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映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

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映画館で逢いましょう 第209号 【 解夏 】

2004/02/03

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
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< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.209(2004. 2. 03)

発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

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       http://www.geocities.jp/kurenataka/  (毎週金曜日更新)
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メルマガ【映画館で逢いましょう】は鑑賞前でも安心してお読みいただける
ネタバレ無添加のREVIEWを心がけております。
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==contents==
1.本日の上映作品
  【 解夏 】
2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
  【 闇武者 】
  【 アンダーカバーブラザー 】
  【 仮面ライダー555 パラダイスロスト 】
3.徒然なるままに・・・編集後記
4.映画批評集「映画館で逢いましょう」好評発売中!!
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1.本日の上映作品
【 解夏 】
 製作:2004年 日本映画 114分

 私的作品評価 ☆☆   /「解夏」という含蓄ある言葉も空回り
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
小学校で教師をしていた隆之に突然訪れた重い病「ベーチェック病」。視力が
徐々に失われ、やがて失明に至る病への絶望を押さえ込み、恋人に別れを告げ
た隆之は、母や旧友の居る故郷の長崎へと帰るのだが。
原作は、歌手であり、小説家としての才能も開花させたさだまさし。さだまさ
し自身の故郷でもある長崎を舞台に、病に苦しむ隆之を支える人々の優しさと
隆之の病と共に生きる決意をした陽子との愛に包まれた感動作。

●作品データ―
監督/脚本:磯村一路(船を降りたら彼女の島)/撮影:柴主高秀/音楽:渡
辺俊幸(サトラレ)(モスラ)/出演:大沢たかお(スカイハイ)(リリィ・
シュシュのすべて)/石田ゆり子(黄泉がえり)/富司純子(あ・うん)

●REVIEW
難病を題材にした邦画と聞くと、つい深刻な内容を想像してしまうのだが、【
解夏】に関して言えばそのような心配は無用だ。鑑賞後は恋愛映画を観たよう
なさわやかさと昼メロのような甘ったるさが残るだけだ。ベタは承知でメロド
ラマが楽しめる通な人なら十分楽しめる作品だが、その方面が苦手な方なら避
けた方が無難であろう。(残念なことに筆者は後者である)

失明に至る病気をテーマにしながら、【解夏】が描こうとしてるのは、それを
乗り越えて生きていこうする人たちのたくましさだ。失明=暗闇の中にいる絶
望という描き方ではなく、人生の中に起きた重大な事件ではあるが、決して乗
り越えられないことではないと、病に冒された主人公と観客に優しく説き続け
る人生に前向きなドラマである。主人公は失明に至る苦しみを胸の内に秘め、
作中ではほとんど悲しむ姿を見せないし、主人公を支える家族や恋人、友人も
深刻になることなく普段と変わりなく支える優しい人たちとして描かれている

さだまさしの故郷でもある長崎が舞台であることも、この作品に活気を与えて
いる。私自身も長崎に行ったことがあるが、山に向かってそびえ立つ街並みと
賑やかさと静けさが同居する心地よい土地柄に感動した経験もあり、この作品
にぴったりの舞台だと共感している。

病気という重荷に潰されることなく、前向きな生き方を描こうとした【解夏】
。しかしながら、その内容には若干違和感が残る。病に冒された主人公隆之は
作品を深刻にしない為、あえて病気の進行に苦しむシーンは最小限に抑えられ
ているようだが、その為中盤【解夏】という言葉について寺の住職が語る内容
との接点が希薄になってしまっており、せっかくのウンチクも空回り気味だ。
隆之の精神的支えとなる恋人とのやり取りも、深刻な病気に対する覚悟が希薄
ではと、ツッコミを入れたくなるような軽さが気になってしまった。ただしこ
れは、私自身が恋愛映画に対して今ひとつ乗り切れないタイプであるゆえかも
知れないので、【解夏】に感動された方は、どうかご勘弁願いたい。

長崎の坂を恋人の陽子と隆之の母親が歩いているシーンで、陽子がつぶやく台
詞が妙に気に入っている。「長崎は坂が多くて大変でしょう」という母親に対
して陽子がこう返す。「長崎に住んでいる人は、坂があることが当たり前にな
っているから、坂が辛いなんて言わない」と。この台詞には、陽子がやがて失
明する主人公と共に生きると決めた自分自身への内なる決意のように読み取れ
た。ハンディキャップを背負ってもやがて、長崎の坂のように受け入れて、暮
らしてみせる。この映画で知った【解夏】という言葉の意味と合わせて考えて
みると、病気に対する自分自身の考え方が変わった気がする。描こうとしてい
るテーマは大好きな題材だけに、力量不足が悔やまれる作品。
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2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
【 闇武者 】(オリジナルビデオ映画)
私的作品評価 ☆☆★
2003年 日本映画 74分
監督:OZAWA 出演:塩谷智司/伊藤千夏

俳優としても活躍しているOZAWA(小沢仁志)監督による奇想天外なアク
ション時代劇の怪作。主人公は耳なし法一が、冥府魔道を彷徨い悪霊と化した
剣豪たちと剣を交えるというとんでもなさ。法一と対決する剣豪は宮本武蔵、
佐々木小次郎、牛若丸、弁慶、沖田総氏、なぜかビリー・ザ・キッドとメチャ
クチャ。大した説明も無く、バトルに投入する様はまるでゲームのようだが、
アクションのキレとスピード感は、制作費の少なさを補って余りある大迫力。
正直、素晴らしい作品とは言いがたいが、ひたすらアクションが好きな人なら
迷わず観るべきだ。

この作品は、大型レンタル店の新作コーナーにあります。
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【 アンダーカバーブラザー 】
私的作品評価 ☆☆☆★
2002年 アメリカ映画 86分
監督:マルコム・D・リー 出演:エディ・グリフィン/クリス・カッタン

アフロヘアの諜報部員の弾けた大活躍を描くコメディ映画。コメディ映画とし
ては、上等の部類に入る作品だが、アメリカンコメディの割には下ネタ系は控
えめなので女性にもオススメできる作品。中盤から登場する女スパイ役にデニ
ス・リチゃーズが出演し、クリス・カッタンとの白人、黒人美人対決にも注目
。(どちらもお美しいです)但し中身は空っぽですのであしからず。。(事実
、見たばかりなのにラストシーンがすぐ思い出せませんでした)

この作品は、大型レンタル店の新作コーナーにあります。
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【 仮面ライダー555 パラダイスロスト 】
私的作品評価 ☆☆★
2002年 日本映画 80分
監督:田崎竜太 出演 半田健人/泉政行/芳賀優里亜

2004年1月に放送終了した【仮面ライダー555】の劇場公開版。作品世
界を一新し、新たなファイズを生み出そうとしたスタッフの意気込みは良いの
だが、もともとの設定に中途半端に頼りすぎ為に、本編の役者さんがバトル・
ロワイアルの世界で戦うパロディ映画のようになってしまったのは残念。個人
的にテレビシリーズは子供と観ているうちに毎週日曜日が楽しみになるほどハ
マった作品。もし仮面ライダー555を今から見ようと思うのでしたら、この
映画は最後にして、まずはテレビシリーズのビデオからご覧ください。

この作品は、大型レンタル店の新作コーナーにあります。
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3.徒然なるままに・・・編集後記
2月 3日(日)
夜9時頃仕事が終わり自転車にて帰宅途中、お堀の橋を渡ろうとしたら、白い
乗用車の前で男性が一人道路に横たわっていた。てっきり整備でもしているの
だろうと、横目で見ながら通り過ぎ、よくよく思い返してみると車の前で仰向
けに倒れていた様子。びっくりして引き返してみると、50代の男性が確かに
仰向けになって倒れていた。「救急車でも呼ぶべきか」「ゆすって起こしてみ
るか」「触らないほうがよいのか」頭の中で選択肢が渦巻きながら、とりあえ
ず「大丈夫ですか?」と見るからに大丈夫でない人に声をかけてみたが反応な
し。男性の横に止まっている車は恐らく男性自身の車と思われ、その車の前に
ある家はもしかしたら自宅かもと勝手に推測し、家の電気がついていたので、
とりあえずベルを鳴らしてみると、倒れた男性と同年代の女性が出てきた。私
は「そちらに倒れている男性の方をご存知ですか」と女性に尋ねたところ…

「酔っ払ってまたこんなところに寝ているのね」となんともとぼけた返事。
奥さんと思われる女性は倒れいている男性に、「こんなところで寝ないでよ」
と呼びかけるが応答なし。ところがいつものことなのか、倒れた夫をそのまま
に私に知らせてくれた御礼を言って来た。私は、とりあえずその場を離れたも
のの、何の返答も無かった男性を思い出すと、もしものこともありえるのでは
とずっと気になっていた…
のだが、毎日その家の前を通っていても葬式をしている気配も無いので、他人
事ながら一安心しております。

今日は節分、近所の神社には無双山が豆まきに来ていましたよ。
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4.映画批評集「映画館で逢いましょう」好評発売中!!

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メールマガジン 第200号&創刊4周年記念
  「映画館で逢いましょう」 著者 紅乃ちゃんのパパ
     A5版 全211頁販売 価格 図書券1000円分(送料込み)
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【アメリ】【8Mile】【ターミネーター3】【猟奇的な彼女】【キル・ビ
ルvol. 1 】【マトリックス・レボリューションズ】【少林サッカー】【
フレディvsジェイソン】【座頭市】【黄泉がえり】【呪怨】【クレヨンしん
ちゃん】【ゴジラvsメカゴジラ】他、ジャンル、洋画邦画を問わない138
本の映画批評を収録。
映画の真価は映画館でこそ問われる!を信条とし、鑑賞前でも安心のネタバレ
なし批評で映画を紹介し続けるメールマガジン「映画館で逢いましょう」第2
00号&創刊4周年の集大成。パソコン用のプリンターで印刷し、著者本人の
手による製本での出版です。本格的な出版物に近い状態に仕上がっています。

◆申込方法
電子メールにて住所、お名前、メールアドレスをお知らせください。製本が出
来次第お送りいたします。手作りの為万が一注文が重複した場合お届けが遅れ
る場合もございます。
◆返礼方法
お送りした本に返信用封筒が入っています。封筒に図書券1000円分を入れて添
付された住所までご返送ください。
◆お断り事項
送料はこちらで負担させていただきます。(返信用封筒の切手のみご負担お願
いします)
本の代金は送料+制作費でほとんど占められてます。この本は営利目的ではあ
りません。ご満足いただけない時は、図書券の返送はいりません。
完全手作りの為、お一人様一冊の注文に限らせていただきます。
◆発送日程について
前回掲載時、筆者の予想以上の注文があり、10日間ほど暇な時間はほとんど
本の制作に費やされてしまいました。これでは映画すら観れなくなってしまう
ので、月の受注を5名様までとさせていただきます。これを超える場合は、翌
月以降の発送にさせていただく旨の連絡をさせていただくこともございます。

注文先電子メール  kurenataka@ybb.ne.jp
見本写真あります  http://www.geocities.jp/kurenataka/
では、よろしくお願いします。
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      映画館をこよなく愛する紅乃ちゃんのパパがお贈りする

                 HP< 映画館で逢いましょう >  
                 http://www.geocities.jp/kurenataka/

劇場公開作品のREVIEW・RENTALVIDEOのお勧め紹介・PostCardCollection展示
など映画尽くしのページです。共に映画について語り合いましょう。
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   ご意見・ご感想はこちらまで   kurenataka@ybb.ne.jp

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         【映画館で逢いましょう】 創刊1999年11月16日
● 発行者:紅乃ちゃんのパパ
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