我もフリーズ&ダウン、首都圏大雪奇譚

2018/02/04

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我もフリーズ&ダウン、首都圏大雪奇譚
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“シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(87)】大雪になった1/22(月)から30日(火)の8日間は悲惨だった。

小生は会話が苦手で一種の発達障碍、「自閉スペクトラム」ではないかと思っているが、医師やカウンセラー、Kもこの見立てには異を唱えないから、概ね当たっているのかもしれない。

簡単に言えば一種の「引きこもり」で、まあ「ヒッキー」なのだろう。「実はキチ〇イ、心神喪失で暴れまくる危険性があります」と告ったら皆ひいてしまうだろうが、「ヒッキー」なら何となく受け入れてもらえそうな気がする。

(アルコール依存症の専門医によると、常習的大量飲酒でもアル中(含:酒乱)になる人とならない人がいる。「だからアル中は病気だ」というのだが、ほとんどの医師、カウンセラー、世間にそういう認識はない。だから酒乱は「お前が悪いんだろ」ということになる。

これが実態で、本来は小生は「酒乱です、刃物を持って暴れかねません」と言わなければならないのだが、これでは嫌われるだけだから自閉スペクトラムとかヒッキーとか曖昧な表現をして、同情されたいのである。山本夏彦翁曰く「人皆飾ってものを言う」。

せめて「ああこの人は病気なんや、お気の毒に」と憐憫の情で接してくれんかいなあと思うんや。リアルの世界では「何言うてけつかんねん、おまえ死刑や、無期懲役や、ヂヂイやさかい、まあ罪一等減じて遠島にしたるわ」てなもんである。「アッチ行け、シッシッ」。キッツイもんやで。閑話休題)

そういうわけで小生にとっては外界、世間、娑婆とのやり取りはPCが主体なのだが、このPCが不調になったのには大いに困惑させられた。これを含めて山また山の日々、以下はその顛末。

1/22朝には運転免許の更新をした。5年ほど前に母が大往生して介護で車を使うこともなくなったし、反射神経が怪しくなったので、以来運転していないから免許証の自主返納を考えてもいたが、小生とKのどちらが先に要介護になるか分からない。もしかしたらKの世話を小生がするかもしれない。その時にはやはり免許証と車がないとまずいだろうと判断したのだ。

小雪がちらついている程度だからさして問題はなかろうと自転車で警察署までエッチラオッチラこいで無事着いたたのだが、20分間サドルに座っていたから自分でも驚くほど腰が弱って歩行困難、ヨタヨタしている。そこでは「まあ仕方がない」と思ったのだが(ヘークション! ウー寒)、免許証の写真や印紙を求めるために署敷地内の交通安全協会(警察官の天下り先)へ行ったところ、かじかんだ手とオツムが緩んできていささか躁状態。きれいなオネエサン相手に、

「なんやこの写真、まるで強盗殺人犯みたいやな」
「ほなら撮り直しましょ、メガネを外した方がええと思いますが」
「さよか、男前に撮ってや」
「これでどうです、ずいぶん良くなりましたで」
「うーん、まあ窃盗犯みたいやが、元が悪いからこんなもんやろ。おおきに」

ここまでは良かったのだが、署内の手続きでは右往左往。受付へ行ったら「あちらで書類を書いてから来てください」、まずは機械に免許証を差し込むのだが、その免許証がどこかへいってしまった。昔のことはよく思い出すのだが、最近は「ちょっと置いたもの」、その置いた場所、置いたこと自体も忘れてしまうことが結構ある。すっかりヂイサンだ。

オタオタしながら探しているうちに機械はタイムアウトで、そこにパワフルなママさん風が来てさっさと機械を操作している。見ながらやり方を覚え、ポケットに探り当てた免許証を差し込んで暗証番号を入れるとナンバリングした書類が出てくる。

書類には適性検査のQ&Aもあるが、「あんさん、オツム大丈夫かいな」という項目では、まさか「わては現役バリバリのキチ〇イでっせ」とは書けんから嘘を書くしかない。昔、パスポートを申請した際に、「保釈中」と書いたら、数日後に旅券事務所から「見落としてしもうた、うちが悪いんやが、保釈中やとパスポートは発給できませんのや、堪忍したって」という連絡を受けたことがある。

仕方がない、虚偽申告するしかない、パクられたら終わりやが、他に方策なかりし、と嘘をついたことを思い出した。

嘘は大嫌いだ。嘘をつくと、それがバレないように嘘を重ねていくことになる。シンドイ、消耗する、非生産的。だから嘘をつかない。大昔「キモサベイ嘘つかない」というインディアンが登場する西部劇TVドラマがあったっけ。嘘の代わりに口を閉ざすとか聞こえない振り、痴呆を装う方がはるかに無難だ。

67年間を振り返って嘘をついたのは数回しかないが、最大の嘘は結婚する際に「Kを世界一の幸せ者にしよう」と誓ったことである。それをKに言ったことはないのだから嘘とは言えないが、結果的には嘘を言ったようなものだ。忸怩たるものがある。

「あ、ヂイサン、あんさんまだ番号を呼んでませんさかい、そこで待っといて」なんて講習会の先生に言われたりして、挙措もオツムも耳も目も劣化しているから、オタオタ、ウロウロ、アワワワですっかり老人である。

手続きをすべて終えて外へ出ると、自転車のサドルには3センチほどの雪が積もっている(ヘークション! ウー寒)。帰路を急がにゃあかんと焦るのだが、ナント、いつもの道がない! 駅周辺は再開発でどんどん昔の狭い道がなくなっていくのだ。再び三度アワワワだ。

「全国500万の農民の皆さん、全国150万の学生・労働者・同志諸君、我々は国家権力の横暴を絶対に許さない。今ここに機動隊、空港公団職員に正義の鉄槌を下す。三里塚、天浪団結小屋から革命のノロシを上げるのだ。1971年9月16日午前6時、同志諸君、全員突撃せよ、前へ!」

あの頃はターザンのごとくアーアアーッ!と吠えるバカ、今はアワワワ、アーウーアーウーと唸るバカ、歳をとったところで進化しない。祖先もそうで、子孫もそうだろう。さはされなれどもや、考えるところに意味があるんやないかいな。

考えるどころではなく、這う這うの体で帰宅し(ヘークション! ウー寒)、暖房を利かした隔離室で老体を解凍、乾燥させてベッドに倒れ込んで昼寝。

夕食後もバタンQだったが、夜中にエアコンが変な音を立てて止まってしまった。ウ? ナンナンヤ、どないになってんやろとカーテンを開けたら、そこは雪国だった。駒子はどこや、どころではない、屋上の5台の室外機は雪だるま状態。「ヤバ! このままでは壊れる!」と箒やデッキブラシをもって除雪へ。

雪は下の方が氷状態で、空気の通り道のパイプ(薄い放熱板がついているもの、熱交換器)はほとんど詰まっているようだった。どうにか払い除けたが、5台掃除したら手足は冷え切って、すっかりフリーズ、このまま凍死するのじゃないかと思うほど(ヘークション! ウー寒)。「八甲田山 死の彷徨」、辛かっただろうな。「薄幸ヂイサン 死の咆哮」・・・最後の言葉は「せめて、せめて一口」お湯割り焼酎か熱燗がいいなあ。

23日は早朝から家の前の道路の雪かき。ドイツ辺りでは自宅前の歩道の雪かき(安全確保)は常識というか義務みたいなものらしい。滑って転んだ人から損害賠償を請求されかねないのか。不作為はダメのようだ。小生が除雪したラインはほとんど直線で、見ようによっては狂気じみている。この作業療法で、手足は寒いが体はかなり汗ばんだ(ヘークション! ウー寒)。

午後には晴れて、展望台2期工事。吹きっさらしの上に細かい作業は手袋なしでやるからとても冷える(ヘークション! ウー寒)。

24日はPCの具合が悪くなったので、個人データを棄損しないやり方で初期設定をしたが、メール機能が消えてしまって、どうすることも can not。昔の契約書類を発掘してあれこれやってみたら27日あたりにはどうにか復旧した。普段使わない脳ミソを酷使するからとても疲れた。PCをよく知っている人がそばにいればいいのだが・・・「またですか? 覚えてくださいよ」なんて言われたりして。プロに来てもらうと出張料1万円、技術料2万円、プラス部品代とかになるのだろう(ヘークション! ウー寒)。

27日からは4歳女児と6歳男児が風邪をひいたので預かったが、食事を作るのはいいとしても、双六やおはじきの相手をさせられたのにはグッタリした。50年以上、やっていないから頭も体も疲れる。女児に「風邪の具合はどう?」と聞くと「私はインフル!」と誇らしげに言う。インフルは風邪より上位の病気だと思っているようだ。ハハハハ・・・(ヘークション! ウー寒)

28日はKの買った車がガレージの天井にぶつかりそうなので、床にタイヤの位置を白いペンキで塗った。日が差さないところだからとても冷える(ヘークション! ウー寒)。ガレージに合わせて車を買えばいいものを・・・と思うのだが、Kは何でも、いつでも「だって欲しかったんだもん」。

夕食後に「あっ、そうだ、今日は退院1周年や!」と叫んだところ、K曰く「山あり谷あり・・・違うな、山あり、また山ありやな」だと。病人を前によー言うわ。

「そんなん言わんでもえーやろに、キッツイなあ。昔は可愛かったのに・・・」なんて言うたらえらいこっちゃで。「こんな女にしたのは誰よ! アンタやないか!」と倍返し、3倍返しや。わてはどないしたらええんやろ。

子供の頃からヂヂイになるまでずーっとブルー、時々発狂。ああ、死ぬまでブルー人、ブルージーンズ、ノーマ・ジーン(M.モンロー)。賢そうな女の子ジーンは「モンロー」を演じ続けるのに耐えられなくなったのだろう。いい夫、いい父親を演じ続けることをしくじった小生の老い先はいかに。Who knows? No one knows(ヘークション! ウー寒)。

30日は朝から鼻水、夕方から発熱、悪寒(ヘークション!ヘークション! ウー寒、ヤバ!)、早目に寝たが薬効むなしく21時に嘔吐感、下痢、筋肉痛で目覚め、ベッドから下りたら頭から床に倒れてヒクヒク、まるでゴキブリた。音を聞きつけたKに介抱され、Nがクリエイトで求めたクラシエの漢方「腹痛 はきけのあるかぜに 柴胡桂枝湯(しこけいしとう)」を飲んだらだいぶ改善した。まるで小生の病状に合わせたような薬だ。

「ツムラはん、ブランドに胡坐をかいていると座布団とられますで、庶民はなあ、クラシエファンが増えていますんや、みずから変わらんと置いてけ堀になりまっせ」

ま、余計な一言、憎まれ口やろうが・・・

数日前に読者のrepkomさんから「シーチンさんの読者はたくさんいますよ」とメールをいただき、「頂門」の常連、馬場伯明氏の新連載「病気自慢と健康自慢」を教えてもらった。小生の文章も一種の病気自慢なのかもしれない。「頂門」主宰者・渡部氏からもお褒めの言葉があった。もっともっと高い木に登りたいなあ、という気分にはなるね。わては登りつめてキチ〇イの星になるんや・・・墜落したりして。

冬の多摩川にドボンでは探す人に迷惑がかかるのではないか。自裁なら上はハラキリ、並は首吊り、下の下は「人を殺せば死刑になれると思ってやった、誰でもよかった」。好みはあるだろうがドボンは推奨できないな・・・♪あなたならどうする 泣くの 歩くの 死んじゃうの・・・美しく、かっこよく死ぬのは大変やで。

岸和田のだんじりは死傷者が多そうやが、死んでも皆が供養してくれるんや、「壮絶やったなあ、奴はホンマの男や、一歩も引かんかった、大した根性やで、さあ飲みまくって供養しよう」。ええ祭りや。

31日、今日も元気だ お酒がうまい→今日も元気だ お酒のむまい。憐れなヂイヂ、発狂亭“ジャーマンスープレックス”雀庵の病棟日記から(ヘークション! ウー寒、治りきらん、やっかいや)。

【2016/12/6】土曜日、快晴。

*今朝の産経によるとオーストリアの大統領選挙得票率は“極右”ホーファーが48%、アカのベレンが52%で“極右”の敗け。次回はホーファーが勝つだろう。イタリアは改革派のレンツェが敗け、“極右”勢力が伸びた。

*IR(統合リゾート)法案が衆院通過するそうだが、遅すぎる。10年以上もシンガポールに後れを取っている。無知な議員が多すぎる。旅行業界ではIR=MICE(会議、招待旅行、展示会、見本市)振興は何十年も前から常識だ。これを促進すれば世界中から人が集まる、カネが落ちるのだ。

旅行産業の売上は観光目的が70%、業務目的が30%なのだが、利益では完全に逆転する。つまりMICEは美味しい市場であり、たとえば国際見本市に参加する人々は少なくとも航空機はビジネスクラス、ホテルはファーストクラスを利用し、高級レストランでお客さんと食事をする。

カジノとかギャンブルは「ゲーミング」と呼ばれ、IRの主役や脇役ではなく、その他大勢の端役でしかない。パチンコは取扱高は多くても、90%は客に還元しているから純粋な売り上げは少ない。カジノなども同様だろう。

今どき、ラスベガスを「カジノシティ」などと思っているのは中2レベルどころか痴呆症だろう。日本の名物を「ゲイシャ、フジヤマ」と言われたら日本人は「なんやこの人、60年前からタイムスリップしたんかいな」と思われるのと一緒だ。

現実を見る、そして判断するには、ある程度の知的好奇心とか問題意識が必要だが、ほとんどの人は身の回りの「体感、実感」できること、つまり形而下=モノ、コト、好みには関心を寄せるが、形而上=思索、思想、哲学などに関心をもつのはせいぜい10%だろう。

幕末の武士階級は人口の7%で、当時来日した白人は「士と農工商はまるで人種が違うようだ」と驚いている。維新=戊辰戦争に関わったのは全人口の3%未満ではないか。

3%未満でも体制変換できるというのはすごいことだが、こうしたケースは歴史を紐解けばゴロゴロしているのではないか。満州族はたった3万人の軍で4億の漢族を制覇している。漢族は「誰が君臨統治しようがかまへん、『上に政策あれば、下に対策あり』や」の民族だから、異民族支配にあまり拒絶感はないようだ。支那4000年の歴史の中で漢族の王朝は漢・宋・明の計600年でしかないという説もある。

(修一:若き毛沢東は「統一国家を造ると言っても言語も違うから、せめて南北には分けるべきだ」と書いている。漢族の定義も難しいから「漢族の王朝」の定義も難しい)

清(大清帝国)は満州族が君臨したのだが、逆に漢族に感化されて同化されてしまったようだ。漢族恐るべし。

(修一:アジアでは取引の際にリベート、キックバック、賄賂、袖の下は当たり前のようだが、この風習、悪習を広めたのは華僑だという説がある。旅行業界ではその昔「添乗員を3年やって家が建たない奴はバカだ」と言われていたが(女を売ってもカネになる)、やがて日本の旅行会社はこの手のカネを添乗員ではなく自社に入るようにした(その分、ツアー価格は下がる)。以来、添乗員=年に海外添乗200日=年収360万円という貧乏人になってしまった。

毛沢東曰く「(外交で必要なら)カネ、女、名誉・・・相手の欲しがるものは何でもくれてやれ」。ミニ中華の北は美女軍団まで用意している、「油くれたらどの娘でも贈呈しまっせ、何人でもOKや」ということかもしれない。

清朝末期に皇帝は高給でお雇い外国人を採用したが、シュリーマンによると、それまで1兆元の税関収入が4兆元に急増したという。つまりそれまでは税収の4分の3が役人の懐に入っていたわけだ。外国人に漢族役人の10倍の給料を払っても「安いものだ」とはなる)(つづく)2018/2/2










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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
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