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「措置入院」精神病棟の日々(28)

2017/04/22

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「措置入院」精神病棟の日々(28)
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“シーチン”修一 2.0

女性読者から次のコメントをいただいた。一部紹介する。

「この(夫婦仲の良い上記の)2つの例は、夫が妻より大人で、妻の心理的欲求を満足させている例ですが、幸せな妻は夫のことも忖度するようになる率が高いと思います」

小生はカミサンの「デキの悪いわんぱく小僧」みたいなもので、「見捨てるわけにはいかないし、ホント、困ったクソガキ。でも時々可愛いし・・・」とカミサンは小生の扱いに迷っている感じだ。「♪憎い 恋しい 憎い 恋しい めぐりめぐって 今は恋しい」、八代亜紀の歌のように。

その次は「憎い」となり、昨日のカミサンは1時間後には「恋しい」となり、愛憎相半ばという状態がしばらくは続くのだろう。医者に行った方がいいと思うが・・・夫婦そろってビョーキというのはよくあることで、ダメ夫に愛着があると「♪尽くし足りない私が悪い」と自責の念にかられたり、他者を恨んだりするようだ。島尾敏雄の奥さんミホ(カミサンと同じ奄美生まれ。島娘は情熱的で一途なのか)も心を壊した。

比翼の鳥、連理の枝・・・仲睦まじい夫婦は1割あるかどうか・・・小生の周辺では、それは例外的だ。カミサンにミホになられたら困るから、小生は春琴に仕えた佐吉のように生きる「佐吉主義」で今のところシコシコやっているが、小生が再発狂しないためには精神の安定が大事で、それなりにガス抜きは必要になる。たとえばネットで情報発信するのもその一つだ。

入院中のガス抜きでもあった病棟日記から。

【2016/11/26】児童書の有力版元には岩波(日共系)、福音館(キリスト教系)、未來社(リベラル系、創業者の西谷能雄氏は小生の先生)などがある。

児童書を読んでいて気になるのは、権力、為政者、王侯、貴族、役人、地主、豪商、富商など支配階級(今でいうセレブ、メインストリーム、狡猾?な人)は「悪」、被支配階級(まあ普通の人、庶民)とかは「搾取され、虐げられている可哀そうな善人、正直者、弱者」という、ステレオタイプの表現が目立つことだ。

斎藤隆介著「職人衆昔ばなし」(文藝春秋)は小生の愛読書で、明治生まれの職人の心意気に大いに啓発されたものだが、実は彼は児童文学作家で、ウィキによると短編童話集『ベロ出しチョンマ』で1968年に第17回小学館文学賞を受賞している。

斎藤が日共党員だったことは山本夏彦翁から学んだが、どうも児童書は「悪の支配階級を倒し、庶民に善政をもたらす革命万歳!」というイデオロギーが底流にありそうだ。国旗、国歌を嫌悪、拒否する日教組はまだ生き残っているし、彼らが「革命礼賛」図書を推奨しているのではないか。

「歴史は勝者が創る」、これは概ね真実だろうが、歴史解釈は多彩であり、信長にしろ家康にしろ秀吉にしろ、人物像や政策評価が定まっているわけではない。人々がそれなりに歴史の真実を探ることができるのは幸せである。

真実はなかなか公表されない。日米開戦にかかわる米極秘公文書は最低100年は公表されないし、多分、よほどの政治変革がなければ永遠に秘匿されるだろう。たとえ公表されたとしても、納得せずに受け入れない人は多いものだ。

サメは人間に恐れられているが、サメに殺される人間は世界合計で年間10人前後(シドニー水族館)、せいぜい700キログラムだ。一方で、人間に食われるサメは2003年に90万トン(20万尾ほどか)に達した(のちは減少傾向)。日本では昔からサメ漁が盛んで、蒲鉾やハンペンなどの魚肉練り製品の材料として有名だし、所によっては刺身でも食べられているとか。サメこそが人間を恐れている。

ついでに書けば、原子力発電稼働から60年ほどだが、被曝による死者は世界累計で60人ほど、つまり年間1人しかいない。また、移動距離を基準にした統計では、航空機は最も安全な乗り物だとIATA(国際航空運送協会=民間レベル)、ICAO(国際民間航空機関=政府レベル)は公表している。

原発反対を唱える組織は宗教のようなもので、彼らは日本の交通事故死傷者が年間80万人(24時間以内の死者だけで4000人。それ以後の死者も含めれば1万人ほどになるのではないか。警察は死傷者を減らせと上から指導されているから、現場では「とにかく24時間は延命させろ」となっているのではないか)で、こういう事実を彼らがまったくスルーなのはほとんど狂気だ。

真実は人を驚かす。

・“バスケ”の首の右にハート形のピンクの刺青があった。髪を垂らしているときは分からなかったが、ポニーテールにしたので発見した。そこが性感帯か。?バスケ”は札付きの不良少女だったのかもしれない。「職人衆昔ばなし」では一人前の職人は皆刺青をしていたそうだが、今の日本では一般的に刺青=ゴロツキと見られている。“バスケ”の両親は嘆いたことだろう。

・小生より一つ下の看護助手のオッサンが夜勤明けで「疲れた、シンドイ」を繰り返している割には日に焼けて元気そうだ。「何かスポーツをやっているの?」と聞けば「ゴルフ。この辺はゴルフ場だらけだからね。フラットのコースは面白味がないし、アップダウンが激しすぎると疲れちゃうから、適度なアップダウンのコースがいい。それなら27ホール回れるしね」。

オッサンはゴルフ場建設の際に土地を売るか提供して永久会員権をGETしたのではないか。病院のあたりは土地だけはうんざりするほどある。“緑の料亭”に庶民も通うのだから、日本はまったくいい国だ。ゴルフはもはや米国並みに庶民のスポーツになったようだ。

・ビートルズ大好きの“ポール”が転院した。重度の統失のFさんは荷物とともに消えたが、3Fの隔離病棟に戻されたか、90日を過ぎたので転院させられたのか。

・フロアを歩きまくっているのは小生と、同室の“マジメ”だ。「競歩で競争しよう」ともちかけたら、「実はリハビリ中なんです。入院前は前のめりにちょこちょことしか歩けなくて・・・早く治して工場に戻りたい・・・」。

思わず「頑張ってね」と言ってしまったが、これは精神病患者には禁句だった。頑張り過ぎて病気になった人が少なくないからだ。小生も頑張って飲んだから・・・「まあボチボチ、マイペースでね」と言うべきだったな。(つづく)2017/4/22






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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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