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映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

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映画館で逢いましょう 第227号 【 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 】

2004/08/02

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
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< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.227(2004. 8.02)
31
発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

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ネタバレ無添加のREVIEWを心がけております。
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==contents==
1.本日の上映作品
  【 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 】
2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
  昭和の日本映画再考の旅
  【 蜘蛛巣城 】
3.徒然なるままに・・・編集後記
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1.本日の上映作品
【 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 】
 原題:Harry Potter AND THE PRISONER
                         OF AZKABAN
 製作:2004年 アメリカ映画 142分

 私的作品評価 ☆☆☆★ /今回、最大の被害者はロン。心中お察しします
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
世界中の映画ファンが最も公開を待ち望んでいるシリーズ【ハリー・ポッター
】最新作が1年半ぶりに登場。今回は原作でも、ダークな雰囲気で人気の高い
第三巻【アズカバンの囚人】を映画化。かつてハリーポッターの両親に殺害に
手を貸し、アズカバンに投獄されているシリウス・ブラッグが刑務所から脱獄
した。シリウス・ブラックがハリー・ポッターを殺しに来ると聞かされたホグ
ワーズでは、忌まわしきアズカバンの監視役ディメンターに学校の警護を任せ
るのだが・・・。
前二作とは雰囲気も一変し、ダークな色調で展開される【アズカバンの囚人】
は、登場するクリーチャーも不気味な物ばかり。小学生以下の子供には、ち
ょっと今回は怖いかも。

●作品データ―
監督:アルフォンソ・キュアロン 脚色:スティーブ・クローブス 撮影:マイ
ケル・セレシン 音楽:ジョン・ウィリアムズ 出演 ダニエル・ラドリクフ/
ルパート・グリント/エマ・ワトソン/ゲイリー・オールドマン

●REVIEW
前二作では、原作のエピソードを網羅しようとするあまり、詰め込みすぎな印
象が強かったこのシリーズも、ようやく三作目を迎えたことで、登場人物の説
明する必要も無くなり落ち着いて物語を語ることが出来たようだ。残念ながら
ダンブルドア校長はマイケル・ガンボンにバトンタッチしたものの(ひげのお
陰で違和感はないが)お馴染みの面々が登場し、原作同様にハリーポッター、
ハーマイオニー、ロンたちが成長する姿を見ることが出来るのもシリーズ物な
らではの楽しみだろう。

今回は、かつてハリーの両親の殺害に手を貸した罪で投獄されているシリウス
・ブラックの脱獄というショッキングな幕開けやディメンターをはじめとする
不気味なクリーチャーたちの登場に、子供向け特有の温さが薄らいだハリーに
出会えると期待した人も多いだろう。その期待はある程度叶えられているもの
の、終盤になるとシリアスな展開を期待する大人たちには、やはり物足りない
ものとなっている。しかしながら、あくまでファミリー映画であるというスタ
ンスを貫き通すことは、大ヒット作を作るうえで避けては通れない物なので、
その範疇で考えれば、【アズカバンの囚人】は今まで子供向けだからとハリー
・ポッターを敬遠していた人でも楽しめる内容となっている。

2001年の一作目からすでに3年以上経過し、ハリーを演じるダニエル・ラ
ドリクフやハーマイオニー役のエマ・ワトソンは、随分と大人びてしまい、今
後のシリーズ化を急ぐ必要を感じるが、唯一ロン役のルパート・グリントだけ
は、子供らしい弱さを相変わらず感じさせてくれて、この映画版ハリーにとっ
て不可欠な存在となっている。今回ロンには、とんでもない不幸が降りかかり
今作では最も同情すべき存在。あれは本当にショッキングな出来事です。

逆にシリーズを重ねるごとに株を落としまくっている損な役回りがドラコ。映
画がストーリーを追うことでいっぱいいっぱいの為、ドラコのエピソードに回
す時間が無いのか、ドラコはいじめっ子で出てきて、すぐに返り討ちにあい、
逃げ帰るというパターンで何度か登場。もしかして彼のほうが苛められている
のでは、と疑いたくなる哀れさを漂わせている。ちなみに私がこのシリーズで
最も好きなキャラクターはスネイプ先生。敵か味方か、今回もさっぱり分かり
ませんが、物語の要では必ず登場し、ハリーを執拗に口撃しながらも、いざと
なったら助けに来るという少年漫画のライバルのような存在。スネイプ先生に
は是非次回作でも大活躍していただきたい。

今回は夏休み公開の為、小学四年生の娘とのデートで観てきたので今回も吹き
替え版だったが、最初に吹き替え版で見てしまうと、この作品のように濃いキ
ャラクターが多いともう字幕版には戻れないぐらい刷りこまれてしまう。それ
でも唯一不満があるのがハーマイオニーの声。彼女だけがどうにもシックリこ
ないのですが、皆さんいかがでしょうか。

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2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
近所のビデオレンタル店が込んでいる割には新作の本数を入れない為なかなか
借りることが出来ず、旧作を見続けていたらなぜは邦画ばかり選んでいた自分
がした。よって突然ですが、私の生まれた「昭和」の名作邦画を掘り起こす、
自分テーマを設定し、しばらく紹介していきます。何より本当に昭和の邦画は
面白い作品が多いので、是非是非観ていただきたいのです。
【 蜘蛛巣城 】
 私的作品評価 ☆☆☆
 1957年 日本映画 110分
 監督:黒沢 明 出演:三船敏郎/山田五十鈴/志村喬

戦国時代、劣勢の戦闘で武勲を挙げた鷲津は、本丸への報告の岐路、森の中で
老婆の姿を借りた物の怪と出会う。老婆はやがて鷲尾が殿に成り代わり城主に
なるであろうと予言し、実際に鷲尾は予言通りに事が運び始める。欲望という
誘惑にほだされた鷲尾は謀反を起こし、君主の暗殺に成功するのだが、運命の
歯車は徐々にほつれて行く。
シェイクスピアの「マクベス」をベースにした戦国絵巻。白黒作品ならではの
コントラストが見事に生かされており、霧の立ち込める森、物の怪老婆や鷲尾
を破滅の道に向かわせる奥方の不気味さは、白黒映画ならではの迫力。一番の
見所は、ラストで登場する矢の雨。この危険なシーンをどうやって撮ったのか
?三船敏郎はカッコいいという印象が強いが、追い詰められた時の情けない演
技がまたピカイチ。今観ても、目が離せないほどの面白さはさすが世界のクロ
サワ監督だ。
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3.徒然なるままに・・・編集後記
家族で茨城県大洗まで日帰り海水浴に出かけた。日焼け止めを塗っていたかみ
さんが、手についた薬を拭くところがないので、私の両肩に擦り付けた。そん
な些細なことを気にせず、子供と海で遊び、満遍なく焼いてすっかり黒くなっ
た上半身を風呂場で確認してみると私の両肩に、指でなぞったように白い部分
がくっきりと浮かび上がっているではないか。これは海で溺れ死んだ人の怨霊
がなせる業か、ではなく、かみさんが擦り付けた日焼け止めの部分だけが地肌
のまま残っていたのだ。横で大笑いしているかみさんにきっちり落とし前をつ
けさせたのは言うまでも無い。

子供達が夏休みで終日家にいて、一向に一人になれる時間が無いので、以前よ
り欲しがっていたプレイステーション2の「太鼓の達人」を自腹を切って購入
し、子供達にあてがった。予想通り、子供達は私の部屋に来なくなり、私も安
心して心静かに映画批評を綴っていられると思いきや、あのゲームバンバン叩
く音と、兄弟で盛り上がる笑いでとにかくうるさい。今も隣の部屋から太鼓を
叩く音と子供達の爆笑が繰り返し聞こえてくる…。夏が終わるまで我慢しろと
いうことか。

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