「措置入院」精神病棟の日々(70)

2017/10/28

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「措置入院」精神病棟の日々(70)
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“シーチン”修一 2.0

精神科外来でカウンセリングを受け、その後に医者の問診を受けるのだが、実にすっきり、さっぱりする。スカッとさわやか、コカ・コーラのような気分。下世話に言えば、Man, I made me a noble shit!

PC翻訳では「人、私は私に不活性のクソを作りました!」、小生の訳では「いやー、すごいクソが出たぜ!(さっぱりした! 見る?)」。

PCよりは原文の意を汲んだ訳だと思うが・・・名訳か迷訳か、はたまた誤訳か超訳か、ま、意見の分かれるところだろうな。米国大使館、豪州ビクトリア州政府は小生の訳を大層気に入ってくれていたが、ビジネス文書やテクニカルレポートの翻訳ではないから、これでOKというわけだ。

アル中だった小生は〇〇中毒とか依存症への関心が高く、今は堀口大學訳でジャン・コクトーの「阿片」を読んでいるが(コクトーは阿片中毒で2回入院している)、まったく恐れ入るほどの名訳だ。これくらいのレベルになると歴史に名を刻むが、小生はわが家の墓碑に「俗名 修一」と刻まれるだけだろう、それもどうなるかは分からないが、何しろわが一族の“恥部”だで。

仏壇には愛犬の骨壺が安置されているが、小生の骨壺に愛犬の骨も入れて納骨するように先日頼んだら、「そのつもり」とのことで一安心だ。犬は死んでも愛され、小生は「クソヂヂイ」と罵倒されるのだ(本の間とか引き出しの裏、畳の下とかに家族が喜怒哀楽を催すだろう各種メッセージを仕掛けるつもり。大いに楽しみだ)。

話を戻すと、精神科のDr.はこう嘆くそうだ、「患者はすっきりしていいだろうが、カウンセラーと医者はまるで便所だ・・・」。小生はただのうつ病だが、躁うつ病の場合、躁状態では悪口雑言、罵詈罵倒が凄まじい患者もいるそうだ。「若い看護師だと大きな心理的ダメージを受けてしまうこともある」とか。

そういう悪性の患者も吠え終わると「ああ、すっきりした!」という気分になるらしいが、罵倒されまくった方はたまらないわな、糞尿やゲロを頭から浴びせられた気分になるのだろう。ベテランの看護師などは心で「キチ〇イが何言ってやがる」とパンチをかわすのだが、言葉や動作で反撃したらクビになりかねないから大変だ。

診察を終えて隣の調剤薬局へ行ったら、「大人の発達障害」というパンフがあり、読んでみると小生は「自閉スペクトラム症」のケがあるのかもしれない(会話苦手、忖度力ゼロ、嗜好に強いこだわり)。

発達障害で有名なのは「ADHD」で、モーツァルト、ベンジャミン・フランクリン、エジソン、アインシュタイン、信長、龍馬もADHDではなかったかとパンフにはあった。

天才とキチ〇イは紙一重というのは結構な真実かもしれない。この世は「紙一重」が実に多い。

気違い、間違い、場違い、勘違い、筋違い、読み違い、夢か夢想か妄想か、当たれば天才、外れたら狂人、真か嘘か、正論か邪論/捏造/でっち上げか、

自信か虚勢か、誠実か不実か、作戦か謀略か、芸術か狂気か、進歩か後退か、創造か破壊か、改革か革命か、保守か固陋か、正義か悪か、投資か浪費か、名君か暴君か、名案か迷妄か、救国か売国か・・・

結局は「終わり良ければ総て良し」みたいだが、晩節を汚すと「ろくでもない奴」とすべてが否定されたりする。否定か肯定か、拒絶か受容か、どちらに転んでも「それなりに面白い人生だったんじゃない? まあバカだったけどね」というお墨付きは得られそうな発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2016/12/29】*保育園児9人散歩、中庭の喫煙所では15人ほどのスモーカーがプカリプカリ。世は事もなし。冬休みで作業療法もなし。ひたすら読書と物書きだけだ。

【12/30】*11:30、娘2人来。Kと家庭内別居する方向で検討、準備してもらうことになった。たまたま同じ船に乗っているだけ、同じマンションに住んでいるだけ・・・多分これがお互いのために一番いいのではないか?

このままだとKはうつ病になりそうだから、抗うつ剤と精神安定剤を服用するよう娘から言ってもらうようにした。医者やカウンセラーは「あなたにとっては不本意かもしれないが、7:3とか6:4であなたが譲歩し、妥協しないと上手くいかないよ」とアドバイスされているが、それでもKは受け入れはしまい。

バックミラーしか見ない、前方は見ない、見えない、見たくないのかもしれない。悲しいけれど夫婦関係は終わったのだと思う。

【12/31】*措置入院から丸2か月。精神的に改善?し、他罰的から自省、自罰的になってきたし、体力も回復してきた。

「反省するなら猿でもできる」と家族の理解はあまり(多分ほとんど)得られていないのは、「俺は俺、あなたはあなた、個人主義で行こう」という小生の基本姿勢が変わっていないからだろう。居直っていると思われているに違いない。

国体は護持する、それ以外は譲歩するにやぶさかではないということなのだが、彼女たちにとっては「トンデモナイ!」ということなのだろう。

イワン・デニーソビッチは収容された当初は家のことをあれこれ考え悩んだが、「クヨクヨしたところでどうにもならない」と考えることを止めることで精神の安定を得た。小生もその方向で行くしかないかもしれない。

退院したらブログを再開するつもりだが、ペンネームは「蒼龍(竜)シーチン2.0」でどうだろう。凶悪漫才コンビの習近平(Xi Jinping)とプーチンを狂気の蒼龍「シーチン」が深く静かに潜航し一発必中、魚雷で仕留める。

「シーチン」は新宿歌舞伎町チャイニーズバーのスリットが大きなチャイナドレスが売りの支那人ホステスが名付けてくれた愛称で、以来コードネームでもある。彼女は素直な娘で、「仕事は真剣勝負だ、パンツなんてはいてくるな!」と「適切」な教育的指導をしたら速攻でパンツを脱いできた。支那人にもまともな人はいるのである。

*8:30、誰にも相手にされなくなった“ナンミョー”がナースステーションで折伏しており、誰もが完璧に無視していた。

ホールにはいつも男10人、女30人ほどがいたが、今は年末年始で外泊する人が多く、男6人、女12人のみ。小生を含めて引き取り拒否か不可の患者ばっかり。

9:30〜9:50、朝の一服でスモーカーは中庭の喫煙所へ向かうが、すぐに日陰になってしまうので皆、「禁煙」の看板のある日向の芝生で吸っている。街ではノロが流行っているし、患者が風邪をひいても困るから職員は見て見ぬ振り。結構なこと。

散歩へ行く幼児はたったの4人だけ。大晦日だなあと実感する。(つづく)2017/10/28








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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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