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月光為替のマーケットよもやま話

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第3回 マーケットにおける優位性について真剣に考えてみる

2017/04/02

さて、今週は、トレードで勝つ、ということを議題にしたときによく言葉として取り上げられる、「優位性」とか、「アルファ」って何のことなのか、そして、それが何故マーケットに存在するのか、ということについて話して行きたいと思う。


よく、優位性のあるところでトレードをしなければならない、と言われるが、そもそも優位性とは何なのだろうか?

それをひもとくため,少しマーケットにおける基礎知識を紹介したい。

為替にしろ、株にしろ、およそマーケットと呼ばれるものは、ファイナンス理論で、「効率的市場仮説」というものでとらえられている。


効率的市場仮説とは、ものすごく乱暴な言い方をすると、「明日上がるか下がるかは、誰にもわからない」という仮説だ。

こんなことが唱えられる背景にあるのは、マーケットには参加者が非常に多いので、「どんな情報も瞬時に価格に織り込まれる」という前提がある。


確かに、世界中の人が日々リアルタイムにしのぎを削り合っているマーケットは、いわば世界最大のオンラインゲームのようなもので、重要な情報がいつまでも反映されないとは考えにくい。機械によるアルゴリズムトレードが増えている今は、なおその傾向があるだろう。


この仮説が正しければ、マーケットはいわばルーレットのようなもので、理論的にはだれがやっても長期的に勝つことができないということになる。

だが、良く、「トレンド」という言葉を聞いたことがあるはずだ。

そもそも本当にこの効率的市場仮説がただしければ、「偶然方向感がでたように見えるだけのトレンド」は存在しても、上がってきた価格が、今日も上がり、そこには何らかの理由や関連性がある、「本質的なトレンド」は存在し得ない、ということになる。


だが、時系列相関の自己相関性を測る「ハースト指数」を、例えばドル円の長期にあてはめると、0.6以上の数値を出す。これは、「価格の自己相関性が存在する」=「トレンドが存在する」ということになり、先程の効率的市場仮説とは矛盾した結果になる。



確かに、マーケットは「概ね」効率的市場仮説が正しいと考えて良い振る舞いをする。

ただ、時折それが崩れる場面がある。

このような「非効率な瞬間」を、「優位性」といったり、「アルファ」といったりするわけだ。



このような非効率的な瞬間においては、効率的な時とは違い、価格にある種の「予見性」が存在する。

この予見性を利用して、利益を得ようとする一連の営みが、「トレーディング」という職業なわけだ。こう書くとものすごくかっこいい仕事に聞こえるな笑





さて、少し長くなったので、今週はここまでにしておこう。

来週はこの続き、「なぜ非効率な瞬間=アルファがマーケットには存在するのか」に対する根源的な理由に、俺なりに迫っていきたい。

息抜き回の食べ歩き回は、次々回に。


では、また次週もお楽しみに。





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創刊日:2017-03-09  
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  • 名無しさん2017/04/03

    裏付けがきちんとつけられていて

    説得力がある

  • 名無しさん2017/04/02

    高卒の私にはむずかしいです