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「情報と中小企業」メールニュース

中小企業の経営者・技術者と行政関係者の方を対象に、中小企業の経営戦略、情報ネットワーク、技術、産学連携、支援制度等の情報を提供していきます。今月の一言、トピックス、今月のレポート等から構成。

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「情報と中小企業」メールニュースNo.018

2001/12/06

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   中小企業の経営・技術開発支援情報
   経営/情報/技術/連携/特許/支援等

   「情報と中小企業」メールニュース
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★2001/12/6 No.018    発行:降旗清司
★毎月第1木曜日発行   配信部数 1465部
★issf(情報と中小企業)<http://plaza23.mbn.or.jp/issf/
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情報と中小企業  情報と中小企業  情報と中小企業  
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もくじ
[今月の一言]
オンライン・ストレージサービス
[今月のレポート]
ネット革命、これから日本市場で何が起こるのか(文献紹介)
[今月のニュース]
国の補助金情報掲載Web
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  ■今月の一言■
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●オンライン・ストレージサービス

1.ファイル共有のASPサービス
 日経コンピュータ11月19日号の特集、「ブロードバンド普及でASPが”現実解
“に」の中で、「社員がインターネット経由で業務関連の文書や手書き書類などを
保管するため、エックスドライブ・ジャパンのASPサービス「Xdrive Enterprise」
を利用し始めた。Xドライブが用意したストレージに、国内にいるA社の社員約
100人のほか、海外4拠点の社員や外部の企業3社の社員が、インターネットを介
してファイルを共有する。Xドライブのデスクに格納されたファイルの操作は、
Webブラウザのほか、Windows系OSのエクスプローラから実行できる。ファイ
ルのやり取りには、セキュリティを考慮してHTTPSを利用している。」との紹介
が載っていた。
 利用料金は、10人分のIDを発行し、ディスク容量が1Gバイトの場合で月額1
万4000円。11月からは、中小企業のや個人向けに、25メガバイトで月額300
円から、というメニューも追加したと紹介されている。
 早速、同社のホームページ(URL:http://www.xdrive.co.jp/)にアクセスすると、
2001年6月20日リリースのニュースに、「7月1日より、企業、サービスプロバ
イダへ向けてサービス提供およびソフトウェア販売開始」として、「新時代のオン
ライン・ストレージサービス「Xdrive Enterprise Hosted Solution」等を発売す
る。本サービスは、月額500,000円で提供」とのコメントが載っていた。
この他に、日本語で提供している個人向けの無料もしくは有料のオンライン・
ストレージサービスに、NTT-MEの「iTrustee(アイトラスティー)」
(URL:http://www.itrustee.ne.jp/)、ブライセンの「デジタルトランクサ
ービス」(http://www.digitaltrunk.net)などがある。
デジタルトランクサービスは、インターネット上に10MB迄の利用ならば無料
(有料でデータ領域を拡張できる)で、端末とブラウザさえあればどこからで
もデータにアクセスでき、ダウンロードや回覧などいろいろな作業ができる。ま
た、グループや仲間とデータを共有することができ、ウイルスチェックサービス
もある。
「デジタルトランクサービス」には、マイトランクとワークトランクの二つの
サービスがある。マイトランクは、自分のプライベートディスクスペースをネッ
トワーク上に持つことができ、保管や閲覧、メールアドレス指定による回覧など
が可能である。ワークトランクは、管理者主導のもとでメンバーとディスクスペ
ースの共有ができる。管理者は、管理者用フォルダが作成可能なほか、このワー
クトランクに参加するメンバーを新規登録することもできる。
メンバーを新規登録した時点でそのメンバー専用フォルダが自動作成される。
メンバーはこの専用フォルダを利用し、ファイルのアップロードやダウンロード
が行え、また管理者のフォルダ内のファイルもダウンロードすることが可能であ
る。10MBまでの利用は無料、ディスク容量を拡張した場合は有料になる。
用途をファイル転送サービスに限定したものに、登録が不要で転送を目的とし
た大阪ガスの一時保管サービス「宅ふぁいる便」(http://www.filesend.to/)、エス
ケー科学の無料ファイル転送サービス「Free ftp Service」
http://ftp.sk-kaken.co.jp/)がある。「宅ふぁいる便」は、「ファイルを送る」画
面で、ファイル名と自分のメールアドレス、ファイルを渡したい相手のメールア
ドレスを指定すると、ファイルからサーバーにアップロードされる。渡したい相手
には「お受け取り伝票」が自動的に送付され、「お受け取り伝票URL」をクリック
すると画面が表示されるので、内容を確認しファイルをダウンロードすることが
できる。同時に送ることができる人数は最大10名、最大ファイル計100MBまで
可能である。「宅ふぁいる便」は大阪ガスが無償公開している。
 「Free ftp Service」は、提供企業のFTPサーバーを経由して相手にファイル
が送られる。アップロード(送信)するファイルは、サーバー上でその名称を一
覧表示しない。よって、ファイル名を送信者から伝えられた人のみが、アップロ
ードしたファイルをFTPサーバーからダウンロード(受信)することができる。
送受信とも特別なID、パスワード等は必要なく、サーバーが利用できる。ファイ
ル名そのものがダウンロード時のパスワードとして機能するようなファイル転送
サービスである。

2.iTrustee(アイトラスティー)の運用
インターネット上に専用の保管領域を提供して、個人のファイルのアップ/ダ
ウンロードや仲間同士のファイル共有等を可能とした、個人ユーザ向けのサービス
であるが、iTrustee上に保存されたファイルの共有や、画像ファイルのコンバート
等の付加機能を持ち、データ自体を暗号化できる等、高いセキュリティを実現して
いる。
データは、共有専用パスワードにより、共有する相手を特定できるほか、ゲスト
機能により、登録者が共有専用パスワードで共有設定しているファイルのダウンロ
ードが、非登録者にも可能である。その際、紹介メール機能により、容易に自分の
共有ファイルの場所をメールで相手にお知らせできる。基本サービスは、データ容
量1GB,共有転送容量2GB/月,ビジター数1で、月額500円である。データ容量
3MBで6ヶ月の期間限定であるが、無料のサービスもある。なお、企業が導入す
る場合、カスタマイズにより価格が異なる。
 運用ソフトには、エクスプローラ等のブラウザから操作するiTrusteeと専用ツ
ールのiTrustee Managerがある。前者の場合、iTrusteeのホームページからユー
ザ登録し、iTrusteeのトップ画面で、For MemberのUser Name及びPassword
に登録時の値を入力してログインすると、My Space画面が出る。
 Uploadをクリックして保存ファイルを選択し、「アップロード」ボタンを押すと
アップロードが行われる。Downloadの場合は、ファイルにチェックを入れてクリッ
クし、保存先を指定しOKで開始。フォルダの作成は「新規作成」画面で、ファイ
ルの移動は「Move」画面で行う。ファイルを公開するには、「公開設定」で公開パ
スワードを入力し、R/W等の共有モードを選択して「変更」ボタンを押す。
 他の登録相手から書き込みをしてもらうには、「ファイルsend受付可能」にして
おく必要がある。フォルダの「詳細」を押して、フォルダの共有設定(R、W、
R/W)をし、「変更」をクリックすると、フォルダの共有欄には共有状態が表示され
る。これで、「ファイルsend受付可能」になった。なお、ファイルの共有設定がな
されている場合はフォルダの設定よりも優先される。
 登録相手のAccept Spaceにファイルを送る(コピー)には、ファイルにチェック
をし、「Send」をクリック、送信ユーザ名(相手のUser Name)を入力し、送信先
フォルダをクリックして、相手フォルダの書き込み専用パスワードを入力し、「送信」
をクリックする。なお、相手のフォルダが書き込み共有「ファイル受付可能」になっ
ていないとファイルを送ることができない。
 未登録者にiTrusteeに保存してあるデータを渡す場合、自分のUser Name(事前
に教えておく)でfor visitorログインさせ、あらかじめ公開設定で設定した共有パ
スワードを入力すると、公開ファイルが表示されるので、保存する。「紹介メール」
画面からメールで知らせることが可能である。

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 ■今月のレポート■
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●ネット革命、これから日本市場で何が起こるのか

1.三つの革命
 この本(田坂広志著、東洋経済新聞社)の著者はまえがきで、「いま、日本の
企業が、世界的なネット革命の波に乗り遅れそうになっているのは、経営者やマ
ネージャーが「(インターネットを使っていない)インターネット音痴」だからで
はありません」、「経営者やマネージャーが、「ネット革命」によって、これから日
本市場で何が起こるのかを正しく理解していないからです」と述べている。
 そして、?情報バリフリー革命、?草の根メディア革命、?ナレッジ共有革命の
「三つの革命」が、ネット革命の本質であり、それが、これからの日本市場を大き
く変えてしまうとしている。
 そのネット革命によって「顧客中心市場」が生まれ、すべての「ビジネス・モ
デル」が「顧客中心」に組み換えられていく。ここで、「顧客中心市場」とは、「AI
(After Internet)」の時代の「顧客中心」という意味であり、今までの「顧客中心」
とは、決定的に違う。なぜならば、AIの時代には、顧客が「情報主権」を握るから
である。そして、「情報武装」をするからである。
 しかも、こうして主権を握った顧客には、市場において、きわめて強い見方が現
れる。「ニューミドルマン」(新中間業者)である。この本では、12の項目の話にわ
けて、その物語を展開している。
 第一の「情報バリアフリー革命」は、誰でも、テマ、ヒマ、カネをかけずに情報
が入手できるようになるということである。これまでの社会においては、一般の人
々が情報を入手しようとすると、テマ、ヒマ、カネがかかるため、「公式」には公開
されている情報であっても、「現実」には入手できないという情報が多かった。こ
うした「情報バリア(情報の障壁)」の存在は、社会、市場、企業のいずれにおいて
も、広く隠然と存在していた。しかし、インターネット革命は、そうした「情報バ
リア」を打ち壊し、誰でも、テマ、ヒマ、カネをかけずに情報を入手できるという
革命をもたらした。
 第二の「草の根メディア革命」は「情報バリアフリー革命」の反対の革命である。
誰でもテマ、ヒマ、カネをかけずに情報を発信できるようになるということです。
手元にインターネット端末があれば、手軽にホームページを開設し、そこに自分の
声や意見を好きなだけ書くことができる。
 第三の「ナレッジ共有革命」は、「情報バリアフリー」や「草の根メディア革命」
によってやりとりされ、共有される「情報」の中身が、単なる「データ」のレベル
の低付加価値の情報ではなく、「ナレッジ」のレベルの高付加価値の情報になってい
くという革命である。

2.ニューミドルマン
 第三話以降は、これらの三つの革命が、それぞれ、市場においてどのような現象
を生み出し、市場をどのように変えていくかについて話していく。
第三話「市場構造が変わる」は、「情報バリアフリー革命」が市場に浸透すると
「ガラス張りの市場」が出現し、企業は徹底的な競争を余儀なくされる話。第四
話「顧客意識が変わる」は、「ガラス張りの市場」が生まれてくると情報主権が顧
客に移るため、「戦略的な顧客」が増えてくるという話。
第五話「顧客行動が変わる」は、「戦略的な顧客」が増えてくると、戦略的な顧客
は「顧客の声」に耳を傾けるようになるという話。なぜならば、「情報バリアフリー
革命」と並行して、「草の根メディア革命」が進むからである。「ナレッジ・マネジ
メント」は、「ひとつの企業の内部」におけるものから、第二世代の「異なった企
業の間」でのナレッジの共有と活用、第三世代の「企業と顧客の間」でのナレッジ
の共有と活用をテーマにしたものとなっていく。
そして第六話「商品価値が変わる」は、情報武装した「戦略的な顧客」が市場に
増大すると、企業は顧客に対して「商品」を売る前に「情報」を提供しなければな
らなくなり、顧客は商品を買う前に「ナレッジ」を求めるようになるという話。企
業が顧客に提供すべきデータやナレッジとしては、第一に「商品の詳細なデータ」、
第二が「企業内の専門家のナレッジ」である。そして、FAQをつうじてのナレッ
ジ・マネジメントが、企業内から企業間、異業種企業グループの内部でのナレッ
ジ・マネジメントとなっていく。
では、顧客が、情報武装をして「戦略的」な行動をとるようになり、ショッピン
グに際して商品に関する「ナレッジ」を求めるようになると、市場では、次に何が
起こるであろうか。「市場では、これから中間業者は死に絶え、かわりに新しい中間
業者が生まれてくる」というのである。これまでのミドルマンは、「企業」の方を向
いたものである。これに対して、ニューミドルマンは、「企業」の方ではなく、「顧
客」の方を向いているのである。
第七話からは、このニューミドルマンがどのような市場を作り出し、市場に主役
になっていくかを取上げている。第七話「中間業者が変わる」は、顧客の夢であっ
た「ニューミドルマン」が市場で生まれてくる。第八話「市場秩序が変わる」は、
ニューミドルマンが「市場のルール」を変えてしまう。第九話「事業構造が変わ
る」は、ニューミドルマンは「ショッピング支援」のビジネス・モデルを市場に浸
透させる。
第十話「商品戦略が変わる」は、ニューミドルマンは市場で「商品生態系」の戦
略を展開する。第十一話「提携戦略が変わる」は、ニューミドルマンは市場にさま
ざまな「異業種連合」を生み出す。第十二話「市場戦略が変わる」は、ニューミド
ルマンのアライアンスは「究極のアライアンス」に向かう。そして「おわりに」で
は、ネット革命でニューミドルマンが市場の主役になる話を取上げている。
最後に、「これから、ネット革命は、資本主義市場に、二つの進化をもたらしま
す。第一は、「知識資本主義」(ナレッジ・キャピタリズム)への進化、第二は、「顧
客中心市場」(バイヤー・セントリック・マーケット)への進化です」。そして、「ニ
ューミドルマン」とはそうした「企業進化」のひとつの未来像にほかなりません。
そして、すべての企業に求められるのは、「深い知恵」と「豊かな感性」なのです」
と述べ、物語を締めくくっている。

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 ■今月のニュース■
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●国の補助金情報掲載Web

(財)神奈川県中小企業センターにある中小企業技術革新制度<SBIR>のページ
http://www.ksc.or.jp/sbir/index.htmには、SBIRを始めとする国のほとんどの補
助金情報が載せられています。
機関別補助金情報、分野別補助金情報、採択数の多い補助金情報、産学連携補
助金等のページのほか、よくある質問と回答、申請のポイントまでかかれている
ので、参考になります。一度訪れてみることをお勧めします。

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   ■編集後記■
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TECHCM(有限会社技術創造マネジメント)では、メールマガジン「テックリエ
ゾン」を11月から発行します。登録に関しては料金の必要がありません。また、
メーリングリストに限定した専用Webページも設定し、情報を掲示します。
そこでは、メールマガジンの配信だけでなく、メーリングリストや専用Webを
利用した登録企業間・大学との情報交流や協働作業の場にまで発展できればと考
えております。

「情報と中小企業」メールニュース
発行:降旗清司
E-MAIL:furihata@techcm.co.jp
アドレス変更/配信停止 http://plaza23.mbn.or.jp/issf/
本メールマガジンは下記のサービスで発行しています。
インターネットの本屋さん「まぐまぐ」http://www.mag2.com/
マガジンID:0000037775、発行部数:750部
メールマガジン「Pubzine(パブジーン)」http://www.pubzine.com/
マガジンID:9467、発行部数:93部
メールマガジン「melma!(メルマ!)」http://www.melma.com/
マガジンID:m00019936、発行部数:642部
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