「措置入院」精神病棟の日々(61)

2017/09/13

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「措置入院」精神病棟の日々(61)
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“シーチン”修一 2.0

「新聞の賞味期限はインクの匂いのするうち」と山本夏彦翁は書いているが、今読んでいるのは産経8/30だから、13日分(休刊日があったから正確には12日分)がツンドクになっている。インクの匂いなんてとうに飛んでいるが、世界的な話題としては「北ミサイルが日本の上空を飛んで太平洋へ」あたりか。

こういうのは「日本は舐められているぜ、仕返しに朝鮮総連を潰せよ、ギャーギャー喚いているだけでは北=中共(特にアンチ習近平の江沢民派)を喜ばすだけだぜ」という場面である。9月中旬からの中共党大会で5年後のトップが習近平派以外に決まらないと、“米国の走狗”日本は核ミサイル、尖閣侵略に脅かされ続けるしかない。

恐らく北、中共、韓国、露にとって日本は一番の潜在敵であり、彼らは日本が受けている脅威、恐怖をせせら笑っていることだろう。

反撃しないと舐められっぱなし、やがて“腰抜け野郎”と軽侮される。スペインはイスラム過激派による列車爆破テロで怖気づき、米国主導の対イラク過激派戦線から離脱し、自国の安全を最優先したが、最近(8/17)車暴走テロに見舞われ、113人が死傷した。敵に背を見せても敵は容赦しない、ということだ。

自分たちだけでは防衛できません、米国・米軍の庇護・支援がなければ国民の命と生活を守れませんって、とても主権国家とは言えない。昔、アカどもは「米国の核は悪い核、ソ連、中国の核はいい核」と言っていたが、この期に及んでも「日本の核武装反対、戦争反対」と叫んでいる。「日本憎し」という憎日・反日宗教に凝り固まった中2坊主は死ぬまで信心に濁りはないのだろう。

夏彦翁曰く「純粋は恐ろしい。ナチスユーゲントの少年の目は澄んでいた、日本の軍国少年も同じだった」。

小生の目は濁っている(救急隊員から「両目とも白内障の初期ですね」と指摘された)。美しい表を見たら裏も見る、小4で「この世は本音と建前からなっている」と知り、以来、斜に構えた上から“週刊新潮”目線で世の中を見て、?も方便とついたこともある。

これまた夏彦翁曰く「芸者は芸を打って色は売らないって、これ本当か?」。翁が調べたところ、芸者が呼ばれた宴席の3割は「陰間」で、馴染み客には色を売った(売らないわけではない)そうだ。初回の客にも色を売る芸者は「見ず転」(相手を見ずに転ぶ)と軽蔑されたという。

忙しい田中角栄は緊張した要談が終わると「陰間」に馴染みの芸者を呼び、一息ついたとか。この際に角栄は祝儀をはずむから料亭の主、置き屋の女将から下足番まで大喜びだったそうだ。(角栄のバカ娘はこうした“不義)を激しく詰(なじ)っていたらしく、角栄は弱り切っていたという。バカ娘の目は澄んでいたはずだ)

表と裏。荷風散人は「美しい表に醜さを見つけ、裏の縫い取りに美を見つける」と、陋巷の私娼窟、玉ノ井の娼婦を描いて今でも読者に感動をもたらしている。

この世の9割は中2坊主で(どこの国でもおバカなテレビ番組がある)、それでも気の利いた子は世間の表裏を知るが、オツムの回らない子は純粋に、あるいはそれを装い、「平和」を唱えれば平和が続くと信じている、あるいはそれを装っている。

Kが孫の4歳女児に問いかけた。「ママ好き?」「だーい好き」、「じゃあバアバは?」「・・・今は言えない」。女の子は口を覚えるのが早いと聞いていたが、いやはや大したものである。

この話をしながら二人で大笑いしたのだが、「以前は私のことを好きだ、愛しているとよく言っていたけど、この頃は言わないわね」「・・・今は言えない」と答えたらミサイルの代わりに味噌汁の椀が飛んでくるだろうな、どの家庭でも。

いろいろなことを学ぶと「世間は単純ではない」と上下、左右、裏表から猜疑心たっぷりに見るようになる。目が曇るのは当たり前で、老人が澄んだ目をしていたらかなり怪しいのではないか。

孫・子は9/7〜10まで流連、11日には6歳男児“ボーイ”が高熱を発したのでまた来た。12日には小生が一人でボーイを預かったが、膨大な炊事、洗濯、趣味の園芸、工作で忙しい5日間だった。

11日の夜、ボーイは元気に帰って行ったし、終わってみれば「やったーやったーヤッターマン!」(古いね)で、そこそこの充実感はあるが、9/3の15:33、6月以来の懸案だった防水工事が小生なりの最大の創意工夫と体力で完了した時は「わが方の損害、老人1名、意識不明。老人は精神科入院歴あり、現在は通院中」と広報されるだろうなとメモを取っておくほどの充実感だった。

バカとキチ〇イは使いようだぜ、同志諸君! 忙しい中でも今日はオブジェとかインスタレーションというのか、「赤い衝撃 Red Impulse」を完成させた。2か月もかかったが、孫は受け入れてくれるものの大人は「何よ、これ!?(まるでキチ〇イ)」と概ね嫌悪感を示す。ゲージツは理解されがたい・・・

狂気と正気を揺れ動く怪人、発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2016/12/18】*夜中の3時に“コンチャン”が怒鳴り声をあげて、激しく体を動かし、ちょっと怖かった。妖怪に襲われた夢でも見たのだろう。彼は今、体調が悪く、当然、心も晴れない。

午後8時は就寝前薬を飲んでから部屋にこもる決まりだが、夕べは“ナキワライ”嬢がホールの隅で、ジャージーのフードをかぶり、両膝を抱いて拗ねていた。彼女は終日泣き、笑い、躁鬱を繰り返し(双極性うつというそうだ)、激しすぎるとナースから注意され、ドーンと落ち込み、メソメソ泣き、やがて優しい言葉をかけられるとニコニコしだす。

ホールでは類は友を呼び、“ワライ”嬢と並んで座っているが、箸が転がってもおかしいのだろう、二人が共鳴し体をよじって笑うと、それなりに自制していても結構目立つ。昨日から二人は離れ離れにされたが、それも“ナキワライ”の悲しみをそそったのだろう。

女性患者の5割は便秘、2割は睡眠障害のようだ。昼間にホールでうとうとしている女性が目立ち、食後は自室(ほとんどが個室)で朝寝、午睡、夕食後の6時半には寝てしまう人もおり、ナースが注意しているものの、管理しきれてはいない。

本人の自覚が必要だが、それができないから入院しているわけで、悩ましいことだ。


【12/19】*朝食後に院内運動をしていたら“ナンミョー”が「一番安い新聞、月2800円!」と声をかけてきた。「勧誘はご法度だ」と言って無視したが、午前中の患者&医療スタッフのミーティングで「宗教の勧誘はやめてほしい」と釘を刺しておいた。池田教は小生が小学生の頃から不倶戴天の敵である。宗教に淫した輩は大嫌いだ。

*10:00〜11:10、作業療法で相変わらずのオートバイ組み立て。ようやく出口が見えてきた感じだ。

20:00、“ナキワライ”が発狂して大暴れ。看護師や助手が4人がかりで押さえつけていたが、女性の1人はサムライブルーの制服で、救急隊員か拘束専門職員みたいだった。

“ナキワライ”は午前のミーティングで、「引き込もらないと、物凄いストレスになる」と訴えていたが・・・保護房で拘束されるのかもしれない。

【12/20】*昨日の夕食から32歳の“マジメ”がテーブルに加わった。デスクワークだが、過労死一歩手前だったようで、電通事件に懲りて多くの企業が「ナマスを吹き」、自殺しかねない社員を病院へ送り込んでいるのではないか。

礼儀正しく、最初から挨拶、自己紹介した。家柄、教養は良さそうだが、線が細い感じがする。

*10:00〜11:10、作業療法は昨日に続いてオートバイ作り。出口にほんのり明かりが見えてきた、という感じ。

小鳥のさえずりは心を癒してくれるが、“シャベリヤ”の口撃は機関銃か上方漫才のようにうるさい。こんなのと病棟が一緒というのは不運だ。

入院以来、主食は全粥で、おかずがカレーや納豆の時は困惑していたが、今日の昼から普通のご飯になった。メニューはカレーで、久し振りに堪能した。これは幸運だが、普通盛なので完食したら腹が痛くなった。要注意だ。

院内運動では左右とも片足立ち25秒ができるようになった。飽きずに運動を続けると、そこそこ筋力は回復するようだが、夕べは女とイチャツク夢を見た。煩悩も回復するのか? 有難迷惑だな。

*14:00、Dr.面談。カミサンや子供の想いを理解しなさい、と言うが、彼女たちは小生にどういうヂイヂになって欲しいのだろう。コミュニケーションは情報発信も大事だとも言うが・・・共通の話題もないし・・・困惑している。

「最も良き人々は還ってこなかった」(フランクル「夜と霧」)

「最も良き自分も還ってこなかった」、陽気で楽天的な面が消えてしまい、陰険で攻撃的な面ばかりが目立つようになった気がする。(つづく)2017/9/12









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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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