映画

映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

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映画館で逢いましょう 第205号 【 冬休み豪華三本立て 】

2003/12/28

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
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< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.205(2003.12. 28)

発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

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       http://www.geocities.jp/kurenataka/  (毎週金曜日更新)
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メルマガ【映画館で逢いましょう】は鑑賞前でも安心してお読みいただける
ネタバレ無添加のREVIEWを心がけております。
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==contents==
1.映画批評集「映画館で逢いましょう」出版予告
2.本日の上映作品
  【 ラスト サムライ 】
  【 とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 】
  【 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS 】
3.徒然なるままに・・・編集後記
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1.映画批評集「映画館で逢いましょう」出版予告

読者の皆様に支えられ、本年11月に200号達成&創刊4周年を迎えた
メルマガ【映画館で逢いましょう】。これまでに紹介した映画から138本分
のREVIEWを加筆、編集し一冊の本にまとめました。

当初、業者に頼んできちんと製本しようと思っていたのですが、大変なお金が
掛かってしまう為、断念。製本の勉強をし、自宅のパソコンとプリンターで、
何とかまともな本を作ることに成功しました。

書き溜めた四年間分のREVIEWを、ワードを利用して本として批評を再編
集するのに三ヶ月、自宅で製本が出来るまでに1ヶ月、苦労に苦労を重ねやっ
と完成にこぎつけた自費出版「映画館で逢いましょう」を来年1月中旬に発売
します。手作りの本ですが、本棚に飾っても違和感の無い仕上がりになりまし
た。価格はまだ未定ですが、現時点では送料込みで1000円ぐらいにしたい
と考えています。

2004年第一号のメルマガで正式発表致しますので、お待ちください。
ちなみに本を作るって本当に大変なことです…。

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メールマガジン 第200号&創刊4周年記念
   「映画館で逢いましょう」 著者 紅乃ちゃんのパパ

【キル・ビルvol.1】【座頭市】【猟奇的な彼女】【アメリ】【GO】
【クレヨンしんちゃん】まで、ジャンル、邦画洋画、実写アニメ問わずに
劇場に足を運んだ紅乃ちゃんのパパによるメルマガ「映画館で逢いましょう」
映画館による鑑賞とネタバレ無しにこだわった138本分のREVIEWを
一挙掲載したごった煮映画批評集の登場です。

A6版 212ページ 販売価格 1000円(予定)
発売時期については次号に発表予定 
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2.本日の上映作品
【 ラスト サムライ 】
   2003年 アメリカ映画 154分

 私的作品評価 ☆☆☆★ /甲冑を着たトムはとっても幸せそうでした
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
近代化の波が押し寄せる明治初期。南北戦争の英雄ネイサン・オールグレン大
尉は西洋化する日本に反旗を翻すサムライたちを討伐する為、日本の軍隊に雇
われたが、サムライたちの攻撃に屈し囚われの身となってしまう。敵方である
サムライの里での暮らしを余儀なくされたネイサンは、敵の総大将勝元の中に
サムライスピリットを見出していく。ハリウッドにより描かれた「武士道」精
神は、果たして本物か?あなたの日本人度が問われるかも。

●作品データ―
監督:エドワード・ズウィック(戦火の勇気) 脚本:エドワード・ズウィッ
ク/マーシャル・ハースコビッツ/ジョン・ローガン 撮影:ジョン・トール
音楽:ハンス・ジマー 出演:トム・クルーズ(マイノリティ・リポート)
/渡辺謙(陽はまた昇る)(溺れる魚)/真田広之(陰陽師)(助太刀屋助六
)/小雪(スパイ・ゾルゲ)(ALIVE)

●REVIEW
映画は娯楽であって、けっして歴史の教科書ではない。全てを正しく表現する
ことは不可能だし、そんな必要もあるまい。大切なのは、その映画に伝えたい
スピリット(魂)があるかどうかだ。【ラスト・サムライ】は確かに、明治初
頭の日本の正しい姿を映し出しているとは言いがたい作品だが、武士道精神と
は何ぞや、というアメリカ人なりの解釈を観客に伝えることに成功した、メッ
セージ性の高い娯楽作品として日本人が観ても納得の仕上がりを見せている。

時代小説が好きな方や歴史の勉強をされている方には、確かに粗が目に付くか
も知れないが、アメリカ人が作った時代劇としてみれば、その再現度は及第点
以上と言えるのではないか。たとえば武士の妻は、お歯黒を塗っているのでは
というツッコミがあっても、テレビの時代劇でもお歯黒は塗っていないし、い
くらなんでも小雪にお歯黒を塗ってしまってはトム・クルーズとの淡い恋心な
ど成立しようも無い。サムライの村にある森にソテツが生えていたり(パンフ
レット見開きの写真を見てください)、アヒルが歩いていても、私が大雑把な
せいも知れないが、ここで目くじらを立てても仕方があるまい。渡辺謙を始め
とする日本の俳優陣たちの努力と、彼らの進言を受け入れ映画に反映させたト
ム・クルーズを始めとするスタッフたちにより、日本の時代劇に負けることの
無い力強さを【ラスト・サムライ】は備えている。

トム・クルーズは、身長の低さが幸いして、日本人俳優に混じっても然したる
違和感は感じられず、着物姿も実にりりしい。日本語の台詞も、ボードを読ん
でいるような棒読みではない、なかなか流暢な日本語を披露している。(【キ
ル・ビル】のユマ・サーマンとは大違い)終盤の甲冑姿はややナルシストな面
も垣間見えたが、カッコいいので良しとしてあげて下さい。但し、過去を悩ん
でアル中になっている姿は、【マイノリティ・リポート】とややキャラがダブ
っているような気がしますが・・。

トム・クルーズが着る赤い甲冑やエキストラに至るまでの衣装、細部まで再現
されセットらしさが排除されたリアルな背景など、日本の時代劇ではおよそ考
えられない予算と美しい撮影技術によって再現された【ラストサムライ】の絵
はワンシーン、ワンシーンどれをとっても美しく、2時間半に及ぶ映画を飽き
させることなく鑑賞させてくれた。ストイックなまでの生き様を披露した武士
道精神は、美化しすぎかもしれないが、日本人がすでに失っているスピリット
をアメリカ人がもてはやし、それを日本人が感心して観るという図式に可笑し
くも不思議な気がする。
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【 とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 】
   2003年 日本映画 60分

 私的作品評価 ☆☆☆  /海賊ハムクックの男気に惚れた
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
東宝冬のドル箱シリーズとなった【ハム太郎】+【ゴジラ】の二本立て興行も
今年で三回目。今年のハム太郎は、オーロラ谷を救うスノープリンセスに選ば
れたリボンちゃんをさらった海賊ハムクックと我らがハム太郎が、リボンちゃ
んを賭けてハムハムグランプリンで大勝負。笑いあり、友情あり、涙あり、そ
して男気に溢れた、見応えたっぷりの娯楽アニメの登場。

●作品データ―
監督:出崎統(ガンバの冒険)(エースをねらえ!) 脚本:金子智子 声の
出演:間宮くるみ/村井かずさ/安倍なつみ/大塚明夫/ダンディ坂野

●REVIEW
毎年ゴジラが観たくて劇場に足を運んでいた私としては、ハム太郎のけたまし
い賑やかさと付き合うのは少々苦痛であった。ところが、今年のハム太郎は、
大人が見ても十分面白いアクション映画として、もしかすると本命のゴジラ以
上に大人も子供も楽しませてくれたのです。

前二作【ハムハムランド大冒険】【ハムハムハムージャ!幻のプリンセス】は
60分という短い枠組みの中、劇場映画ならではのスケールを生み出そうと無
理をするあまり、お世辞にも出来のよい作品とは言えず、ただ賑やかなだけの
子供アニメでしかなかった。ところが今年の【ハムハムグランプリン】は、ハ
ム太郎とハムクック船長の一騎打ちを主軸に、熱い血潮をたぎらせる男の中の
男を描いたドラマチックなバトルを展開してくれたのだ。これはハム太郎の監
督出崎統が昔手がけた同じネズミたちによる熱いアニメドラマ【ガンバの冒険
】の再来を観たかのようで、30代ぐらいのお父さんお母さんなら、より楽し
く鑑賞できるはずだ。

今回敵役として登場する海賊ハムクックは、お世辞にもカッコいいキャラクタ
ーではないのだが、正々堂々とした態度、男気に溢れた心、義理と人情に厚い
優しさと、正に理想の男を体現したか魅力溢れるハムスター。ハム太郎との勝
負が決するラストシーンで見せた男らしさは、大人でも必ずグッと来るはず。
ハム太郎は、子供がいないとなかなか見る機会もないでしょうが、この【ハム
ハムグランプリン】ビデオが発売されたら、だまされたと思って是非一度ご覧
になってみてください。出崎監督ファンならなおさら必見ですよ。
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【 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS 】
   2003年 日本映画 88分

 私的作品評価 ☆☆☆  /ゴジラ49年目にして死す?
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
昨年大ヒットした日本発のロボット実写映画の成功作(?)【ゴジラ×メカゴ
ジラ】の続編が登場。世界観を毎回リセットしてきた近年のゴジラシリーズか
ら一転、一作目のその後を描いた今作は、モスラも加わり三つ巴の大バトルが
繰り広げられる。往年のゴジラファン、特撮映画ファンをもニヤリとさせるマ
ニアックな配役、設定、男の子を熱くさせるメカゴジラのギミックなど見所満
載。来年生誕50周年を迎えるゴジラシリーズに一区切りをつけようとしたス
タッフの意気込みに溢れた傑作怪獣バトルの登場。

●作品データ―
監督:手塚昌明(ゴジラ×メカゴジラ) 脚本:横谷昌宏/手塚昌明 撮影:
関口芳則 音楽:大島ミチル 出演:金子 昇(百獣戦隊ガオレンジャー)/
吉岡美穂/小泉 博

●REVIEW
【ゴジラ×メガギラス】【ゴジラ×メカゴジラ】と平成VSシリーズを支える
手塚監督によるゴジラ映画の集大成となった今作は、数あるゴジラシリーズの
中で初の続編となっており、釈由美子主演で話題となった前作は必見だ。当然
前作から引きずっている設定についてはほとんど説明されること無く、子供映
画としてはやや難しい設定もあるのだが、それを理解できなくても怪獣バトル
を観ているだけで楽しめるよう抜かりの無い仕上がりになっている。

今回、ゴジラとメカゴジラのバトルに加わるのは、女の子にも人気の高い怪獣
モスラ(蛾のオバケです)。1961年製作の東映怪獣映画【モスラ】を映画
の時間軸に吸え、当時中条博士として主演していた小泉博を同名の役で再登場
させているところは、私のような昭和ゴジラファンには嬉しい配慮だ。(と言
っても公開当時私はまだ生まれてませんが)

前作はメカゴジラのパイロットを演じた釈由美子がゴジラへの復讐を胸に熱い
戦いを繰り広げたが、今回の主人公はなんとメカゴジラの整備士。メカゴジラ
を愛する機械好きの青年が、メカゴジラを神への冒涜とモスラの小美人に警告
されることで悩みながらもゴジラとの対決に向かうのだが、前作のようにゴジ
ラに対するストレートな憎しみがない分、若干爽快感がかけてしまったようだ
。メカゴジラのギミックも前作から若干スケールダウンした印象もぬぐえない


ゴジラシリーズのお楽しみと言えば、見慣れた街並みの破壊シーンだ。今作で
も東映特撮映画のお家芸、ミニチュアで作り上げた街並みがゴジラによって壊
されて行く様は、CG全盛の最近の映画にはない、築き上げたものが壊されて
いく「破壊の美学」が炸裂している。今回も東京タワーや国会議事堂が気持ち
がいいほどに壊されています。

VSシリーズとして連作が続いた平成ゴジラ二期シリーズも今回で一応の終止
符が打たれた。来年はゴジラ生誕50周年の超大作が作られるとのこと。今か
ら怪獣映画ファンは、期待と不安を胸に来年の祭りを待とうではないか。
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3.徒然なるままに・・・編集後記
12月28日(土)
何とか年内にメルマガを発行することが出来ました。今年の年末は例年以上に
仕事が忙しく、パソコンを開いたのも10日ぶりという有様。映画館に行ける
のは来年正月明けまでお預けになりそうです。(年末年始も仕事です)

12月は仕事の合間をぬって、今号でご案内したように自費出版に休みのほと
んどを費やしておりました。本の編集及び校正を一人でするのは本当に大変で
す。ましてや自分で本にするのですから、我ながらよくやったもんだと褒めて
やりたいやら、呆れるやら。本を作るにあたっては、ホットメルトガンを始め
とした製本道具をジョイフル本田で購入し、3冊目にしてようやく納得の行く
仕上がりとなりました。ちなみに200ページの本を一冊作るのに、約2時間
かかります。そんなに注文も来ないでしょうから、ちょうどいいかも。来年一
月中旬にメルマガ及びHP上に正式発表できるよう、年末年始の仕事が終わり
次第取り掛かりたいと思います。気長にお待ちください。

本年も大変お世話になりました。来年も変わらぬご愛読のほどよろしくお願い
します。よいお年をお過ごしください。
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      映画館をこよなく愛する紅乃ちゃんのパパがお贈りする

                 HP< 映画館で逢いましょう >  
                 http://www.geocities.jp/kurenataka/

劇場公開作品のREVIEW・RENTALVIDEOのお勧め紹介・PostCardCollection展示
など映画尽くしのページです。共に映画について語り合いましょう。
当メルマガで連載したMjyukiさんのオーストラリア旅行記【1人ぶらり
旅】のバックナンバーも掲載しています。
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         【映画館で逢いましょう】 創刊1999年11月16日
● 発行者:紅乃ちゃんのパパ
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