映画

映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

全て表示する >

映画館で逢いましょう 第208号 【 着信アリ 】

2004/01/26

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.208(2003. 1. 26)

発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
───────────────────────────────────
       http://www.geocities.jp/kurenataka/  (毎週金曜日更新)
───────────────────────────────────
メルマガ【映画館で逢いましょう】は鑑賞前でも安心してお読みいただける
ネタバレ無添加のREVIEWを心がけております。
───────────────────────────────────
==contents==
1.本日の上映作品
  【 着信アリ 】
2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
  【 シティ・オブ・ゴッド 】
3.徒然なるままに・・・編集後記
4.映画批評集「映画館で逢いましょう」好評発売中!!
───────────────────────────────────
2.本日の上映作品
【 着信アリ 】
 製作:2004年 日本映画 112分

 私的作品評価 ☆☆☆★  /終盤の廃院シーンこそ三池ワールドの真骨頂
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
脅威の早撮りで年間数本の監督作をこなす日本一、否世界一忙しい三池崇史監
督、待望のホラー映画初挑戦。
携帯電話にかかってくる登録されていない着メロ。発信相手は自分自身、着信
履歴は未来、そしてその携帯からは、電話の持ち主である本人の死に際の断末
魔の声が流れてくる。死の予告が訪れる時、そこにあるのは確実な死のみ。
前半は正統派怪談映画、そして後半の廃墟と化した病院で爆発する三池ワール
ドならではの恐怖のジェットコースターにあなたは悲鳴を上げずにいられるか


監督:三池崇史(セブラーマン)(殺し屋1)(極道恐怖大劇場 牛頭)/脚
本:大良美波子/撮影:山本英夫/音楽:遠藤浩二/出演:柴咲コウ(GO)
(黄泉がえり)/堤真一(弾丸ランナー)(MONDAY)/吹石一恵

●REVIEW
ジャパニーズホラーは未だ貞子の呪いにかかっている。

衝撃的なラストシーンにより伝説と化した近年ホラー映画の代表作【リング】
のホラークイーン貞子は、古くからの怪談のスタイルと現代人にとって最も身
近なデジタル機器(テレビ)を結びつけることにより、リアルな恐怖を観客に
植えつけることに成功した。自分の生活と密接したものから、異端の者が出て
くるというシチュエーションが、想像により恐怖を増幅させる。(学校に通う
子供にとって校内のトイレにでる花子さんが嘘だと分かっていても怖いのと同
じ)この恐怖の方程式を、ホラー映画の客層に照らし合わせれば、誰もが考え
つくのが「若者」=「最も身近なデジタル機器 携帯電話」となるのは必然だ
ろう。事実、今回紹介する【着信アリ】以前にも韓国発の【ボイス】、日本で
も【チェーン】という携帯に着信する心霊写真を見ると呪われるという映画が
すでに存在している。【着信アリ】は、【リング】の二番煎じでもあり、発想
においてもすでに後発というハンディを背負っているのだが、三池監督は、こ
の手垢のついた題材をオーソドックスな手法を使いながら、独特の三池ワール
ドへと引き込むことに成功した。

【着信アリ】の前半は、低予算ホラー映画のように派手さも無く、その語り口
は三池監督らしからぬ大人しい、正統派の怪談映画を装っている。柴咲コウ演
じる女子大生は、ホラー映画の主演らしく頭の悪い立ち回りを披露し、堤真一
演じる謎解きのパートナーは、見た目と裏腹にまったく頼りにならない。観客
の予測の範囲内で起きる呪われた事件は、大した驚きも無く、観ている誰もが
「またまた外してしまったか」と感じるローテンションで前半を終える。

ところが観客の予想通りことが進む前半から、一転中盤以降にあるテレビ心霊
番組との絡み辺りから、映画はいい意味で期待を裏切りながら暴走を開始する
。そして映画の舞台は、全ての謎が隠された廃墟と化した病院へと舞台を移す
のだが、ここからが三池版ホラー映画がいきなりフルスロットルで展開されて
いく。過去三池監督の作品にふれたことの無い人は、振り落とされかねない終
盤の爆走は、怖がりな人ならドキドキされっぱなしだろうし、恐怖映画に耐性
のある人なら、そのハジケっぷりにワクワクされられるはずだ。本来、刺激と
いうのは、与えられ続けると感じなくなるものだが、際限なくテンションを上
げつづける約30分ほどの終盤は、三池監督自身の今の勢いを象徴した飛びぬ
けた面白さを与えてくれる。

残念ながら、落ちに至る過程は相変わらずのパターンどおりなので、ラストは
肩透かしを食らってしまうが、もし三池監督がまたホラー映画を手がけるとな
ったら、今度こそ【リング】を越えた大傑作を生み出す、かもしれない。
───────────────────────────────────
2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
【 シティ・オブ・ゴッド 】
私的作品評価 ☆☆☆☆☆
2002年 ブラジル映画 130分
監督:フェルナンド・メイレレス 出演:アレクサンドル・ロドリゲス

壮絶なバイオレンスを乾いた太陽と血に染まった少年たちの満面の笑みで染め
あげるブラジル発の恐るべき傑作。
唐突にはじまるオープニングに至る理由を過去から紐解いていく抜群の語り口
、研ぎ澄まされたナイフのような鋭さを放つ少年たちの狂気、生きて行くこと
さえ困難に思えるスラム街で確かに息づく命の躍動をここまでドラマチックに
切り取った【シティ・オブ・ゴッド】は世界に通用するどころか、他の追随を
許さないほど完成されている。
この映画の素晴らしさを文面で語ることは不可能。ブラジル映画なんて観たこ
ともないと敬遠してしまったら、あまりにもったいない。これぞ映画の中の映
画だ。

この作品は、新作コーナーにあります。
───────────────────────────────────
3.徒然なるままに・・・編集後記
1月24日(日)
家族で袋田の滝に出かける。今年の寒さで滝が氷結しているとのニュースを聞
き、茨城にいる間に一度は観てみたいと水郡線に乗って出かけたのだが、子供
たちにとって滝が凍っていても大した感慨はないようで、自宅から2時間強を
かけて滝にたどり着き、観ていたのはほんの20分程度でした。それでも凍っ
た滝というのは(3/4程度ですが)実に美しいものでした。近隣の方、是非
一度ご覧ください。

1月26日(月)
気がついたらDVDが書棚に50枚以上ある。そしてその内の半分ぐらいは、
過去に見て気に入ったので買ったものの、封すら切っていない!!
中古ビデオなら500円で買えるのに、なぜDVDを買うのか、改めて考えて
みると、「保存が利くから」となるのだが、レーザーディスクの例があるよう
に次のメディアが出たら、DVD自体がお払い箱になる可能性もあるのだから
ビデオの耐久年度でも十分次のメディアまでのつなぎになるはず。画像が良い
という理由もあるが、我が家のテレビは29型だが7年前の型で子供の指紋だ
らけでプレーヤーはプレステ2だから画質の恩恵もそれほど感じない。
となるともはや映画を所有するという行為自体が目的になっているのだから、
高いお金を払ってまで買う必要もないと思いつつも、本日紹介した【シティ・
オブ・ゴッド】のDVDは今月絶対買うと心に決めているのだから我ながら懲
りない人です。

───────────────────────────────────
4.映画批評集「映画館で逢いましょう」好評発売中!!

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
メールマガジン 第200号&創刊4周年記念
  「映画館で逢いましょう」 著者 紅乃ちゃんのパパ
     A5版 全211頁販売 価格 図書券1000円分(送料込み)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【アメリ】【8Mile】【ターミネーター3】【猟奇的な彼女】【キル・ビ
ルvol. 1 】【マトリックス・レボリューションズ】【少林サッカー】【
フレディvsジェイソン】【座頭市】【黄泉がえり】【呪怨】【クレヨンしん
ちゃん】【ゴジラvsメカゴジラ】他、ジャンル、洋画邦画を問わない138
本の映画批評を収録。
映画の真価は映画館でこそ問われる!を信条とし、鑑賞前でも安心のネタバレ
なし批評で映画を紹介し続けるメールマガジン「映画館で逢いましょう」第2
00号&創刊4周年の集大成。パソコン用のプリンターで印刷し、著者本人の
手による製本での出版です。本格的な出版物に近い状態に仕上がっています。

◆申込方法
電子メールにて住所、お名前、メールアドレスをお知らせください。製本が出
来次第お送りいたします。手作りの為万が一注文が重複した場合お届けが遅れ
る場合もございます。
◆返礼方法
お送りした本に返信用封筒が入っています。封筒に図書券1000円分を入れて添
付された住所までご返送ください。
◆お断り事項
送料はこちらで負担させていただきます。(返信用封筒の切手のみご負担お願
いします)
本の代金は送料+制作費でほとんど占められてます。この本は営利目的ではあ
りません。ご満足いただけない時は、図書券の返送はいりません。
完全手作りの為、お一人様一冊の注文に限らせていただきます。
◆発送日程について
前回掲載時、筆者の予想以上の注文があり、10日間ほど暇な時間はほとんど
本の制作に費やされてしまいました。これでは映画すら観れなくなってしまう
ので、月の受注を5名様までとさせていただきます。これを超える場合は、翌
月以降の発送にさせていただく旨の連絡をさせていただくこともございます。

注文先電子メール  kurenataka@ybb.ne.jp
見本写真あります  http://www.geocities.jp/kurenataka/
では、よろしくお願いします。
───────────────────────────────────
      映画館をこよなく愛する紅乃ちゃんのパパがお贈りする

                 HP< 映画館で逢いましょう >  
                 http://www.geocities.jp/kurenataka/

劇場公開作品のREVIEW・RENTALVIDEOのお勧め紹介・PostCardCollection展示
など映画尽くしのページです。共に映画について語り合いましょう。
───────────────────────────────────

   ご意見・ご感想はこちらまで   kurenataka@ybb.ne.jp

───────────────────────────────────
         【映画館で逢いましょう】 創刊1999年11月16日
● 発行者:紅乃ちゃんのパパ
● 登録・解除はこちらからお願いします。
 「めろんぱん」http://www.melonpan.net/mag.php?004204 ID:004204
 「まぐまぐ」  http://www.mag2.com/   ID:0000039615
 「マッキー」  http://macky.nifty.com/index.htm ID:kurena
 「メルマ」   http://www.melma.com/ ID:m00020145
 「posbee」  http://www.posbee.com/user/taikai.php  ID:00002825
  (発行者による解除、アドレスの変更等は一切行っておりません)
記事の無断転載はお断りします
等幅フォントでご覧いただくと読みやすくなります。
───────────────────────────────────

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2000-10-09  
最終発行日:  
発行周期:月四回以上  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。