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システムキッチンを創っていた男のガチお役立ち話

某大手住宅設備メーカーの子会社でシステムキッチンを14年間に渡って創り続けた男が、新築やリフォーム時におけるプランニング、現場ウラ話、トラブル体験などを語ります。立派なキッチンを創りたい人はぜひ読者登録を。

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【SKガチ話 第11号】 システムキッチン生産現場の実態

2017/08/30

SK太郎です。


本日は、システムキッチンが工場でどうやって作られるかについて。

段々とマニアックになってきます。




■今号のポイント

・一枚の板から加工がスタート

・人の手で作られてますよ

・工場見学して欲しい


では、スタート。

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●一枚の板から加工がスタート


さて、生産現場の話をして良いものかどうか、ちょっと
迷ってますけど、何事にも誕生の過程はあるわけで。


知っておいて損はないと思いますから、書きますね。



まずシステムキッチンの土台であるキャビネットですが、
これは木製の場合は、一枚の板から加工がスタートします。

この板も、普通のベニヤ板とかコンパネと言われる、
コンクリートを固める際の型枠などに使われるような
構造用の板ではありません。


MDFと言われる、木の繊維をほぐして、接着剤などを
配合して成型された材料で作られます。
多分、今でも木製キッチンの大半は、MDFでしょう。


加工性が良くて丈夫、化粧のノリもいいので、家具など
にも使えます。

防虫加工済みなので、虫食いなどもありませんから、
衛生的ですし、なによりコストがお手頃なんです。



MDFも木質系生産販売の会社によっては、配合とかの違いで
売り出しているので、各メーカー、同じMDFじゃない事も
あります。



ともかく1枚の材料をNC加工してパーツに切り分ける事から
始まるんですね。

それらを組み合わせてキャビネットという土台を作ります。
吊戸棚も同じようにして、箱体にしていくわけです。



工場は、ヒノキの香り・・・がするわけではありませんが、
木材加工の独特の雰囲気があって、いいですよ。




●人の手で作られてますよ


システムキッチンのキャビネットに関しては、完全に
オートメーションというわけではありません。
パーツ同士を組み合わせるのは、ダボと接着剤とゴムハンマー
というアナログな世界です。


機械の力を借りて圧着することはありますけど、基本的には
手作りと言ってもいいぐらいです。

工場の人は、見知らぬ誰かが使うキッチンだとしても、
すごく丁寧に扱ってますよ。



出来上がったキャビネットは、扉や引き出しをセットして
段ボールに梱包されて出荷されます。



あ、言い忘れてましたが、引き出しの面材や扉は、専門
メーカーで作られることが多いです。

工程や加工の方法自体が全く異なりますのでね。


扉もいろいろと種類があります。

・塗装
・メラミン化粧板
・ステンレス
・ホーロー


キャビネット生産の現場では、仕入れた扉に取っ手や
スライド丁番などの穴加工をして、完成品にします。



ちなみに人工大理石カウンタートップは、これは勤務
していた工場で作ってました。

ドロドロの液体から艶やかでキレイなカウンタートップが
出来上がるのは、パンが焼き上がる感じと言えばイメージ
しやすいですかね(笑)


カウンタートップに関しては、ほとんどが機械による成型
になります。




●工場見学して欲しい


機会があれば、ぜひ、工場見学して欲しいですね。


ただ、一般の人がシステムキッチンの製作現場に足を
踏み入れるのは、ちょっと珍しいかもしれません。



大抵は、代理店・工務店・建材販売店とか、いわゆる
業界向けになっちゃいますね。

もしかすると、大手のどこかは、一般向けに工場見学を
やってるかもしれませんので、チェックしてみてください。



私が知ってる限りでは、

・ナスラック
・TOTO

ぐらいかなあ、一般で工場見学が出来るのは・・・・・。


もしかすると、いろいろと条件があるかもしれない
ですけどね。


うん、あのー、隠れて他社さんが紛れ込む可能性も
考えないといけないですから。

工場って秘密が集まってる場所ですから、関係者しか
入れないんですよ。




でもね、チャンスがあったら、参加してみてくださいね。

メーカーが主催するフェアとかで企画されてるかも。



工場見学の案内を何回かやったことがありますが、基本、
加工現場って音が大きいので、拡声器では無理があります。


今は無線でイヤホンを通じてという方法もありますが、当時は
拡声器で怒鳴り上げてました(汗)



ニコニコしながらデカイ声を出すのは、非常にシンドイです。



そしてもし、工場見学の機会があったとき、注意しておくべき
ことがあります。

工場で働く方が会釈など挨拶を積極的にしてきたら、その
メーカーの製品は採用候補に挙げて良いです。


これは経験上のことですが、工場内作業で、外部の関係者や
エンドユーザーと直接の接触は無いとしても、接客の意識が
あるということですから。



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いろいろとしゃべりましたけど、

本日はココまで。




生産工場の話、面白かったですかね。


モノ作りの現場って、ホントにすごいです。






それでは、ご購読、ありがとうございました。

次回も、よろしくお願い致します。



SK太郎

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創刊日:2017-08-03  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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