「措置入院」精神病棟の日々(59)

2017/08/30

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「措置入院」精神病棟の日々(59)
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“シーチン”修一 2.0

16日ぶりにキーを打つ。なにしろ忙しかった。お盆で子・孫は来るし、皆が楽しみにしているので料理に手間はかかるわ、洗濯物はすごい量だし、幼児のオネショなどでシーツを何枚も洗ったり・・・

その一方で、激しい雷雨もあり、ここ2か月ほどは防水、漏水修繕に努めてきたが、1Fテナントに確認すると今回は「ちょっとだけ漏れた」という。原因を探ると、1F用エアコンの3F屋上にある屋外機からのパイプガードが劣化して、そこから雨水が入った可能性が高いこと、さらに前回の補修では技術的&材料的に手が付けられなかった笠木のコーナー部分からの漏洩の可能性が高いことが分かった。

このために漏水修繕は最優先事項であり、通常の家事をこなしながら作業したので、もう午後にはクタクタ、それこそ根性で夕食を作り終えるとベッドにバタンキュー。新聞も8日分溜まったまま、メールは受信トレイに214通、迷惑メールに1075通が未読で、ブログを書くどころではない。

8/22には病院にも行ったが、KはDr.に「修一はずーっと軽躁状態です」と言っていたが、軽躁でなければとても務まらないだろうとは思う。昨日からは排水パイプの掃除を始めたし、今朝8/30は給水パイプのすべての交換について業者と打ち合わせをした。水道管は小生の手には負えない。

小生のビルは1984年築で、もう33年も前。当時は標準的だった金属製給水パイプはさすがに寿命で、いつ大動脈破裂を起こすかヒヤヒヤものである(今は塩ビパイプが主流だが、最新式のは自由自在に曲がるそうだ)。事故が起きる前に手を打っておいた方がいい。

(ま、アカモドキは3発目を食らわないと現実を理解できないだろうが)

そう言えば今日で発狂による緊急措置入院からちょうど10か月、退院から7か月だ。腰痛以外はオツムを含めてまあまあだが、人格はずいぶん変わった気がする。他者に期待することはないからイライラすることも少ないし、諦観が強くなり、目先の工作(趣味であれ、仕事であれ)が未完成でも「ま、いいや。もう思い残すことはない」という気分だ。

腰痛が一番悩ましいのはPC遊びが不自由なことである。一本の記事を書くのに小生は6時間かかる。以前は3時間だった。今は同じ姿勢だと1〜2時間で腰がおかしくなるから、脱稿するまで結局3日間ほどもかかってしまう。老衰とはそういうことだと体で実感する。

久し振りの病棟日記から。

【2016/12/14】*9:00、院内運動。「運動するのはいいけれど、院内で走ってはダメ」とナースに注意された。彼女は猫をペットにしているので通称“キャット”。猫のいぬ間にランニングか。

*10:20、Sという75歳ほどの方が相部屋になり、挨拶を交わす。「タバコは吸えますか?」「外に喫煙所がありますが、許可が出るまでに1〜2か月かかりますよ」と言ったらがっかりしていた。あだ名は“スモーカー”。

*11:40、風呂上がりで気分がいい。いつもニコニコしているが、話しているのを見たことがないという、小生にとっては理想形の“マドンナ”が女どもに囲まれて三つ編みだらけにされている。微笑ましいが、ナースからダメだし。許せば皆がやりだして収拾がつかなくなるし、本人の自立の妨げにもなってしまうからだろう。

集団を統率するためには規則、規則、規則、ルール違反は罰するというわけだ。個人として自立し、かつ識見があるのなら緩やかな規則でいいのだろうが、「上に政策あれば下に対策あり」「騙される方が悪い」という民族性の14億の国では、苛烈な強権独裁で治めるしかないのだろう。

「自由民主湯」や「人権法治丸」なんて服用したら、「ナメクジに塩」のようなもので即死し、痕跡さえも残らないに違いない。かの国の最後をぜひぜひ目撃したいものだ。老人を待たせてはいけない。

*14:50〜15:30、グループミーティング「わかば」。老婦人5人、男は小生のみ、カウンセラーとナース各1人。「かれは」「おちば」「わくらば」だな。小生は昨日清書したレポートを読ませられたが、婦人連は気楽に病気について語った。それによると入退院を繰り返す人が多い。

心の病は完治しないから厄介だ。小生もリピーターになるのだろうか。自分がだんだん陰気になっていく感じがする。

16:15、“キャット”来、「熱はどうですか?」。36.4度で問題なし。夕べはあれこれ疲れ果て、知恵熱を発したのだろう。

【12/15】*毎日13:00〜16:50の4時間弱は、許可を得た患者は外出できる。彼らは皆うきうきしているが、ナント、退院した“ボス”と美女の“女子バスケ”が一緒にいた。多分デートなのだろうが、同病相憐れむで、支え合っているカップルは結構多いのかもしれない。

“神の手”で有名な“古代史研究家”はインチキがばれてから精神を病んだが、病院で知り合った女性患者と結婚した。彼女の介護が彼の生き甲斐になったようだ。

カミサンによると女性患者が男性看護師に恋するケースは珍しくないようで、そう言えば井上雄彦の「リアル」でもそういう場面があったっけ。

*15:45〜16:00、“ピーコック”による心理面接。このところとてもブルーで、生産的な考えがまったく浮かばない。夢も希望もなく、はかなく露と消えていきそうな気分。完全にビョーキ! 人生一寸先は闇だ。やり残したことはあまりないからいい方だが、この日記も「狂人日記」になりそうで・・・

相部屋の“スモーカー”が今朝から体調を崩し、あっという間にいなくなった。多分、転院だろう。高齢者は環境が急変すると生きる意欲が速攻でなくなるようだ。

夕刻、ナースの“女帝”が聞く、「修一さん、今日は何色?」、「ブルー」。「あら、ピンクじゃないとダメよ、断酒会でハイキングしたり、新年会をしたり、面白いわよ」

アルコール抜きでも楽しいのかな。(つづく)2017/8/30









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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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