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♪ぼいふぇち♪

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創刊日:2017-09-08  
最終発行日:2019-05-17  
発行周期:不定期  
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(24)King of Prince

2019/05/17

「亜紀ちゃん、話を聞いてくれないかな」

「話?2回も私の気持ち無視でキスしてきた学習能力0な人の話を何で聞いてあげなきゃならないんですか?」

「花岡、Kingは」

「平川会長寄りの神谷先輩の話も聞く義理はありません。…結局私は平川会長のおもちゃになるために副会長に任命されたんでしょう!?頑張って準備したクリスマスダンスパーティーだって最悪な終わり方になったし…規則じゃなかったら副会長なんて辞めたいですよ!!」

「花岡…」

一度溢れた感情は止めることが出来なくて、冬休み中は影を潜めていただけの怒りが言葉の刃となって平川会長へとぶつかっていく。

もう自分でもよくわからない。何でこんなにムカついているのか。

…ううん、違う。私はわかってる。悲しいんだ。私は自分でも気付かない内に平川会長を好きになっていたから。

だから両思いだと思った矢先に場のノリでキスされたことが悲しくて腹が立って仕方ないの。

「好きだって気持ちは嘘じゃない。亜紀ちゃんを副会長に任命した理由はKingに心酔してないとかそんなことは二の次で、一番の理由は一目惚れした君との接点が欲しかったからなんだ。亜紀ちゃんを副会長に任命してからの1週間、僕が君の教室まで迎えに行っていたのだって嫌そうな表情が見たかったからなんて理由じゃなく…他の男子が亜紀ちゃんに話しかけないようにって牽制をしてただけなんだよ」

縋るように私の左手を両手で握りながら平川会長は話を続ける。いつの間にか生徒会室に神谷先輩達の姿はない。

「もうやめるよ。ちゃんと亜紀ちゃんの気持ちを大事にする。だから…僕の…僕の彼女になってくれないかな?こんなに好きだと思える女の子は後にも先にも君しかいないと思うんだ」

「……………………………信じてもいいんですか?次やらかしたら二度と朝日は拝めませんからね?」

「うん、信じて」

「わかりました、お付き合いしましょう」

“17の若造が後にも先にもなんて簡単に言葉にすんな”って頭の中のやけに年寄りじみた私が囁いたけど、さっきぶちまけたからか怒りとか悲しみより平川会長と元通りに話したいって気持ちが勝ってて。

というか平川会長の特別になりたいって気持ちが私を満たしてて。

振り返って交際を承諾すると平川会長は両手で握っていた私の右手の甲に額をくっつけて「良かった…」と安堵の溜息をついた。



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