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映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

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映画館で逢いましょう 第232号 【 ヴァン・ヘルシング 】

2004/10/02

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
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< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.232(2004.10.2)

発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

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       http://www.geocities.jp/kurenataka/  (毎週金曜日更新)
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メルマガ【映画館で逢いましょう】は鑑賞前でも安心してお読みいただける
ネタバレ無添加のREVIEWを心がけております。
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==contents==
1.本日の上映作品
  【 ヴァン・ヘルシング 】
2.徒然なるままに・・・編集後記
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1.本日の上映作品
【 ヴァン・ヘルシング 】
 原題:VAN HELSING
 製作:2004年 アメリカ映画 133分

 私的作品評価 ☆★  /VFXという糸で無理やり紡いだモンスター映画
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
ローマ法王の密命を受け、闇夜に潜むモンスターたちと戦い続けるヴァン・ヘ
ルシングと400年もの長きに渡り闇の世界の覇者として君臨し続けるドラキ
ュラ伯爵との戦いを最新のVFXで描くこの秋注目のアクションムービー。
最新のCG技術により蘇えったハリウッドモンスター映画の歴史を支えた「ド
ラキュラ」「狼男」「フランケンシュタイン」たちに立ち向かうヒーロー、ヴ
ァン・ヘルシングを演じるのは、抜群の演技力を持ちながらなぜかこの手の仕
事が絶えないヒュー・ジャックマン。ホラー映画が苦手な人でも、安心のハリ
ウッドらしい万人受け娯楽大作。脅威の映像体験に大スクリーンで酔いしれよ

●作品データ―
監督/脚本:スティーヴン・トマーズ(ハムナプトラシリーズ) 音楽:アラ
ン・シルヴェストリ 撮影:アレン・ダビュー 出演:ヒュー・ジャックマン
(Xメンシリーズ)(ソード・フィッシュ)/ケイト・ベッキンセール(アン
ダー・ワールド)/リチャード・ロクスバーグ(ムーラン・ルージュ)

●REVIEW
「ドラキュラ」「フランケンシュタイン」「狼男」ホラー映画創生期より活躍
し、近年でもリメイクされ続けているモンスターたちが集結し、ドラキュラの
ライバルとして名高いヴァン・ヘルシングと戦うというかなり強引な設定なが
ら、胸をときめかさずにはいられないハリウッド大作【ヴァン・ヘルシング】
。【リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い】【フレディvsジェイソ
ン】など、夢の共演を実現させた企画が目白押しのハリウッド映画の中でも真
打として期待された本作だったが、驚異的なVFXによる見せ場とは裏腹にな
んとも寂しく盛り上がらない作品となってしまった。

最大のミスは、監督自らの名前がクレジットされている脚本にある。導入部分
は盛り上げてくれるのだが、ドラキュラが住むトランシルヴァニアに潜入して
からは、物語のつじつまが合わない上に、単純明快な配役にも関わらず、キャ
ラクターたちの言動も二転三転を繰り返す始末。その最もたる例は、ケイト・
ベッキンセールが演じるヒロインだ。モンスターと化した兄を救いたいと懇願
しかと思えば、次のシーンではためらうことなく兄へ発砲しながら「もう兄じ
ゃない」と言い放、変わってヴァン・ヘルシングが兄と戦うと「兄に何をする
」と激しく非難する破綻ぶり。監督自らが脚本を書いていると往々にしてある
パターンなのだが、こういう脚本上の不備を、ボスである監督に指摘すること
はできないのだろうかといつも疑問に思う。

ヴァン・ヘルシングを演じるヒュー・ジャックマンは、強靭な肉体と鉄の意志
を持った主人公を懸命に演じているのだが、その熱演も【ヴァン・ヘルシング
】ではまったく報われることはない。戦うヒロインでありながら、ほとんど役
に立っていないアナ女王、カリスマ性皆無のドラキュラ伯爵(リチャード・ロ
クスバーグには色気が決定的に欠けている)、人間性が前面に出すぎたフラン
ケンシュタインといったミスキャストが映画をどんどん盛り下げて行く。もっ
ともこれは演じる俳優だけの責任ではなく、単純明快な娯楽作品のキャラクタ
ーすら描ききれない監督に非がある(脚本も書いているのだから言い訳しよう
も無いだろう)

最大の見所であるはずのVFX満載の映像も、その技術には驚嘆させられるも
のの、使いどころを誤った結果、主人公不在のラストバトルというこの作品最
大の失態を演じてしまった。怪物たちはCGで描かれていてもいい、だが観客
と一体となる主人公ヴァン・ヘルシングは傷つけば血を流す人間で無ければな
らない。そんなことすら分からずに作られたことは実に残念である。

【ヴァン・ヘルシング】のコンセプト自体は非常に魅力的なものであり、シリ
ーズ化も十分可能であるだけに、今回の不出来ぶりは実に悔やまれる。ただし
つじつまの合わない部分は、逆に言えばツッコミどころ満載とも言えるので、
友人や恋人と劇場を後にして、ダメッぷりを楽しく語ることが出来るという点
では十分期待に答えるデートムービーと言えるのかも。

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2.徒然なるままに・・・編集後記
【バイオハザード2】【ヴィレッジ】【トゥー・ブラザーズ】【スイング・ガ
ールズ】【アイ・ロボット】。映画は何とか観続けているものの、パソコンの
前に立ってレビューを書き綴る時間が最近ほとんど無い・・・。
今回の【ヴァン・ヘルシング】のレビューも睡魔と闘いながら書いた為か、読
み返すと全てDeleteしてしまいたくなる。

10月中盤辺りからようやく職場に夜担当の社員が入ってくるので、いままで
みたいに朝8時から夜23時過ぎまで会社にいる日は減ってくると思われるの
でそれまでは、メルマガ発行やHP更新は滞ってしまいます。家族と映画の為
に仕事をしているのに、仕事が忙しくて家族といる時間や映画と向き合う時間
が削られるのは本当に辛い。

暗くなる一方ですので、明るい話題へ強引に振ります。

最近、さいたま新都心駅にコクーンなるシネコンがオープン。意外にも川口市
近隣にはシネコンが無かったので、ようやく東京まで出向かずとも映画を観る
ことが出来るようになりました。新都心にできたシネコンは、6本映画を観る
と招待券をくれたり、一本目の上映が安くなったりと料金面・サービス面でも
貧乏人の味方でしてこれからちょくちょく出没させていただきます。

では合間を縫ってメルマガは続けていきたいと思っていますので、よろしくお
願いします。

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         【映画館で逢いましょう】 創刊1999年11月16日
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