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「措置入院」精神病棟の日々(21)

2017/04/02

「措置入院」精神病棟の日々(21)
“シーチン”修一 2.0

入院以来4か月以上も続いた下痢がほとんど止まり(ありがとう!「正露丸」)、少しずつ体力が回復してきたので3/30にはガレージの屋根を修理した。足元がまだ怪しいので脚立上の作業はかなり怖かったが、花びらを吹き飛ばす春の強風でも車庫用の塩ビ系ガラスネット波板がバタバタすることはないだろう。

自分で自分を誉めてやりたい(誰も誉めてくれないので・・・)。

これで3か月の入院中にたまった営繕作業は99%終わり、ようやくホッとした。仕事を残していると心が落ち着かない性分なのだ。このためか翌朝はとても気分が良く、花屋で今年初物のポトスを3鉢買ったが、30年も長生きしていたわが家のポトスも入院中に絶滅してしまったから、これで小生のポトス喪失感はかなり癒されるに違いない。

レジを終えて店を出ようとしたら奥さんが「赤ん坊を連れてきたから見ていって」。生後5か月、5キロの女の子、「このピンクのヨダレカケ、奥様からいただいたものですよ」。赤ちゃんは電動ゆりかごの中ですやすや眠っていた。結婚10年以上たってからできた子だから、奥さんも旦那さんもとてもうれしそうで、こちらまでうれしくなる。Spring has come, happy come, come、いいことだ。

朝食後に旨いコーヒーを楽しみながら産経を読んでいるとピンポーン。1950年代から80年代の流行歌(演歌やポップス、ま、懐メロ)を集めたCD特集(12枚×15曲≒180曲ほど)がアマゾンから届き、さっそく聴いてみたが、わが青春(かなりの凄春だが)を思い出し、あの頃は小生のみならず、日本全体が純粋というか、初心(うぶ)だったんだなあなどと感慨に浸った。

小生の若い時の狂気は為政者とか大人とか体制への反発はあったが(良性)、老いた小生の今の狂気は反発というより憎悪とか自殺願望、自滅願望が強く(悪性)、16年前(2000年)の自殺未遂後は半年ほど、うつ状態が続き、ヒョイっと自殺しかねず、電車のホームを歩くのがとても怖かった。死神の指嗾による“飛び込み願望”・・・

会社、家族、利用者、鉄道会社などへの迷惑を思うと「やってはいけない」と自制心が働いたから良かったが、今はそんな初心な心、真っ当な心は消えてしまったようで・・・それが怖い(末期)。

人は病気になると、その病気について大いに学ぶものだ。小生は13年前(2003年)に胃がん切除手術を受け、上手く食事が摂れなくなったのでその筋の本、「消化器系手術後の食事療法」とかで勉強した。

今はうつ病なので福島章(精神科医、大学教授、容疑者の精神鑑定もしている)著「犯罪心理学」を読んでいるが、ケーススタディを読んでいくと、あまりにも自分そっくりで絶望的な気分になったりする。

外資系一流企業で高卒ながら真面目で頑張り屋の39歳男Dは先輩を追い抜き大出世したが、そのポストの重圧で発狂してしまう。

<Dのうつ病の発病には、遺伝負因(自殺者・精神病者がいる)、病前性格(典型的な執着気質)、発病状況(昇進・転勤・転居・親の死など)など、多くの因子が関係している。その上、彼は律儀で責任感の強い人間であったから、抑うつ状態に陥っても、「しばらく休養して出直そう」などとゆとりを持って考えることができず、自分なりの努力――すなわち“あがき”――を重ね、結局は自分が自分の思いのままにならないという不全感に絶望を深める、という悪循環を招いたのである。

これも反応性うつ病の典型的なケースである>

小生そっくり。小生は基本的にアバウトなのだが、仕事(文筆、記事)に関しては職人のようにクソ真面目、神経質、几帳面で、上記の文章にある「執着気質」そのもの。手抜きをしない、できない、したくないというタイプである。遺伝負因については、調べればもっといそうだ。

疲れ果てたDは、この際、退職して故郷で実家の農業を継ごうと思うようになったのだが、奥さんの猛反対に遭う。「犬は人につく、ネコは家(土地)につく」とよく言われるが、女は本質的に大地に根を張っており、住み慣れた(多くの友達もいる)ところを離れることをとても嫌がるのだ。

<妻との口論が殺人(絞殺)という行為にまで発展した心理はよく分からないが、妻が農村を嫌っていて、Dの退職にも強く反対したこと、その際にかなり激しい言葉でDを侮辱したことなどがわずかに記憶されている。

しかし、それだけでは、15年間を仲の良い夫婦として暮らしてきて、二人の子供まである妻を殺す動機としては薄弱であると言わねばならない。

Dはこの時、かっとして、情動の嵐のとりこになったのであろう。平生であればその情動の勢いにも抵抗して、自分の行動を抑制できるはずであるのに、うつ病によって精神の統合が解体していたため、重大な行為にまで盲目的に走ってしまったのだと考えられた>

小生は紙一重で殺人とか傷害事件にならなかっただけだ。怖ろしいことである。次の話には泣けてしまった。

<精神鑑定の結果は「反応性うつ病」「病的情動」のふたつの精神の障害によって心神耗弱の状態にあったと判断したが、裁判所はこの鑑定を認めず、懲役4年の実刑を申し渡し、Dはその一審判決に控訴せずに服した。それは、彼が当時なおうつ状態にあって、自責の念と悪い自分を罰したいという欲求が強かったためであったとも解せられる>

Dは本質的に「いい人」なのだ。小生も小賢しいが、そこそこいい夫、いい父、いい息子であったと思うし、今は本質的には「好々爺」だと思う。ただ、いつもは穏やかな休火山であっても、御嶽山のように突然噴火しかねい、本人も周囲もそれを予知できないから厄介である。そのことを常に心に留め、自分自身を警戒していないととんでもないことになりかねない。

セウォル号 浮かび上がって クネ沈む

感情の 赴くままに クネ叩き 亡国目前 悔やんでもムダ

諸行無常、一寸先は闇、明日も穏やかでありますようにと祈るしかない。(つづく)2017/4/2






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創刊日:2017-02-04  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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