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映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

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映画館で逢いましょう 第226号 【 スパイダーマン2 】

2004/07/31

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
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< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.224(2004. 7.31)
31
発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

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==contents==
1.本日の上映作品
  【 スパイダーマン2 】
2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
  【 病院坂の首縊りの家 】
3.徒然なるままに・・・編集後記
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1.本日の上映作品
【 スパイダーマン2 】
 原題:SPIDER−MAN 2
 製作:2004年 アメリカ映画 127分

 私的作品評価 ☆☆☆★ /寂しい青春を送るピーターがしょっぱ過ぎ
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
アメリカンコミックスを代表するヒーロー「スパイダーマン」が再びスクリー
ンに帰ってきた。【死霊のはらわた】でホラー映画界のカリスマとなり、いま
やハリウッドを代表する監督として筆頭に上げられるサム・ライミ監督が放つ
続編は、VFX、ストーリー、悪役あらゆる面でパワーアップ。特にVFXの
技術とサム・ライミの演出力が生み出す圧倒的映像は、現実感と非現実感の狭
間を見事に描ききった、今後のCG映画の指針となる完成度。子供を連れて行
く方は、スパイダーマンになりきって高いところから飛び降りないように注意
しましょう(我が家の息子は糸を出すポーズをとった後、劇場の階段6段抜か
しで飛び越え危うく死にそうになりました)

●作品データ―
監督:サム・ライミ(ギフト)(死霊のはらわた) 脚本:アンヴィン・サー
ジェント 撮影:ビル・ポープ 音楽:ダニー・エルフマン 出演 トビー・
マグワイア(シービスケット)/キルスティン・ダンスト(チアーズ!)(ジ
ュマンジ)/アルフレッド・モリーナ(ショコラ)(フリーダ)

●REVIEW
【マトリックス】以降、CGによって重力という重荷から解き放たれた映画は
、本来ありえないアクションを自由な角度で生み出すことに成功した。結果映
画は、不可能なシーンという制約がほとんど無くなり、当然観客が見たい映像
を想いのままに作れるような環境が整ったはずだった。ところが現実には、C
Gが生み出すありえない映像に観客はすっかり慣れてしまい、どんなシーンで
あろうとも「作り物感覚」が拭い去れない冷めた視点で映画を観るようになっ
てしまった。うそ臭さがぬぐいきれないCG映像が迷走する中、サム・ライミ
が放つ【スパイダーマン2】は、CGのありえない映像を現実に繋ぎとめるお
手本となる映画なのだ。

手から出る特殊な糸によってニューヨークの町を縦横無尽に飛び回るスパイダ
ーマンの勇姿。これぞまさしくCGキャラクター向けの設定だが、同時にCG
であることを容易に観客に悟られてしまう。これではゲームや映画でCG映像
を見慣れた観客を喜ばすことなど出来ない。CGであることを分かって尚且つ
生身の人間のような痛みを伝える為に、サム・ライミ監督は、血と肉を感じさ
せるキャラクター作りを丹念に行う。

スパイダーマンとして、ニューヨークの平和を守るピーター・パーカー。とこ
ろが、劇中のパーカーは、ヒーローが忙しくて本業の学問も疎かになり、バイ
トは遅刻が続いて首、好きな女の子に危険が及ばぬよう告白もできない、実に
寂しい青春を強いられている。世界を守る力を手に入れながら、自分の私生活
に振り回される、庶民的なヒーロー像は、観客に同情と親近感を持たせる。そ
の結果CGで作られたスパイダーマンに対して、「中身はあの情けないピータ
ー・パーカー」という感覚を常に残すことに成功し、観客はCGと分かってい
ながらも、スパイダーマンの中身にピーター・パーカーを思い浮かべてくれる
のだ。

加えて、前作から格段に進歩したVFXも実に正しく使われている。スパイダ
ーマンが飛び回り、悪役オクタビィウスと戦うシーンの背景となっているニュ
ーヨークの街並みとの一体感は、はめ込まれたCG映像であることを忘れさせ
るほど見事な技術に支えられた映像となってスパイダーマンを現実世界に登場
させている。特に電車の中、乗客にもまれながら戦うスパイダーマンとオクタ
ビィウスの迫力溢れる対決シーンは、それまでの手堅い演出のお陰で、嘘と分
かりつつ、ハラハラできる本作品最大の見せ場だ。

ピーター・パーカーの情けなさぶりを強調するあまり、中盤ややローテンショ
ンな印象もあるが、それもラストのアクションで満腹にしてもらったので帳消
しできるだろう。前作の予想外の大どんでん返しとなったMJからの告白をピ
ーターが断るシーンを、更にひねったラストシーンも必見。すでに続編が決定
しているとのことだが、サム・ライミ監督に任せておけば次回作も安心と言っ
たところか。
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2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
【 病院坂の首縊りの家 】
 私的作品評価 ☆☆☆
 1979年 日本映画 104分
 監督:市川 昆 出演:石坂浩二/佐久間良子/桜田淳子

市川昆監督と石坂浩二コンビにより、一世を風靡した金田一シリーズ最終章と
なった本作は、シリーズ最大の謎というあおり文句とは裏腹に、シリーズの役
目が終わったことをファンに納得させる、気の抜けた作品となっている。公開
当時は、【病院坂の首縊りの家】というタイトルだけでビビッていた事を憶え
ているが、今観ると、安普請なセットが緊張感をそぎまくっている。桜田純子
・草刈正雄など手堅い演技を見せてくれるが、横溝作品お得意の入り組んだ家
系による悲劇があまりに複雑すぎて映画では説明し切れていないのが致命的。
横溝ファンにとっては横溝先生本人の出演という貴重な映像が唯一の楽しみと
いったところか。市川昆による他の金田一シリーズを全て観た者のみが、観る
べき、シリーズとの別れの映画。
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3.徒然なるままに・・・編集後記
夏休みに突入し、年がら年中子供達が家にいる為、なかなかパソコンに向かう
ことが出来ない。普段週末に休みが取れないので、こういった機会に遊びに連
れていってあげようと言う気持ちもあるし、何よりパパが朝から家にいること
に子供達が大喜びで一時も一人にしてくれない。何とかこのメルマガを書くこ
とが出来たが、実は【ハリーポッター】【マッハ!!!!】【スチーム・ボー
イ】のREVIEWを書かなければならない。何とか毎週発行できればと思い
ながら、次週の配信をお約束できるか、微妙なところです。
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