「措置入院」精神病棟の日々(46)

2017/06/03

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「措置入院」精神病棟の日々(46)
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“シーチン”修一 2.0

「ブログに家族のことを書くな、不愉快だ、バアバのことも書くな、バアバも心が不安定になる、家族が壊れる」とJから猛抗議を受けた。言論には言論で対抗すべきだと思うが、衆を頼んで追放されかねないから、受け入れるしかない。多勢に無勢。

女には「非勝(ひかつ)三原則」の「勝たない」「勝てない」「勝ちたくない」で行くしかない。勝ったところで男からは「バッカじゃない!」、女からは「サイテーッ」と軽蔑されるだけで、勝つことによるメリットなんてないのだから。

カウンセラーの“ピーコック”曰く「修一さん、迎えてくれる家庭、家族があって良かったですね、それがなければ今頃は野垂れ死にしてますよ」。確かに・・・

<【女子と小人とは養い難し】〔論語 陽貨〕女子と器量の小さい者とは節度をわきまえず、近づければなれなれしく、遠ざければ怨みを抱くので扱いにくい(大辞林第三版)>

「小人」は小生自身なのかもしれない。身近なホモサピエンス雌の観察は終わりにするが、作用には反作用があり、キチ○イの小生は「怨みを抱」いて“10倍返し”しかねないから、自分で自分をちっとも信用できないし、自分を恐れている。

それが多分ブレーキになっているうちはいいのだろうが、病膏肓で神を信じ、自分を信じ、自分を殉教者だ、天国が待っているというISなどの宗教テロリストはブレーキがなく暴走するばかりなのだろう。世界は要「措置入院」病者、予備軍で溢れかえっている。

小林秀雄著「ゴッホの手紙」から。

<酔ってはいないと言い張る酔っ払いが危険なことは、誰でも知っている。酔うのはアルコールだけとは限らない。主義主張に酔う人間の心の構造も同じことなのです。ゴッホのように激しい妄想の襲来と戦わねばならなかった人は、それ故にいよいよ研ぎ澄まされた鋭い意識を持つようになったが、私たちは、正気のおかげで、鈍い自己意識に安住しているのではないかどうか。これは一考に価することでしょう>

アルルの市民の告発による緊急措置入院で監禁されたゴッホ。小林は「ゴッホがアルルに定住してから自殺までの3年間で、サンレミイの精神病院から自由だったのは合計1年ほどしかない」と指摘し、この(3年?)間に傑作を描いたと言う。

小林は「彼の芸術と彼の精神病とは深い関係があることは否定できない」としているが、ゴッホはアルルの市民を恨まなかったし、怒りもしなかった。そうしなければさらに狂人と見られるし、感情を高ぶらせることは治療にも良くないと耐え抜いたのだ、絵を描くことで。小生も耐えるしかない、家事をこなし、ブログを書くことで。

ゴッホは名画を遺した。小生は何を遺すのだろう・・・アルルのごとく緑豊かな丹沢山麓の病棟日記から。

【2016/12/3】(承前)*10:00、“コンチャン”が病室で嘔吐、すごい臭い。掃除のオバサンに伝えたが、「余計な仕事を」という感じで、ヤル気なし。彼女は患者をバカにしているようで、聞く耳をもたない性格だろう。

小生は11時から入浴予定だが、5分前でも鍵がかかっていると訴えたが、「開いている」と言う。確認したら開いていないので再度言うと、ようやく自分でチェックし、鍵を開けた。

自分の仕事に何の意味も誇りも感じず、ただの金稼ぎと思っているのだろう。

人は年齢、キャリアにふさわしい地位、仕事に就いていないとフラストレーションを起こす。儒教の影響で「長幼の序」とか「年功序列」の意識が残っているせいだろう、「歳下の上司なんて耐えられない」という人は少なくないのではないか。

看護師の“オーヘイ”は45歳ほどで、管理職になってもいいはずだが、相変わらず患者の世話をしている。かなり鬱屈しているのだろう、応対が実に横柄、不愛想、無礼千万、言葉遣いはまるで患者を見下しているみたいに乱暴だ。

“オーヘイ”は小生が逃亡を図った際に後ろから羽交い絞めにして小生をベッドに叩きつけた。そのために小生の小指は機能しなくなったのだが、介護施設などでの老人虐待は、介護する側の不満の爆発として起きるのだろうなあと分かった。

*3日ほど前に“コンチャン”は小生のテーブルから離れていった。小生はオシャベリができないからつまらなかったのだろう。その代わりに19歳の“ドカベン”が入院してきて、小生の向かいに座っている。上背があり、相撲取りになれそうな体格だ。中学でサッカー、高校でバスケをやっていたという。

今は多分、スポーツは何もしていないだろうが、食習慣は(貴乃花のように意識的に変えないと)変わらないから、どうしても肥満になる。肥満解消も治療のうちだから、“ドカベン”の食事量は若い女の子と同じだった。やがて慣れるのだろう。

彼も廊下散歩と柔軟体操を始め、「よく眠れるようになった」と言う。小生の安眠もそのせいかもしれない。やらないよりやった方がいい。

やりたいことをやって失敗するのと、やらないで悔やむのと、どちらを選ぶか? 戦争をすれば敗けることもあるが、再起三起を後に続くものに期することができる。しかし戦争を恐れて小さな4島に引きこもったら誇りをなくし、永遠に列強の餌食となり、生体解剖され、国土は東西南北に分断されたかもしれない。

先の大戦で米兵の死傷者が一番多かったのは対日戦である(死亡だけで10万人)。今でも米国が一番恐れている国は日本で、リベンジされかねないと思っているはずだ。

*14:00、“令夫人”に誘われてオシャベリしながら廊下散歩20分、結構な運動になった。「疲れたから部屋に戻ります」と言うと、「もっとやりましょうよ」、「またにしましょう」と離脱したが・・・深情け、執着質のようで何やら心配ではある。

彼女はなんと8か月ぶりの再入院だそうで、「今回はお正月前に退院できそう」とうれしそうだった。

:15:40、Dr.と面談、Wへの「謝罪と誓い」を読んでもらった。カウンセラーからは「奥様、社会との接点を探りなさい、奥様を交えて考えましょう」と言われていたが、Wとの共通項目は子・孫の世話ぐらいしかない。それとも一緒に「エホバ」に入信するか・・・最悪の冗談だ。(つづく)2017/6/3






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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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