「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第十三章

2018/03/12

「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第十三章
“シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(104)】3階の隔離室から2階へ降りたら、Kと、子供を学校や保育園へ預けてフリーモードの娘2人がおしゃべりしていた。

次女「自分の精神年齢、いくつだと思う?」

長女「分かんなーい・・・20歳くらいかなあ」
次女「私は18歳かな」

小生「昔から“女は死ぬまで18歳”と言うなあ」
K「フン、“男は死ぬまで14歳”、中2のまんま」

イヤミな奴・・・ここは「ハハハ、オトーサン、一本取られたな」と笑う場面なのだが・・・でも、現代芸術とか見ると、「何だ、これ! よーやるわ、笑うしかないなあ」という“作品”が実に多い。クリスト&ジャンヌ・クロードなんて、もう「そこまでやるか?!」と呆れ、徐々に「いいなあ」、やがて「俺もやりたい」となるね。

https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89

オマケは:
https://search.yahoo.co.jp/image/search;_ylt=A2RCKwLgjKBarT4AJwCU3uV7;_ylu=X3oDMTBiaGxjcmduBHZ0aWQDanBjMDAy?p=Unbilybable&aq=-1&oq=&ei=UTF-8

メンコやビー玉集めに夢中になったガキの頃のまま、みうらじゅん的収集癖と発表癖、興味津々、冒険心、イタズラ、チャレンジ、俺が一番だ!・・・確かに小生は14歳の心をヂヂイになっても引きずっている。男はそういうのが多いのではないか。

このガキの心が人間を、世界を動かすのだ、いいこともあるし、悪いこともあるけれど。ルメイは「歴史に残る大空襲をしよう、攻撃地域の周りをぐるりと焼夷弾で燃やし、逃げられないようにしておいてから円周の中に爆弾を落とせば完璧に仕上がる」と無差別大量虐殺をデザインし、作品を産み出した。

超大作「存在と無 ピカドン ヒロシマ・ナガサキ 1945」はトルーマン他との共作だったが、衝撃の大きさにチームもおののき、2年後に「ショック療法で害獣を駆除するしかなかった、あれで大国間の戦争は抑止された」と言い訳し始めたが、未だに是非論があるという、戦後最大の問題作になってしまった。

「イタズラ坊主の好奇心では済まんで、のう、よーく考えてやらんと、永遠に空前絶後の無差別大量殺戮国家の汚名を着るで」という教訓を世界に発信したことは確かだったが。 

ルメイは「戦争に勝ったからいいけど、負けていたら戦犯で死刑だな」と同僚と談笑していた。日本もこの芸術的、狂気的、爆発的作品に大いに感動してルメイに勲章を贈ったのだった。世の中はいつでもどこでも Unbelievable!や。

産経3/4「主張 読書時間ゼロ 豊かな言葉と教養を失う」、ホンマ、Unbelievable!やで。

<1日の読書時間が「ゼロ」の大学生は、5割超に上る。最高学府の名に値するのだろうか。

知識と教養を高めるべき学生時代に多くの本を読まず、いつ読むのか。国語力低下に拍車をかける、危機的状況だと認識すべきだろう。

学生の生活実態を調べた全国大学生協連の調査で、1日の読書時間は平均23.6分だった。「0分」と回答した学生は53%と初めて半数を超えた。これは、電子書籍も「読書」に含めての数字である>

斎藤緑雨や大宅壮一が「ポコポコ大学を創るとバカが増えるだけだ」と言っていたが、確かにそうなった。豪州では支那人留学生を迎えないと大学の経営が成り立たないからズロースを脱いで「ニイハオ、イラサイマセ!」、教育レベルは高校並みになったという。

日本も同様で、少子化で「ようこそノーナイパーランドへ、バカでも犬でも猫でもスズメでもOKよ、でも入学料と授業料はきちんと払ってね、4年間遊べるんだから安いものよ、サークル、コンパ、カラオケ、マンガ、ゲーム、マージャン、ゴルフ、歌って踊って恋をして・・・何でも好き放題。お土産は“大卒”、スッゴイでしょ!」。

小生が悪さに励んでいた1970年前後でも、「学生の本分は読書だ」という言葉が残っていたし、読んでいないと口には出さないものの「基本的なものぐらいは読んどけよなあ」とバカにされたものだ。

その後、小生が40歳の頃に女子大卒の女の子を交えて飲んでいた際、友達との会話の中で「三浦朱門? 曽野綾子の旦那だろ?」と言ったら、女の子が「もう話についていけない!」と声を上げた。一葉、紅葉、露伴、鴎外、谷崎、荷風なんて話題にしたら心肺停止になりはしまいかと心配だで、ホンマ。

大学生の愚息から「オヤジ! 日本とアメリカが戦争していたってホントか?」と聞かれたときは、ほとんど絶望的になった。最近、若い世代の多くは愚息並みだと知って再びビックリ。一粒で何度もオイシイのはグリコだけでええで。

あまり言いたくないが、小生は人間を「中2以下」と「高2以上」に分類している。中3と高3がないのは、試験勉強という、設問者が正解とする答えをするゲームに集中している時期で、試験が終わればすべての記憶はゴミ箱行きで、脳ミソの肥やしにならないからだ。小生の子供たちは資格試験や公務員試験では必死になっていたが、受かればその間覚えたことはメモリーから全部削除される。試験問題集しか見ない、読まない、買わない。中3と高3での勉強は、およそ学問とは似て非なるものだ。

「なぜか、なんぞ考えんでええんや、今はな記憶力、暗記力競争や。新大陸発見に至るスペインの動機、実際は誰が発見したかなんぞ、合格してから勉強したらええ」

そんなもん。で、大学へ行ったところで必死に学問をしなければせいぜい高2のまま、ものにならないから企業は3か月かけて新人教育とかOJTをするわけだ、敬語の使い方、電話の仕方とかもやっているのかもしれない。基礎があやふやで付け焼刃だから、3年で辞めてしまう新人が少なくない。

教育無償化・・・さらに「バカが増えるだけだ」。知的レベルを上げたいのなら中3、あるいは高3までしっかり学問の基礎を教え込むことだ。そして仕事に就くか、職業専門学校に行くか、大学へ行くかを選別し、大学は狭き門でいい。狭いからこそいい素材が集まり、優秀な人材を産み出し、社会の指導層になるのが合理的ではないか。優秀なのに授業料がきついといった子弟こそを公金を使って応援するのが筋だろう。

筋を言い立てたところで、政治家は票にならないことには関心がない。政治家そのものが、社会で居場所がなく、生活費のために自治体の議員に立候補した人を知っている。酒を飲むと、政策ではなく、いくらカネが入るかしか関心がなかった。(この人は地方都市の郊外で飲屋を経営していたが、飲酒運転取締りが厳しくなったので客が激減、で、市会議員を目指したわけ。呆れてしまうが、この手のアホ議員は多いのではないか。国会議員を含めて半数にするべきではないのか。市町村議員は基本的にボランティアにすべきだ)

マキャベリ曰く――

<君主(最高指導者、元首など)にとって、術策など弄せず公明正大に生きることがどれほど賞賛に値するかは、誰もが分かっている。

しかし、我々の経験は、信義を守ることなど気にしなかった方が、偉大な事業を成し遂げている。人々の頭脳を操ることを熟知していた君主の方が、人間を信じた君主よりも、結果から見れば超えた事業を成功させている。

成功を収めるためには、人間的「法律」の行使と、野獣的「力」の行使がある。法律だけでは不十分だから、力の助けを借りる方が有効だ。つまり君主には、人間的なものと、野獣的なものを使い分ける能力が必要なのだ。

この野獣だが、知恵のあるキツネと攻撃力のあるライオンに注目すべきだ。罠を見抜くのは知恵者のキツネで、狼を追い散らすのは獰猛なライオンだ。二つがそろっていないと事業の成功は覚束ない。

ただしキツネ的な能力は巧みに使われねばならない。非常に巧妙に内に隠され、しらっぱくれて、とぼけて行使される必要がある。なに、人間というものは単純な動物だから、騙す者は騙す相手に不足することはない・・・

目的達成のために悪をなさざるを得なくなったときは、目立たないように徐々にやるよりも、むしろ好機到来の時に一気にことを進める方が有効だ。変化があまりにも急だと、従来からの支持者を失う前に、新しい支持者を獲得できるからだ。グズグズしていると元も子もなくす>

大地震 津波が来るぞ 高台へ(修)

今だ!と思ったら速攻で対応しないと、元も子もなくす。後で「拙速だった」「立憲主義にもとる」と言われるより、国民の命、生活、国家を守るために政府はある。危機に際しては生き残ることが最優先なのだ。拉致被害者の奪還は「拙速」どころかひたすら「拙遅」「愚図」「無策」で、国民が忘れ去るのをひたすら待っているようだった。

本論に入ろう。嫌われる マクラ長過ぎ 早くやれ(修)分かっておるんやが、遅漏やさかい堪忍や。

拉致報道の先駆者でありながら孤立無援の産経の阿部雅美記者は、当時、日共の橋本敦参院議員の秘書をしていた兵本達吉氏と運命的な出会いをする(修一:この時期は1996年か97年始めあたりだろうが、阿部氏も兵本氏も正確には記憶していないという)。阿部氏の「私の拉致取材」#42、43から。

<1979年の記述からスタートした拙稿はようやく90年代に入ったが、極言すれば、北朝鮮による日本人拉致は、社会的にはまだ、存在していなかった。

私の拉致取材も、そろそろ終わりのはずだった。そこへ、1本の電話がかかってきた。

「国会の共産党の人からですよ」。いつかかったのか、記憶がはっきりしない。

間違いだと思った。産経新聞社と日本共産党間の、自民党意見広告掲載をめぐる訴訟は産経側の全面勝訴で決着していたとはいえ、仲直りしたわけではない。いわば犬猿の仲。電話などかかるはずがなかった>

修一:上記の訴訟とは――

<1973年(昭和48年)12月2日にサンケイ新聞は自由民主党から広告料をもらったうえで同党の日本共産党に対する意見広告を紙面に掲載した。その内容は「前略 日本共産党殿 はっきりさせてください。」というタイトルで、当時の日共が参議院選挙向けに掲げていた「民主連合政府綱領」が、自衛隊・安保条約・天皇・国会・国有化の各点について「日本共産党綱領」と比較して矛盾していると批判するもの。

日共はこれを意見を求める挑戦的広告だとして、憲法21条から反論権(アクセス権)が導かれるとして、「同一スペースの反論文の無料掲載」をサンケイ新聞に求めたが、サンケイ新聞側は「自民党と同じく有料の意見広告であれば掲載するが、無料では応じられない」と回答した。

これに対して日共は東京地裁に仮処分を求めたが、申請を却下された。さらに共産党は産業経済新聞社を相手取って「同一スペースの反論文の無料掲載」をさせるよう東京地方裁判所に訴訟を起こした。

一審・二審とも憲法21条から直接に反論権は認められない、人格権の侵害を根拠としても新聞に反論文の無料掲載などという作為義務を負わせることは法の解釈上も条理上もできないとされ、また当事件では名誉毀損も成立しないとして共産党の請求は棄却された。判決を不服とした日共はただちに上告したが最高裁は上告棄却し、日共の全面敗訴が確定した>(WIKI)

「よー、産経さん、誠意見せろ言うてんのや、俺らには反論権あるんやから、タダで載せるんが当たり前やろ、うちの組には血の気が多いミンセーちゅう若いもんがギョーサンおるが、挨拶させようかい、のう」、ほとんど言いがかり、ヤクザみたい。

日弁連の法匪を駆使しても日共は敗けたのだから、さぞ悔しかったろう。今の米国民主党がトランプを呪うみたいに憎悪し、「死ね!産経」とか五寸釘で深夜に紙面に穴を開けていたりして。閑話休題。

日共からの電話に出ると、阿部記者はびっくりした。

<あんたが昔書いたアベック蒸発の記事、読んだよ。(松本)清張の小説より面白いな。わしも新潟、福井、鹿児島、みんな行って、家族に会ってきた。北朝鮮による拉致に間違いないんだよ」

いきなり、大きな声で、そう切り出す。自分のことを「わし」と言う思わぬ“同志”の出現に戸惑った。それが橋本敦参議院議員の秘書、兵本達吉氏との出会いだった。

橋本議員は1988年3月(26日)に拉致疑惑を国会で明言した「梶山答弁」をを引き出したが、質問は秘書の兵本氏が現地調査を基に練ったことに疑いの余地はない。被害者家族の心痛描写など、実際に会って話を聞いた人にしか書けない>

国会でどのようなやりとりがあったのだろう、参院予算委員会議事録(昭和63/1988)年3月26日から引用する。一部カット、( )内は修一が補足した。

○橋本敦君 (大韓航空機爆破事件の)捜査協力の関係で、警察庁は韓国へ派遣をして捜査をされたという事実があるわけで、それに関連して聞きますが、この(実行犯である)蜂谷真一(父役、後に自害)、蜂谷真由美(娘役、金賢姫)名義の偽造旅券、この旅券は偽造された場所はどこだとお考えですか。

○政府委員(城内康光君)本件の偽造旅券は蜂谷真一という実在の人の名前を使っておるわけでございます。その関係について調べましたところ、その偽造旅券の作成に、北朝鮮の秘密工作員であることが明らかな宮本明こと李京雨が関係していたということがわかっております。

それからまた、(蜂谷真由美を名乗った)金賢姫からのいろいろな事情聴取で、一九八四年、金賢姫が招待所におりましたときに、その年の七月に旅券用の写真を撮影し、それからまた八月にそれに署名をしたというようなことがわかっております。そういったいろいろな諸点を総合いたしまして、北朝鮮において偽造されたというふうに私どもは考えております。
・・・
○橋本 そこで自治大臣の御判断を伺いますが、日本の法を犯し、偽造旅券を行使した金賢姫という人物は北朝鮮の工作員であったというこの判断は、国家公安委員長としてもいろんな証拠からなさっているのではないかと思いますが、御判断はどうですか。

○政府委員(城内)技術的な事柄でございますので、私からお答えいたします。金賢姫の供述は、いろんな点で信憑性があるというふうに私ども考えております。金賢姫は、全く自己にとって不利益な供述をしておりまして、それは大変自然であり、また具体的な内容になっております。

そういったことは、一月十五日のテレビなどの公開記者会見のインタビューなどでも明らかでございますし、また私どもの捜査員、警察庁の係官が韓国に赴きまして二回にわたって事情聴取をしたということからも、大変心証を得ておるわけでございます。それからまた、金賢姫の供述につきましてはいろんな点で裏づけがとれておるわけでございます。

そういったような点を総合的に考えて、私どもは北の関与があるというようなことを考えているわけでございます。

○橋本 ところで、この金賢姫を教育したウネあるいはウンへなる人物の問題ですが、この人物については鋭意調査を遂げられておるようですが、経過はどうですか。

○政府委員(城内)この恩恵の所在捜査の進捗状況でございますけれども、李恩恵なる人物を割り出すために、身元に関する情報及び似顔絵をもとにしまして、家出人の手配データなどを利用して、現在幅広く類似の行方不明者について調べておるところでございます。また、ポスター、チラシなどを全国に配布して、広範な広報活動をやっておるわけでございます。

特に、本件につきましては捜査というよりはむしろ人捜しという分野でございますので、情報などを国民にできるだけ多く提供して御協力を得たいということでございまして、現在進行形であるということでございます。

○橋本 これは、警察としてはこの恩恵なる人物は日本女性で、日本から拉致された疑いが強いと見ているんじゃありませんか。

○政府委員(城内)そのように考えております。

○橋本 それが事実はっきりいたしますと、これはまさに外国からの重大な人権侵犯事件であり、我が国の主権をも侵害する重大な事犯の可能性を含んでいる重大な事件である。ですから、これがはっきりしますと、当然本人の意思を確認して、主権侵害の疑いがあれば原状回復を要求するなど、政府としての断固たる措置をとる必要がある。外務大臣、今までの捜査の経過、答弁をお聞きになってどう御判断でしょうか。

○国務大臣(宇野宗佑)警察当局からの答弁どおり、ただいま鋭意捜査中でございますから仮定の問題なのかもしれません。しかし仮に、真相究明の結果主権が侵害されたということが確認された場合には、当然日本は主権国家でございますから、それに対する措置を講じなければならない、かように考えています。

○橋本 国家公安委員長として、この恩恵の拉致事件についてどう御判断ですか。

○国務大臣(梶山静六君)問題の女性の身元割り出しは困難な面があることは否めないことでありますけれども、日本から拉致をされた疑いの持たれることから、事態の重大性にかんがみ、今後とも国民の協力を得つつ力を尽くす所存でございます。

○橋本 拉致事件について言いますならば、単に問題はこれだけではなくて、昭和五十三年七月と八月、わずか二カ月間に四件にわたって若い男女のカップルが突然姿を消すという事件が立て続けに起こっているのであります。これは極めて重大な事件でありますが、福井、新潟、鹿児島そして富山、こうなりますが、一件は未遂であります。警察庁、簡単で結構ですが、この三件の事件の概要について述べてください。

○政府委員(城内)まず、五十三年の七月七日に福井県の小浜市で起きました男女の行方不明事件についてでございますが、当該男性は七月七日に同伴者とデートに行くと言って軽貨物自動車で家を出たまま帰宅しなかった。自動車はキーをつけたままの状態で発見されております。当該女性はデートに行くと言ったまま帰宅しなかったけれども、この同伴者と結婚することになり大変喜んでいた状況がございまして、自殺することは考えられません。

それからまた、同年七月三十一日に新潟県の柏崎市で起きた事件でございますけれども、やはり当該男性が家の者に、ちょっと出かけてくる、自転車を貸してくれと言って自転車で出かけたまま帰宅しなかった。自転車は柏崎の図書館前に置いてあったのが発見されたわけであります。当該女性は、勤務先の化粧品店で仕事が終わった後、同伴者とデートすると店の従業員に話しておりまして、これも家出などの動機はございません。

それから三つ目に、同年八月十二日に鹿児島県で起きた事件でございますが、当該男性は同伴者を誘って浜に、海岸に夕日を見に行くと言って出たきり帰宅しなかったということでございます。十四日の日に、その浜のキャンプ場付近でドアロックされたまま車両が発見されております。女性も家の者に、同伴者と浜へ、海岸に夕日を見に行くと言って出たままであるということで、これも動機はございません。

それから、富山県で起きました未遂事件のことでございますけれども、この事件につきましては、八月十五日の午後六時三十分ごろ、海岸端を歩いていた被害者である男女が自分たちの乗車してきた自家用車の駐車場に帰るために防風林の中を歩いていたということで、そうしたら前方を歩いていた四人組がいきなり襲いかかって、防風林内に引きずり込んでゴム製猿ぐつわあるいは手錠、タオル等を使用して縛り上げて、それぞれ寝袋様のものに入れたと。

そして現場から数十メートル離れた松林内に運んで放置したということで、原因はわかりませんがその四人組はいなくなりまして、その後その男女は別々に自力で脱出いたしまして一一〇番した、こういう事件が発生しております。

○橋本 未遂事件を除いて忽然と姿を消した三組の男女について、今も動機はないとおっしゃいましたが、いずれも結婚の約束をして挙式を目前にしている。そういうわけで家族も、家出などは絶対考えられない、こう言っておりますし、さらにまた残されたカメラを現像してみますと、仲よくそれぞれ写真を撮ってそのまま残しているということで、こういう笑顔を残して蒸発してしまうということも、これも異様である。

こういうことから、当然これは誘拐された、こう見るのが当然だと思いますが、どうですか。

○政府委員(城内)おおむねそういうことではないかというふうに考えております。

○橋本 したがって、水難で海で死んだとか、自殺をしたとかいったような状況も一切ないわけですね。

そこで問題は、この三件について幾つかの点で重要な共通点がある。いずれも日本海側の浜辺、これが犯行現場と目される。それから若い男女がねらわれている。それからもう一つの点として言うならば、全く動機が何にもないということと、その後営利誘拐と見られるあるいはその他犯罪と国内で見られるような国内的状況が一切ない、こういう状況がはっきりしている。いかがですか。

○政府委員(城内)諸般の状況から考えますと、拉致された疑いがあるのではないかというふうに考えております。

○橋本 未遂事件で遺留した物品があったようですが、これについての検討で犯人像は何か出てきませんか。

○政府委員(城内)遺留品について見ますと、ゴム製猿ぐつわ、手錠、タオル、寝袋などがあるわけでございますが、その使われましたタオルのうちの一本が大阪府下で製造された品物であるということがわかっておりますが、他のものにつきましてはいずれも粗悪品でありまして、製造場所とか販売ルートなどは不明でございます。

○橋本 袋とか手錠とか、はめた猿ぐつわとか、日本で販売している、日本で製造されている、そういった状況は一切なかったわけですか。

○政府委員(城内)そういった点につきましては、もちろん手を尽くしていろいろ調べたわけでございますが、結果として、先ほど申し上げたように、製造元とかあるいは販売ルートなどがわからなかったということでございます。

○橋本 ところで話は変わりますが、大阪でコックをしていた原さんという人が突然誘拐されたらしくて所在不明になった。ところが、この原氏と名のる、成り済ました人物が逮捕されてこのことがはっきりしてきたという事件があるようですが、警察庁、説明してください。

○政府委員(城内)ただいま御質問にありました事件は、いわゆる辛光洙事件というものでございます。これは韓国におきまして一九八五年に摘発した事件でございます。その事件の捜査を韓国側でやったわけでございますが、私どもはICPOルートを通じてそういったことを掌握しておるわけでございまして、それによりますと、一九八〇年に、大阪の当時四十三歳、独身の中華料理店のコックさんが宮崎の青島海岸付近から船に乗せられて拉致されたというような状況がわかっております。

○橋本 辛光洙とはどういう人物ですか。

○政府委員(城内)本件につきましては、私どもの方で捜査をしたわけではございませんので十分知り得ませんが、私どもとしては恐らく不法に侵入した北朝鮮の工作員であろうというふうに考えております。

○橋本 共犯があると思いますが、共犯者はどういう名前ですか。

○政府委員(城内)共犯者としては、名前が出ておりますのは、同じく北朝鮮工作員の金吉旭という名前が出ております。

○橋本 その金吉旭は、日本女性の拉致という問題について何らか供述しているという情報に接しておりませんか。

○政府委員(城内)この北朝鮮工作員金吉旭が一九七八年に次のような指示を上部から受けておるということを承知しております。すなわち、四十五歳から五十歳の独身日本人男性と二十歳代の未婚の日本人女性を北朝鮮へ連れてくるようにという指示を受けていたということでございます。

○橋本 それらが事実とするならば、恐るべき許しがたい国際的謀略であると言わなければなりません。

外務省に伺いますが、同じ昭和五十三年、私が問題にしている一連の事件と同じ年ですが、レバノンでも女性の誘拐事件があったというそういう情報を御存じですか。

○政府委員(恩田宗)昭和五十三年の十月三十日から十一月九日までの間に、数回にわたりまして「アンナハール」、それから「ロリアン」というレバノンの日刊紙が誘拐事件について報道している、その報道内容は承知しております。
・・・
○政府委員(恩田)内容は、昭和五十三年の春にレバノン人女性五名、これは四名と言っている新聞もございます、が、東京または香港のいずれかのホテルで働くためと言われ、レバノン人に連れられて出国し、最終的には平壌に連れていかれ、訓練キャンプにおいて柔道、空手、諜報技術等を学ばされたが、昭和五十四年秋までにすべての女性がレバノンに帰国した、こういう事実が報道されております。

○橋本 その事実が発覚をして、レバノンのブトロス外務大臣が北朝鮮に厳重に抗議をして、ようやくみんなレバノンに帰ることができたというのが事実じゃありませんか。

○政府委員(恩田)私どもが承知しておりますのは新聞の報道でございまして、新聞の報道によりますと、レバノン外務省儀典長が当時のレバノンにある北朝鮮通商代表部に申し入れたということだそうでございます。

○橋本 基本的に私が言っている事実に合っているわけです。

もう一つ、外務省、こういう事実を知っていますか。つまり、昭和五十三年六月のことですが、韓国の映画監督の申相玉氏とその夫人の崔銀姫、この二人、これの拉致事件が起こっていた。この二人はその後脱出をして今アメリカに在住しているようですが、御存じですか。

○政府委員(藤田公郎)私ども承知いたしておりますのは、女優の崔銀姫さんが五十三年の一月、映画監督の申相玉さんが同じ年の七月にそれぞれ香港で北朝鮮に拉致をされ、特に監督の方は後を追って行かれたわけですが、投獄をされたりしてしばらく北鮮におられた後、映画作製に従事をされ、すきを見て昭和六十一年三月、オーストリアにおきまして米国大使館に逃げ込まれた、日本のジャーナリストの協力を得て逃げ込まれたそうですが、ということが三月に報道が行われまして、五月にお二人が米国において記者会見をされて詳細な事実関係の発表をしておられます。

ちなみに、明らかになります前に、五十九年には韓国の国家安全企画部が既にこのお二人が北朝鮮に拉致されたという発表を行いまして、これがうそだという応酬などが双方であったわけですが、結果的にお二人が出てこられた。それで、真相と申しますか、韓国側の発表どおりのことをお二人が詳細に説明をされたということでございます。

○橋本 外務省にもう一点聞きますが、その申相玉氏あるいは崔銀姫氏ですが、北朝鮮に連行されたときに、いわゆる東北里招待所、これは訓練所とも金賢姫は言っておりますが、その訓練所で日本人を目撃したということを言っているという情報があるようですが、事実はどうですか。

○政府委員(藤田)私もこの金賢姫事件の起こりました後報道で拝読した覚えがありますが、現物は今持っておりません。

○橋本 捜査当局に伺いますが、この発言は恩恵の捜査とも関連し、私が指摘した三組のアベックの拉致事件とも関連をして、東北里で日本人を目撃したというこういう証言というのは、捜査上は非常に大事な関心を持たなくちゃならぬ、あるいは捜査の重大な端緒にもなり得る、こういう発言、情報だとこう思いますが、どうお考えですか。

○政府委員(城内)東北里でその李恩恵なる人物が日本人を見たというのではなくて、その東北里で李恩恵とそれから金賢姫が一緒だったときに、金賢姫が李恩恵から自分、つまり李恩恵が金正日の誕生パーティーに出たときに日本人の自分と同じような境遇の、つまり拉致されてきた日本人の男女を見たということを言ったということを伝え聞きしておるわけでございます。

○橋本 いずれにしても、その訓練所から脱出をしてきて現にアメリカにいるというこの二人については、十分な情報を収集するという意味で関心を持って調査をしてもよいと私は思って聞いておるんですが、どうですか。

○政府委員(城内)今の監督とそれからその女優さんのことにつきましては、我が国の法令違反ではございませんので捜査対象というふうなことではありませんが、十分関心を持っているところでございます。

○橋本 外務大臣、自治大臣にお聞きいただきたいんですが、この三組の男女の人たちが行方不明になってから、家族の心痛というのはこれはもうはかりがたいものがあるんですね。

実際に調べてみましたけれども、六人のうちの二人のお母さんを調べてみましたが、心痛の余り気がおかしくなるような状態に陥っておられましてね、それで、その子供の名前が出ると突然やっぱりおえつ、それから精神的に不安定状況に陥るというのがいまだに続いている。

それからある人は、夜中にことりと音がすると、帰ってきたんじゃないかということで、その戸口のところへ行かなければもう寝つかれないという思いがする。それからあるお父さんは、突然いなくなった息子の下宿代や学費を、いつかは帰ると思って払い続けてきたという話もありますね。

それから、御存じのように新潟柏崎というのは長い日本海海岸ですが、万が一水にはまって死んで浮かんでいないだろうかという思いで親が長い海岸線を、列車で二時間もかかる距離ですが、ひたすら海岸を捜索して歩いた。

あるいはまた、一市民が情報を知りたいというのは大変なことですけれども、あらゆる新聞、週刊誌を集めまして何遍も何遍も読んで、もう真っ黒になるほどそれを読み直している家族がある。

こう見てみますと、本当に心痛というのはもう大変なものですね。上海でああいう悲惨な事件(修一:1988/昭和63年3月24日の修学旅行の列車脱線転覆) も起こりましたけれども、家族や両親にとっては耐えられない思いです。

こういうことで、この問題については、国民の生命あるいは安全を守らなきゃならぬ政府としては、あらゆる情報にも注意力を払い手だてを尽くして、全力を挙げてこの三組の若い男女の行方を、あるいは恩恵を含めて徹底的に調べて、捜査、調査を遂げなきゃならぬという責任があるんだというように私は思うんですね。

そういう点について、捜査を預かっていらっしゃる国家公安委員長として、こういう家族の今の苦しみや思いをお聞きになりながらどんなふうにお考えでしょうか。

○国務大臣(梶山静六)昭和五十三年以来の一連のアベック行方不明事犯、恐らくは北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚でございます。解明が大変困難ではございますけれども、事態の重大性にかんがみ、今後とも真相究明のために全力を尽くしていかなければならないと考えておりますし、本人はもちろんでございますが、御家族の皆さん方に深い御同情を申し上げる次第であります。

○橋本 外務大臣、いかがでしょうか。

○国務大臣(宇野) ただいま国家公安委員長が申されたような気持ち、全く同じでございます。もし、この近代国家、我々の主権が侵されておったという問題は先ほど申し上げましたけれども、このような今平和な世界において全くもって許しがたい人道上の問題がかりそめにも行われておるということに対しましては、むしろ強い憤りを覚えております。

○橋本 警備局長にお伺いしますが、これが誘拐事件だとして、時効の点を私は心配するわけであります。しかし、今国家公安委員長もお話しのように、あるいは外務大臣もお話しのように、これが北朝鮮の工作グループによる犯行だというそういう疑いがある。これが疑いじゃなくて事実がはっきりするならば、これは犯人は外国にいるという状況がはっきりしますから、その意味では時効にはかからない、そういうことは法律的に言えるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

○政府委員(城内) まず、一連の事件につきましては北朝鮮による拉致の疑いが持たれるところでありまして、既にそういった観点から捜査を行っておるわけであります。

一般論としてお答えいたしますと、被疑者が国外に逃亡している場合には時効は停止しているということが法律の規定でございます。

○橋本 そこで外務大臣、この問題が北朝鮮工作グループの犯行だという疑いがぬぐい切れないわけですけれども、そうだといたしますと、大臣が先ほどからおっしゃったように、誘拐された国民に対する重大な人権侵犯、犯罪行為であると同時に、我が国の主権に対する明白な侵害の疑いが出てまいるわけですね。だからそういう意味では、そういう立場で大臣がおっしゃったように主権国家として断固たる処置を将来とらなくてはならぬ、これは当然だと思いますが、その点については私はもう既に国民世論だと思うんです。

例えば二月九日の読売新聞は、「日本の浜を無法の場にするな」、こういう表題で、

<とまれ、「李恩恵」という人物についての真相解明を急ぐべきであり、北朝鮮側によるら致が事実とあれば、わが国は北朝鮮に対し、原状の回復を求め、同時に、その責任の所在を明確にするための適切な措置をとることが必要である。

わが国からわが国民をら致するような国に対しては、それがどの国であれ、動機が何であれ、毅然として対応すべきである。わが国がそのような非人道的無法行為の現場にされるいわれはまったくない>

こう言っておりますし、また同じ日の朝日新聞は、

<事実とすれば、日本の主権にかかわるきわめて重大な事件である。他の国の機関が、日本国内から力ずくで日本人を連れ去るといった理不尽なことが、許されるはずはない。

日本の警察が北朝鮮にら致されたのではないかとみている三組の男女についても、疑惑は大きく膨らんでいる>

こういうように言っておるわけですね。

私は、政府として、こういう重大な主権侵害事件として、これから事実が明らかになるにつれて毅然たる態度で原状回復を含めて処置をしていただきたいということをもう一度重ねて要求するのでありますが、いかがですか。

○国務大臣(宇野)先ほども御答弁申し上げましたが、繰り返して申し上げますと、ただいま捜査当局が鋭意捜査中である、したがいまして、あるいは仮定の問題であるかもしれぬ、しかしながら、仮にもしもそうしたことが明らかになれば主権国家として当然とるべき措置はとらねばならぬ、これが私の答えであります。

○橋本 私はきょう、三組の男女、それから未遂事件について被害に遭った人の名前はここでは言いませんでした。警察の方も名前はおっしゃいませんでしたが、しかし捜査はほとんど公開捜査でなされておりますから名前等も明らかですね。また、公開で全国民に協力を呼びかけておられる家族もあるわけです。

そうして、家族が一番心配しているのは、いつかこの問題が大きな問題になってくる中で、連れていった先で殺される心配があるのではないかということが本当に悲痛な心配であるんですね。そういうことも含めて私はきょうは名前なしに言いましたが、客観的には氏名等ははっきりしております。

私はこの問題は、日本国内において断固としてこういった不法な人権侵害や主権侵害は許さない、この男女を救わねばならぬという国民世論がしっかり高まることと、国際的にも相手がどこの国であれこんな蛮行は許さぬ、そして誘拐された人たちは救出せねばならぬ、それが人道上も国際法上も主権国家として当然だという世論が大きく沸き起こりまして、こういう世論の中でこそ、命の安全を確保しながら捜査の資料を次々と引き出し、捜査の目的を遂げ、そして法律的にも事実上もきちんと原状回復を含めた始末をする、こういう方向が強まると思うんですね。

隠してはいけない。恐れてはいけない。我が党も、相手がどこの国であれテロや暴力は一切許さないという立場で大韓航空機事件でも対処しているわけですが、そういう立場で、これらの人たちが救出されること、日本政府が毅然とした対処をとることを重ねて要求したいのでありますが、そういう問題について法務大臣の御意見を伺っておきたいと思います。

○国務大臣(林田悠紀夫君) ただいま外務大臣、国家公安委員長から答弁がありましたように、我が国の主権を侵害するまことに重大な事件でございます。現在警察におきまして鋭意調査中でございまするので、法務省といたしましては重大な関心を持ってこれを見守っており、これが判明するということになりましたならばそこで処置をいたしたいと存じております。
・・・

以上である。その後、「日本政府は17名の日本人を北朝鮮による拉致被害者として認定しており 、そのうち5名については、平成14年10月15日に24年ぶりの帰国が実現した(御家族については、平成16年5月及び7月にそれぞれ帰国・来日)。残りの安否不明の方々については・・・北朝鮮側に対し、日朝関係改善のためには拉致問題の解決が不可欠であるということを強調しつつ、拉致問題の解決に向けた決断を早急に下し、具体的な行動を速やかにとるよう強く求めていく」(政府のサイト「北朝鮮による拉致問題」)。

しかし、5人が帰国して以降、16年になろうとしているのに拉致問題は1ミリも進んでいない。北による拉致疑惑が国会で明確にされてもなお横田めぐみさんたちは帰国できないままだ。上記の国会での質疑応答を受けて米国政府は「自衛隊が出動するなら支援するぞ」と申し出たが、日本政府はあっけにとられたそうだ。米国なら「外交=血を流さない戦争」で埒が明かないのであれば「戦争=血を流す外交」で解決を図る。日本政府はその気がまったくなかった。

1988年の上記国会の政権は竹下(誉め殺しを誠意=カネで解決したとか)。以降は、女でしくじった宇野、「神輿は軽くてパーがいい」(角栄)とかつがれた海部、ヘタレの叩頭&アル中で名を残した宮澤、バカ殿さまの細川、2か月で消えた羽田、阪神淡路大震災で自衛隊を速攻で派遣しなかったアカ=社会党の村山、ポマード“ハニートラップ”橋本、「平成男」「冷めたピザ」「凡人」三冠王のまま病魔に倒れた小渕、船が沈んでもゴルフを楽しんだ18Hパー優先の蜃気楼、森(2000〜2001年)・・・

これじゃあ1ミリも進まないわな。1985年からバブル景気とその余韻で95年あたりまでは国民の懐も温かかったから、総理も議員も国民も危機感ゼロみたいではなかったか。「拉致」は忘れられ、家族は孤立していたような感じがする。

真面目な話は暗くなる。「発狂してる場合やあらへんで」、被害者と家族の声が聞こえる。病棟日記はお休みします。(つづく)2018/3/10





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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
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