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「措置入院」精神病棟の日々(26)

2017/04/16

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「措置入院」精神病棟の日々(26)
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“シーチン”修一 2.0

カフカの「城」のような“どうしても辿り着けない”と焦燥感にあえぐ夢で起きた。以前は“締め切りに追われる”夢をよく見たが、発狂以来、「城」もどきが多いようだ(どういうわけか浅草あたりで迷う。一葉女史、荷風散人、吉原などの印象が強いためかもしれない)。悪夢で目覚めるとしばらく呆然とするが、それにしてもなぜ「城」なのだろう。

「不条理」「夢と現実の混在」「困惑と焦り」・・・カフカの作品はそんな風に語られているようだが、彼は父親へのコンプレクス(複雑な思い)がトラウマになっているとか。

彼は肺結核だったが、小生のような発狂経験はなく、キチ○イではない。なぜ彼は「城」や「変身」を書いたのだろう。WIKIから。

<精神分析的解釈の代表的なものはヘルムート・カイザーの『フランツ・カフカの地獄』(1931年)であり、カイザーはここで『変身』や『流刑地にて』などの作品を、父に対する息子のエディプス・コンプレックスが表れた作品として論じている。

新フロイト派のエーリヒ・フロムは『夢の精神分析』(1951年)で『審判』を取り上げ、この作品を心理的事実が表れた一つの夢として読むべきだとした。

また精神分析の発想を応用しているものとしてジョルジュ・バタイユのカフカ論(『文学と悪』所収、1957年)があり、ここではジークムント・フロイトの快感原則の理論などを踏まえつつ、父親の権威が支配する世界に対して小児的な幸福を追求した者としてカフカを論じている>

カフカは父から自分という人格を認めてもらいたいが、父は理解しようともせずに、自分を難じる、共通の言葉もない・・・これはデュガールの「チボー家の人々」でも父と次男の葛藤として描かれている。

小生の場合、カミサンに理解されたい、「ああ、修一はこういう人格なのだ、ずいぶん変わっているけれど、それだから修一なのだ」と。しかし、カミサンは小生に常に疑い深い視線を向けるし、「彼は彼、私は私、考えや価値観、嗜好は全然違うけれど尊重はする、個人主義でいいのではないか」とは思わない、思えない、思いたくない。

このあたりが小生の緊張や欲求不満、ストレスとなり、「城」的なもどかしさや悪夢になっているのではないか。カミサンは永遠に変わらないから小生のストレスも溜まり続けるのか。

今朝は発狂して壊したドアを修繕する。まるで新品のようになったが、これで発狂の物理的痕跡は表面的には消えたことになる。憂さ晴らしにビール瓶を叩き割る奥さんの話を聞いたことがあるが、奥さんなりの発狂防止策だったのかもしれない。田舎ならそれもできるが、街中では難しいだろう。ストレスを上手く発散しないと爆発に至る。

発散をしくじった人々の集う病棟日記から。

【2016/11/24】統合失調症のYさんはずーっと軽いいびきをかきながら気持ちよさそうに寝ていた。眠っているときだけが落ち着けるのだろう。起きているときは幻覚、幻聴でぶつぶつ言ったり、朦朧とし、フラフラしたり。まだ40歳前後だろうに、顔の筋肉が衰えてドローンとした表情だ。

社会復帰は到底無理で、一生を障害者、患者として生きるのだろう。服装を見ても着た切り雀で、近親者から見捨てられているようだ。

80歳過ぎのおばあちゃんのTさんは、「娘が一人いるけれど離れて暮らしているから、家に帰っても自分一人では(気力体力的に?)何もできない」と意見交換会で言っていた。彼女はホールで塗り絵にはまっていたが、実に上手だった。どう見ても精神疾患ではない。

介護施設の機能はすべての精神病院が引き受けられる。前者は深海(まるで死後の世界)のようにひっそりとしていたが、後者は若い女性も多く、ホールではおしゃべりで賑やかだ。彼女も10代の孫のような女の子とおしゃべりをしていた。どちらが老人にとっていいかは明らかだ。精神病院は積極的に介護事業に取り組むべきではないか。

30歳ほどの美女の歩きっぷりが素晴らしい。歩幅は大きいし、とても力強く、男でも見ない歩き方だ。“ボス”と仲良しなので、誰も手を出さないが、声をかけてみた、「ちょっと伺いたいんですけど、とても歩き方がいいですね、何かスポーツをやっていたんですか?」。

「小学校と中学校でバスケットをやっていました」

ナルホド、納得。ボールを持たせたらダムダムダムとドリブル、一気にダッシュし、スラムダンクでゴールに叩き込みそうな感じだ。通称“バスケ”でいこう。このパワーで家庭内で暴れまくったら両親は警察に助けを求めるしかないな・・・

小生の息子はマッチョ、キン肉マンで、4、5歳から剣道を習っていたが、消防官に採用された。一芸に秀でることは人生にプラスになる。年長の知人は剣道5段で、学校やビルの警備員として優先的に採用されている。剣士は棒を持たせるとまったくスキがなく、びしっと決まる。剣道4段のカミサンは暴れる統失患者にもひるまない。

中姉と長女の連れ合いは高校まで球児で、ともにゴルフが上手い。スポーツは趣味の範囲でもいいからやっておくほうがいい。小生は一升瓶の火炎瓶を室伏のごとくに投擲する迷人で、千葉刑務所へ送られたから、投げるのが好きなら火炎瓶や石はやめておいたほうがいい。

今朝の産経コラム「だからリベラルは嫌」(加納宏幸記者)は面白かった。彼らリベラルは口先ではきれいごとを言うが、オバマ(イスラム教から白人を憎悪する過激プロテスタントに転向したりした)やメルケル(穏健プロテスタントの牧師の娘、自分は正義だと思い込んでいるお節介オバサン)のように国家を棄損する。

リベラルは宗教のようなものだから棄教は難しい。論稿で理路整然と叩きまくり、選挙で落としていくしかないが、あと10年もすればリベラルはほとんど消えているのではないか。カトリックも中絶、離婚、同性婚などに寛容にならざるを得ないし、イスラム教は永遠に殺し合いを続けるから、どちらもパワーは衰えていくだろう。

中韓を未だに拘束している儒教の「朱子学」は人民統治にはすこぶる有効だが、頑迷固陋のガチガチの保守でありイノベーションにはまったく不向きである。英仏さらには見下していた日本にも負けた支那は、明治維新のチャイナバージョン「洋務運動」を始めたが、半分は自滅、半分は保守派に潰されてしまった。

世界は、というか先進国はIndustry 4.0(第4次産業革命=情報通信技術、人工知能などによる生産性の飛躍的向上)に取り組んでいるが、支那にはインターネットさえない。人民は世界の情報から遮断されたままだ。

そして支那、朝鮮は基本的に強者が弱者を支配する朱子学秩序のままで、ロシアも同様だろう。有能な人材はどんどん流出するばかりだ。習近平曰く「マルクス主義を学べ、俺の言葉を暗記しろ」だと。現代版の科挙により大失敗した共産主義を延命させようというのだろうが、滑稽を通り越して痴呆症の域だ。暗記ではなく創造がミソ、キモなのに・・・

才あるものは沈没船から逃げ出すから、グズグズしているのはクズばかり。弱体化は免れない。

日本の場合、改革を唱えるのが保守派で、既存秩序維持を叫ぶのがリベラルを含めたアカという、実に奇妙なことになっている。リベラルはとっくの昔に粗大ゴミになり、廃品回収車も避けて逃げる汚染物に堕してしまった。「壊れていてもかまいません」が、腐臭ふんぷんの汚物には誰も手を出さない。

長興寺蔵の「織田信長像」は優しげな美男で、巷間伝えられる残虐過酷なイメージとはまったくそぐわない。天安門の毛沢東像も、1949年の建国以降だけでも(餓死を含めて)4000万人を殺した独裁者とは思えない。

プーチンやドゥテルテは人殺しの人相をしている。トランプは狡猾かつ有能なビジネスマンの顔で、選挙中はタフガイを演じていたのだろう。

中共は公式見解で毛沢東は「貢献7割、誤り3割」とされており、それ以上の詮索を禁止しているが、まったくの善人も、まったくの悪人もいないのなら、英雄・偉人も善7:悪3あたりかもしれない。英雄の自宅でのくつろいだ姿、たとえば褌一丁で夕涼みをしているとかを間近に見る下男にすれば「下男の目に英雄なし」となるわけだ。

小生は自分を5:5あたりかと思うのだが、カミサンから見れば4:6、3:7で悪の方が目立つのかもしれない。

14:00〜16:20、立て続けに心理面接。1人目は「両方が納得する解を得るために奥様にもヒアリングする」、2人目は「奥様の良いところ、感謝することを書いてみたら」とアドバイスを受けた。

精神病院には臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士などがいて、彼らカウンセラーはコメディカル部に所属していた。「コメディー・・・患者を楽しませるからなのかなあ」などと奇異な感じを受けていたが、Co-Medical部、訳せば「医療支援部」に所属しているという。「二度と病院に来ないで済むよう、患者と家族が平穏に暮らせるようにするのが仕事」だそうだ。

17:00、夕薬に整腸剤のビオフェルミンが追加された。20:00、就寝前薬としてこれまでのフルトラムゼパムに加えて「グッドミン」が加わったが、深く眠り過ぎないか。トイレで目が覚めないと大事になるが、大丈夫なのか・・・心配だ。(つづく)2017/4/16






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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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