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「措置入院」精神病棟の日々(35)

2017/05/08

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「措置入院」精神病棟の日々(35)
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“シーチン”修一 2.0

カミサンが世話をしている2Fプランターでは、クレマチス、バラ、キンポウゲ、ヒナギク、スーパーベルなどが色とりどりに満開で、百花妍を競って「花の季節到来」を実感させる。

小生の流刑地である3Fでは紫がかったピンクのツツジが終りに近づき、 多肉植物のハオルチアは「雪の華」と称される直径5ミリほどの小さな白い花をつけ、そしてピンクの蓮華草が少し咲いているほどで、色気には乏しいものの大きなソテツやドラセナ(幸福の木)もあって緑は結構豊富だ。

多年草の花は小まめに世話をすれば何年も長持ちするが、基本的には種を作ったらその代は終わりなのだろう。動物も同じで、子供を産んだら一生あるいは一代が終わる。しかし、「田吾作の子は田吾作」とか言うように、DNAは引き継がれるから生まれ変わるだけという考えもできる。

先日食べた魚の赤い切り身はサケ(サーモン)ではなくマス(トラウト)だった。旨味がないのでマスは安いが、サケとマスはまったく同じ魚で、日本では海へ出るのがサケ、淡水にとどまるのがマスとの説がある。

日本では、海にチャレンジするサケは大きく(60センチ以上)、たくましく、おいしくなって故郷に錦を飾り、マスは淡水で栄養があまり摂れないので小ぶり(30センチほど)なのだという。

ところがアラスカの場合、マスも海へ出て、1メートル以上にもなるキングサーモンは日本ではマスノスケ(鱒の介)と呼ばれたりするから、サケとマスの違いはとても曖昧だ。

ただ、アラスカではサケもマスも海に出て、栄養たっぷりになって故郷の川に戻り、「産卵行動終了後に自らの骸(ムクロ)を川や山へ栄養分として還元をすることで森と川が豊かになり、更に健全な川が維持され、サケが増えるサイクルがある」とされている(新潟のサケ専門店「永徳」による)。

夏のアラスカで驚いたのは、サケ/マスのシカバネでクリーク(小さな支流)が真っ白になっていることだった。死屍累々どころか「三途の川原とはこのことか」と、とてもこの世のことには思えない風景だった。

魚類に個性はあるのかどうか。犬、猫、猿には個性があるし、能力もいろいろだ。ホノルル空港では小生の大好きなビーグル犬が麻薬探知で活躍しており感動したが、海外では麻薬探知で一番利用されているのはこのビーグル犬だそうだ(乗客が怖がらない。一方で日本ではシェパードで、ちょっと怖い感じがする)。

人間の個性、能力も実に千差万別で、学界では「ヒト科の誕生の地がアフリカであるという点で意見は一致し、12〜20万年前の同時代の複数(今のところ1人=命名ミトコンドリア・イブしか判明していないようだ)の女性に遡ることができる」(ウィキ)そうだが、進化の過程で突然変異などにより個性、能力がバラけてきたのだろう。

「人はついぞ我が身は見えない」と山本夏彦翁は書いていたが、小生が入院中に受けた心理検査は「我が身を見る」いい機会となった。なかでもTEGはすこぶる面白く、ネットで検索したらこうあった。

<TEG II (Tokyo University Egogram 東大式エゴグラム New Ver.II)は、アメリカの精神科医バーン(Berne.E)の提唱した交流分析(Transactional Analysis:TA)理論に基づいて、東京大学医学部心療内科TEG研究会が開発・作成した53問の質問項目からなる性格検査です。

・エゴグラムはエゴ(ego)、つまり自我の状態を数値に置き換え、わかりやすくグラフ化したものです。

・53の質問項目に「はい」「いいえ」「どちらでもない」で回答するので、受検者への負担がかかりません。

*新版TEG IIからわかること

新版TEG IIは、交流分析理論に基づき、人が持っている“5つの心”の強弱から自己理解を深めます。

“5つの心”とは――
 
・CP(Critical Parent)批判的な親:責任感が強い、厳格である、理想をかかげる、といった特徴と関係があります。 

・NP(Nurturing Parent)養育的な親:思いやりがある、世話好き、受容的である、といった特徴と関係があります。 

・A(Adult)大人:現実的である、冷静沈着である、客観性を重んじる、といった特徴と関係があります。 

・FC(Free Child)自由な子ども:感情をストレートに表現する、明朗快活である、創造的である、といった特徴と関係があります。 

・AC(Adapted Child)順応した子ども:他者を優先する、遠慮がちである、人の評価を気にする、といった特徴と関係があります。 

エゴグラムにより、ビジュアルで分かりやすく受検者の特徴をとらえます。エゴグラムとは、人の観察可能な行動(言語、声音、表情、ジェスチャー、姿勢、行動)を5つの自我状態に分類し、それらのエネルギー量(発生頻度)の高低を棒グラフで示したものです。 

自分の性格特徴や行動パターンに気づき、今後の自己成長をはかる手がかりとして利用できます。また他者との違いに気づいたり、周囲とのコミュニケーションスタイルを見直すきっかけとしても利用できます>

53の質問項目は「他人の言うことに左右されやすい」とか「他人の目を気にして行動することが多い」など。“5つの心”はそれぞれ上限が20ポイントで、結果的に小生は、批判的な親:16、養育的な親:9、大人:18、自由な子ども:11、順応した子ども:0だった。

なんと小生は「理想を掲げ、自他に厳格であり、思いやりが薄く、リアルで冷静、喜怒哀楽が直截的で、なんと言われようとカエルの面に○○の頑固者」、実に嫌な奴、絶対友達にはしたくない奴だった。

それにしても「順応した子ども:0」というのはすごい。「ご意見無用、俺は俺、余計な世話を焼くな」ということだ。

我が身のことながら“すご過ぎる”キャラで、人に害を与える狂人か、人畜無害の奇人変人の間を揺れ動いているわけだ。社会に役立つことはできないが、せめて人畜無害ではありたい。

産経2017/2/27「“なぜ、ナナが突然…”ライオンが飼育員襲う 関係者に衝撃 小諸市動物園」から。

<小諸市動物園のアイドル的存在だった雌のライオン「ナナ」が26日、女性飼育員に襲いかかって重傷を負わせた。平成16年10月に同園にやって来て以来、飼育員はじめ人間に危害を加えたことは皆無だったという。その衝撃に動物園関係者は「なぜ、ナナが突然…」と絶句した。

同園を管理する小諸懐古園によると、負傷した飼育員の大井沙耶香さん(22)は、2人の担当飼育員のうちの1人で、ナナとの“付き合い”は約2年になる。「ナナは大井さんにとても懐いていた」と動物園関係者はいう>

小生は猛獣、カミサンは飼育係か・・・それとも逆か・・・

中村メイコの父、中村正常は作家だったが、40代の若さで創作の泉が枯れ果てたのだろうか、それとも時流に乗れなかったのだろうか、まったく書くことができず、終日、原稿用紙を前に端座していたという。最後の著作は1943年、そして1981年没、享年80。40年近くの大スランプのままに永眠した。夏彦翁、悼んで曰く「正常よ、眠れ!」。

誰か小生の鎮魂賦を書いてくれるだろうか、「修一よ、眠れ!君は十分己の狂気と戦った」と。(つづく)2017/5/8






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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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