「措置入院」精神病棟の日々(51)

2017/06/25

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「措置入院」精神病棟の日々(51)
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“シーチン”修一 2.0

大相撲本場所は15日間だから、前回「今は終盤戦で崩れて5連敗。結局6勝14敗」と書いたのは「10勝5敗」の間違いだった。こうして徐々に呆けていく。「老人呆けやすくポックリ成り難し」だな。

平幕で連勝していた人が書いていたが、「もしかしたら優勝できるかもしれない」と思い始めたら「もう敗けられない」となり、連敗したという。平幕だと場所の始めから上位と戦うから「敗けて当たり前、ここは思い切っていこう」と踏み込みもいい。が、横綱、三役に勝って11連勝、優勝を意識し始めて「もう敗けられない」となったら、思い切ってぶつかっていけなくなり、連敗したそうだ。

守りに入ってしまうとか、衝突を避けたい、勝てなくても負けたくはない、落としどころを探る、情勢の変化を待つ・・・といった消極姿勢になりがちで、もうこれでは「築城8年、落城3日」にまずなってしまうだろう。

仕事もそういうことで、常にチャレンジする。「生き残りたければ自分を変えろ」、つまり「今現在に安住していたら置いてけ堀になる、飽きられる、見向きもされなくなるぞ」という警句がある。

一流の人ほど、たとえば一流の経営者、管理職、エンジニア、研究者、芸人、職人、芸術家などなど、それぞれの世界で「名人」「やり手」「カリスマ」「パイオニア」「指導者」と言われる人々ほど日々チャレンジしているだろう。

無形文化財として叙勲された方が「自分で心から納得できた作品はたった一つです、毎日が勉強です」と言っていた言葉が思い出される。

古人曰く「日暮(く)れてなお道遠し」、スラムダンクの安西先生曰く「諦めたらそこで終わり」、武田鉄矢のおふくろさん曰く、

「いうとくがなあ、なまじ腰ば降ろして休もうなんて絶対思うたらつまらんど。死ぬ気で働いてみろ、テツヤ。人間働いて、働いて、働き抜いて、もう遊びたいとか、休みたいとか思うたら、一度でも思うたら、はよ死ね。それが人間ぞ。それが男ぞ」

岡本太郎は「芸術はバクハツだ!」と叫び、既成の芸術秩序を彼らしく革新した。奇想天外、媚びることなく、真似ることなく、太郎にしかできない表現をした。ゴッホもそうだった。

チャレンジし続ける、常に限界へ挑む。それは失敗の連続かもしれないが、1%あるいは0.1、0.01%未満の成功率でも「いつか青空」と信じてチャレンジし続ける、「後に続く者ある」を信じて・・・

梶山季之曰く「裸にて生まれて来たに何不足」。老人となり、気力、体力はどんどん衰えていくが、這ってでもチャレンジ、前進、攻撃を続け、“戦死”したいものである。ま、これは理想であり、小生の現実は「人生はボウハツだ!」の連続だったが・・・

6/20は4週ごとの精神病院外来へ。カウンセラー“ピーコック”の名前はヨーコだったが、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を真似れば「お山のヨーコ・丹沢・秦野」か。

♪心理学好きだっていってたけど キチ○イ相手じゃカワイソーだったねエー あんまり何にも云わない娘だったけど ヂヂイ連中とよく話していたっけ 患者を残したまんま 三年たったら おサラバさ! アンタ あの娘の何なのさ!・・・

小生はヨーコ・ファン患者の一人に過ぎないのだが、入院以来の8か月で一番話をしたのがヨーコで、お互いにすっかり馴染んでいるから、今さら病院を変われない。患者のなかにはお気に入りのDr.が他の病院へ移るとそれを“追っかけ”る人もおり、そうなるとカウンセラーも変わってしまう。小生もDr.の“イチロー”を信頼していたが、彼はフェミニストっぽくて女性観が小生とはかなり違っていた。

しかしヨーコは「女はそういうものなのよ、だからこうしなさい」という知恵を授けてくれる。今日のヨーコは「奥様に“こうした方がいい”とかのアドバイスを修一さんがしてはいけません、優しい言葉をかけるだけになさい」だった。

“春琴”は術後で機嫌は最悪だ。「具合はどう、大丈夫?」なんて声をかければ、「いいわけないじゃないの、ほっといてよ!」と怒られそうで、どんな優しい言葉をかけたらいいのか困惑している。佐吉の悩みは深い。

6/21、午前からすごい風雨。室内で機嫌よく趣味の世界に没頭を楽していたら1Fテナントから「雨漏りがしている」と通報。雨合羽を着て屋上へ行くと、天地左右からの強風(多分ビル風)と豪雨で、笠木(かさぎ)の下部から雨が侵入したのだ。

<笠木はビルの屋上などの陸屋根の周囲に防水のために立ち上がる低い壁や外壁上部の断面などの水平になった部分など様々なところに取り付けられており、防水の役割を担っています。普段、雨水の漏水を防いでいますが、年数が経過すると傷む確率も高く、劣化が進むと防水効果が薄れマンションの早期老朽化に繋がってしまいます>(ジェイ・プルーフ)

風で飛ばされそうだが、「腰が痛い、足がふらつく」なんて言っていられない。とにかく浸水を防がなければならない。ビニールシートは風に飛ばされるから利用不可で、大きなカーペットで笠木を覆い、飛ばされないように大急ぎでブロックを積み上げ、それが落ちないようにロープと3枚のスノコで固定した。

まるで急造のバラック砦のようで、1971/9/16の天浪団結小屋での攻防戦を思い出した。♪砦の上に我らの世界、築き堅めよ勇ましく ♪立て飢えたる者よ、今ぞ日は近し・・・いざ闘わん 、いざ、奮い立て、いざ、あぁインターナショナル、我等がもの

放水銃の代わりに豪雨だが、スイッチオン、気分は吶喊モード、火事場のくそ力。♪もうどうにも止まらない

大雨や大雪で老人が屋根から落ちて死傷する意味がよく分かった。危険なのは分かっちゃいるが、やらざるを得ない場面なのだ。産経によると神奈川県内では5人の老人が風に煽られて転倒しケガをしたそうな。仕事で死ねば戦死、本望だぜ、全国30万(1971)の学生同志諸君!

翌22日は砦の安全確保のためにタイヤチェーンと、わが家族がキャンプの時によく使った車屋根の荷物を固定するゴム製ネットで補強、23日は早朝に孫のプール遊び用の日除けネットで覆い、目立たないようにし、フェイルセーフでさらに頑丈になった。

10時ごろに援軍の長男が夜勤明けなのに参戦、ホームセンターで波板などを買い、さっそく修理に入るために長男はわが砦を撤去し始め、小生は片づけに回ったが、「築城10時間、落城30分」だった。一夜城の役割は終わったのだ。

この間には宴会を含む家事、脚立を2つ利用して階段と玄関ホールの蛍光灯交換、3F階段踊り場の観葉植物置き場増設、スズメの餌場作りも。狂気、侠気、驚起、狂喜、強記&兇器の多動老人の病棟日記から。

【2016/12/9】*鴨緑江、豆満江を北朝鮮との国境とする支那。支那側は都市、北側はただの林か村落で、経済格差は大きく、川の浅瀬を渡って北から支那へ密航する人、食糧強盗する兵士などが少なくない。支那も1980年代までは貧しかった。

大先輩で、その当時は中堅旅行会社社長、その後は投資コンサルタントに転身したNさんは、中共高級幹部の子息の日本留学を支援し、何人かは自宅で同居させていたようだ。「修一さん、中国では“古い友人”の人脈で物事が動きますからねえ」、Nさんはいつもそう言っていた。

1984年に取材で東の上海、杭州をめぐり、空路で西の桂林へ向かうことになっていたが、運悪く欠航してしまった。ところが現地の国家旅游局のガイドが「大丈夫です、解放軍にお願いしましたから」。

「軍・・・軍用機で行くのか?」と半信半疑だったが、すぐに白い中型旅客機が飛んできた。なんと軍が財閥となり、傘下に航空会社も持っていたのだ。「スクランブルだ!」となれば最優先で滑走路を使えるから、速い、安い、美味いの三拍子。こうした副業で軍人の懐は大いに潤ったのである。

軍はまるで総合商社のようになり、トウ小平が「これではあんまりだ」と思ったのだろう、軍人の給与を上げることで軍の副業を禁じたが、「上に政策あれば、下に対策あり」の国柄だから、軍の副業(正業が蓄財=私腹を肥やすことで、国防は副業=バイトかもしれない)は地下に潜っただけのようだ。

軍用車両や戦闘機などの兵器をばらして部品として転売する(2007年)、軍用地を転売する(2012年)、官位を売る(売官)、軍用地を農地として貸し出す、就職に絡む贈収賄・・・何でもあり。

これは大昔からの伝統で、時の最高権力者、西太后が日清戦争の海軍予算をチョロマカシて高級別荘「頤和園」を造ったのは有名な話。大砲の弾薬には火薬の代わりに砂が入っていたという。これでは負けるわな。

中共では為政者は軍律を正せない。習近平を見よ、あちこちの軍を視察し、「呼べば来る、来れば戦う、戦えば勝つ!」といったイロハのお題目を飽きもせずに説教し、それを暗記させ、試験に出すだけ。軍事予算はちょっと削るだけで、それ以上やれば確実に殺されるから何もできない。

2015/9/3の「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年」軍事パレードで、習近平は実につまらなそうな顔をしていた。まるで俎板の上の鯉、車上からの閲兵では彼は右手でしっかりバー(手摺)を握っていたのだろう、軍から「軍を敵に回して殺されなかった政治家はいませんよ」とでも脅されていたとしか考えられない。

軍は上海閥が握っており、その長老は江沢民だ。天安門の貴賓席で彼だけがはしゃいでいた。(つづく)2017/6/25






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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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