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第4回 なぜトレーディングで勝てる=非効率性が存在するのか

発行日:4/9

さて、今週は前回の続き、「なぜ非効率な瞬間=アルファがマーケットには存在するのか」について、俺なりの視点で迫っていきたい。


マーケットが為替だろうが、株だろうが、商品だろうが、基本的には値段がついているということは買いたい人と売りたい人が同数その値段では存在したから値段がつくということになる。

そして、皆が共通した情報をもち、共通した分析ツールをもち、リアルタイムに取引することで、相場はかなりの速度で、その時のコンセンサスというものに収斂していく。

確かに、非常に効率的であると相場は考えて良いだろう。


だが、相場には、理想と現実のギャップが3つ存在する。そしてそれが、相場に非効率的な瞬間を生み出す源泉となっている。

それは、

1.情報の非対称性

2.人間の心理

3.需給の歪み

である。一つずつ見ていきたい。

1の情報の非対称性。理想的には、情報は、参加者が皆同じものを、同じように受け取る必要がある。だが、それは現実的だろうか?

例えば、単純な話、英語が読めない人は英語のニュースは読めないし、日本語のニュースが読めない人は日本語のニュースは読めない。

日本時間に大きなニュースがでても、即座にアメリカ人が対応はできない。(情報を受け取ることができない)

取材を通して初めて受け取れる情報などは当然存在し、それは取材をする人としない人で情報量のギャップが存在することになる。

例をあげればきりがないが、このように全ての情報を同じタイミングで全参加者が共有するという状況は、脳にマイクロチップを埋め込んで世界中のネットワークに同時につなぎ、それを脳のどこかの部分で常に処理する、といったようなSFチックな世界になるか、もしくは世の中のトレードすべてが機械になり、その機械は皆同じデータベースにつながっている、ということにならない限り永久に訪れないだろう。


次に、2の人間心理について。

プロスペクト理論で知られるが、人間というのは期待値が同じでも、同じ意思決定を下すことはできない。

効率的市場仮説では、参加者は皆合理的に意思決定を下すという仮定があるが、人がやる限り、決して意思決定が合理的になることはない。

人間は、生まれながらにチキン利食いをして、塩漬けをするように宿命づけられた動物なのだ。


ポジション管理だけではなく、情報の受け止め方一つとっても、バイアスというものはかかってくる。

例えばドル円をロングしている人とショートしている人に同じドル円に関するニュースを見せても、基本的には自分の持つポジションに好意的に解釈してしまいがちだ。

このように、マーケットはその意思決定者が合理的な決断をしていないので、効率的市場仮説の前提条件からくるってしまっているわけだ。

それが特に非効率性を高める時、人はその瞬間を”バブル”と呼んだり、”ショック”と呼んだりする。

逆に言えば、人とは異なるリスクリターンの効用曲線を持つことができれば、マーケットで長期的に勝つことが現実的になる。

だから、勝っているトレーダーは、少し変わった人間が多いのかもしれない。

この非効率性の源泉は、世界のトレードが全て機械となってしまえば、解消されるかもしれないが、、


そして最後の3.需給の歪みについて。

マーケットにおいては、その時の立場だったり、解約だったり、インデックスの銘柄入れ替えだったり、何らかの理由で、価格関係なく大きく買ったり売ったりしなければならないプレイヤーが存在する。


どうしても決算の前にドルを円に換える必要があったり、解約がで手からその期間が短く、どうしてもマーケットインパクトを与えざるを得なかったり、インデックスに新しい銘柄が組み入れられるのでどうしてもそれをETFに加えなければならなかったり、、さまざまな理由でさまざまな需給の歪みが存在する。


これは、値段の水準関係なくしなければならない取引なので、この瞬間は必ず需給が歪んだ方向に価格が振れる。これも、マーケットに非効率性を生み出す大きな源泉だ。

そして、この源泉は、今後何が起こっても、マーケットから消えることはないだろう。


以上みてきた3点の理由において、マーケットには必ずどこかにアルファが存在しているということになる。基本的にはトレードで優位性をみつける、ということは、これらのどれかが源泉となっている歪みのポイントをみつけて、そこにベットしていくという作業になるわけだ。


中々ヘビーな回だったが、来週は息抜きということで、予定通り食べ歩き回をはさみたいと思う。


では、また次週もお楽しみに。




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