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♪ぼいふぇち♪

3人の発行者が男性声優さんに関する雑談、小説(連載、読み切り、前後編もの、前中後編もの)、KM、画像提供、情報提供等を配信します。

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創刊日:2017-09-08  
最終発行日:2018-08-13  
発行周期:不定期  
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♪ぼいふぇち♪前中後編小説

2018/08/13

隣の双子に愛され過ぎて困ってます(前編/宮野さん→ヒロイン←達央さん裏あり)




「おはよ、亜紀」

「お〜す、亜紀」

「おはよう!マモちゃん、たっつん」

毎朝7時30分。15年前同じ時期に引っ越してきてお隣さんになった幼馴染み二人が迎えに来る。

私の暮らす部屋を中央に、右隣に暮らしているのがマモちゃんこと宮野真守で左隣に暮らしているのがたっつんこと鈴木達央。

二人は二卵性双生児なんだけど3年前、私達の小学校の卒業式にご両親が離婚してマモちゃんはお母さんと、たっつんはお父さんと暮らすことになったから苗字が違う。

引っ越し先に違うマンションを選ばなかったのはご両親共に勤めている会社が近いのと、引っ越しの為にかかる時間がもったいないのと、マモちゃんとたっつんが強く嫌がったからだって聞いた。

友達を作るのが下手な私としては二人が引っ越して違う学区の中学に通わないでいてくれてすごく助かったんだよね。

まぁ…私が自分から話しかけられないだけが私に友達が出来ない理由じゃないことに中2の時気付いたんだけど。

理由はこの二卵性双生児。マモちゃんは雰囲気からして優しくてしかも長身だし、たっつんはワイルドっていうかちょっと悪い感じの雰囲気があるけど面倒見がよくて…二人とも一般的にはイケメンに属するらしくものすごい人気者で、常に一緒にいる私は女子から妬まれてしかいなかったから。

そんな中でもいじめられなかったのは本当に常に一緒にいて(3年間同じクラスだった)いじめる隙がなかったからだと思う。

私の靴を隠したりしようものならたっつんは全生徒を疑って掴みかかりそうだし、マモちゃんは新品の高い靴をプレゼントしてくれちゃいそうだし。

「今日から高校生だね!」

「僕と達央のどっちかとでも同じクラスだといいね」

「うん!」

「高校でも部活やんねぇの?」

「ん〜…多分やんない。勉強ついてけなくなったら嫌だし」

今日は高校の入学式で、通っていた中学とほぼ同じ距離の場所に建つ高校に私達は進学した。

徒歩で二人と話しながら登下校するのは楽しいし、特別これが学びたいってこともなかったから近場にしたの。

でもホントに二人が私と同じ高校を選ぶとは思わなかった。だから余計嬉しい。

とはいえ嬉しがってばかりもいられない。私は同時に複数のことをこなしたり見ることが出来ないから勉強に集中しないと初めてのテストで赤点とっちゃう可能性大だから。

ホントはマネージャーとかに興味があったりするんだけどね。応援するの好きだし、マモちゃんとたっつんは中学から運動部に入ってたからマネージャーになって二人を支えたかった。

でもしなかったのは学年順位を20位以下にしたらおこづかいは0円、二人と出かけたりするのも禁止するっていうお父さんの言い付けを阻止するため勉強に専念したから。

平日学校が終わって帰宅してから毎日勉強をしていたから休日の試合は観に行って応援出来たけどやっぱりもっと近くで応援したいなって。

私、二人がいてくれて本当に幸せに毎日過ごせてるから何か力になることがしたいと思ってるんだけど…一点集中型の性分が叶えさせてくれない。

「あ、クラス分け玄関前に貼られてるよ」

「俺は5組で…って3人とも5組じゃん」

「ホントだ!嬉しい!」

片道45分の道も二人と話しているとあっという間で、高校に着いた私達。

いち早くクラス分けの看板に気付いたマモちゃんに3人で看板に近付く。

たっつんが自分の名前と私達の名前が5組であることを発見して、嬉しさのあまり私は二人の腕に抱きついてしまった。

「僕も嬉しいよ。中学の時もだったけど離婚して苗字が違うから双子でも同じクラスになれたのかな?」

「じゃねぇの?まぁ同じ苗字だった時から初対面で双子だと思われたこと一度もないしな。ほら、ハズいから離れろ」

「うんっ」

周りに私達と同じ新入生がいて注目を浴びていても二人は腕に抱きついた私を振り払ったり、表情を歪めたりはしない。

マモちゃんもたっつんもちゃんと言葉にして気持ちを伝えてくれるから私は素直に二人の言うことを聞けるんだ。

「席は…出席番号順だね。あ、亜紀は僕の隣の席だよ」

「うん!たっつんはど真ん中の一番前の席だね」

「はぁ…“鈴木”が一番前か一番後ろになんのはなんなんだろうな」

教室に入ると黒板に出席番号順の名前入りで席順が書かれていて、私とマモちゃんは窓際の真ん中、たっつんは教卓の真ん前の列の一番前の席になった。

自分達の席に座って周りを見渡してみる。多分同じ中学だった人はいなさそう。

ほとんどが電車通学の高校への進学だって担任の先生が最後のHRで言ってたしこの高校には数えるくらいしかいないのかも。

だけどそれなら私の目標も早い内に達成できるかもしれない。

男でも女でもいいからとにかくマモちゃんとたっつん以外の友人を作るっていう目標を―――――!


**真守side**


花岡亜紀は僕達が産まれてから15年間、ずっと隣で暮らして、毎日一緒に登下校して、仕事をする両親よりも一緒にいた時間は長いくらい常に傍にいた特別な女の子。

僕にも、双子である達央にとっても亜紀を特別な女の子として見るのに時間はかからなかった。

物心ついた時にはもう彼女以外の女の子と話したいとすら思わなくなっていたからね。

お互いに亜紀を特別視していることに気付きながらもあえて沈黙をつらぬいてきた僕達だったけど、両親が離婚して別々に暮らすとなった時に初めて気持ちを言葉にして、亜紀が恋をする気になるまでは一切アプローチしないという協定を結んだ。

一人で歩けるようになった時から毎日一緒に遊んでたのが幸い(亜紀にとっては災いだったかもしれないけど)して亜紀は友達の作り方がわからない子になって。

でも亜紀に僕達以外に仲のいい人間が出来ないことは僕と達央にとってライバルが現れないってことだから、思春期に入って周りが色恋に目覚めはじめて僕達が注目を浴びるようになっても構わず亜紀の傍にいた。




中編に続く

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