雑学

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心に残る日記

小学生の時、戦争の為、母の実家に疎開した。そこで大事件が起こる。終戦後、疎開先から町に引っ越しをし、新しい学校で、共に机を並べて勉強した勇と、一番の仲良しになった。楽しい思い出が多い中で、中には命がけのこともあり、あまりにも意外な結末に終わる事になる。


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恐怖の事件もあり、真実で綴ったさまざまな、心に残る人生日記。

2016/04/28

はじめに

【心に残る人生日記】につきましては、昨年から十数回にわたって、メルマガで発行し、
終了しましたが、今回、【発想を生み出すコツ】をブログから発行するにあたって、発
想を生み出すコツを生み出したきっかけは、心に残る人生日記につながりがあることか
ら、前回の内容をさらに延長して、新たに最初から発行していきます。

人それぞれに過去があり、現在がある。自分の目の届く範囲に住む人間については、関
心を持つが、届かない所となると、あまり関心を持たない。

そのようなことから、テレビで知られている人間については、たいした話題でなくても、
いろいろ関心を抱くものだ。でも世の中には、誰もが興味を持つような、流れに生きて
いる人間が多くいる。

私には今まで、いろいろな経験、体験をしてきた。あの恐ろしい事件を目にしたことは、
いまだに忘れられない。

そして小さな小さな村に、天皇陛下(昭和天皇)の御来訪については、村では驚きの騒ぎ。
しかも陛下は祖父にお会いになるために……。

それをさかのぼった前の事から始まり、私の記憶から消えることのない話題まで、この
メルマガで発行します。

私は小説については、スリラー小説、心霊小説等、いろいろ発行されております。その
ため、こちらの《心に残る日記》について、作り話も入っているのでは?と思われるよ
うな話題もいくつかありますが、こちらはすべて真実で綴った、心に残る人生日記です。

但し、長い年月の記憶から、多少異なった所があるかも知れません。そのことをお断り
しておきます。

■その5

その声を聞きつけ、アメリカ兵が二人駆けつけた。そしてそれぞれの足を引っ張った。
おかげで勇の顔は抜けでたものの、まるで死んだように動かない。そこでアメリカ兵の
一人が、勇の両足首を持ち、逆さまに吊しあげた。彼らは体が大きく、勇はこの時小学
校4年生だったので、簡単に吊るしさげた。

勇の口から水が流れた。そのあと体を横にし、人工呼吸を始めた。『助けてください神
様。勇を助けてください。お願いします。お願いします。』私は何度も、何度も心の中
で願った。

まわりには、泳いでいた人達が、プールから上がって、それを取り囲んで見ていた。

しばらくして勇の目が開いた。もう一人のアメリカ兵が『おお!』と声をあげた。まわ
りから拍手が上がった。そこで私は思わず勇に抱きついた。

アメリカ兵は訓練されており、当然人工呼吸は基礎知識として身につけていたのであろ
う、とても手際よく対応してくれたおかげて、ことなきを得て、本当に助かった。

私は二人のアメリカ兵に「サンキュウべりマッチ、サンキュウべりマッチ」と下手な英
語で頭を下げた。アメリカ兵は笑顔で私の頭をなでながら、英語でペラペラ話したが、
その意味は全く分からなかった。

やがて勇は元気を取り戻した。そこで今日は泳ぐのは止めようと、二人はプールをあと
にした。

翌日勇は学校へ来なかった。どういう訳か担任の先生も休み、代理の先生での授業だっ
た。でもあとで分かったが、勇と先生の休みとは関係なかった。

授業を終え、勇のことが心配だったので、勇の家に急いだ。恐らく、あれから勇は容態
が悪くなったのかも知れない。そんな不安な気持ちで急いだ。


でも勇は元気で家にいたことから、ほっとしたが、悲しみの顔をしていた。兄が死んだ
のである。それを聞いて、私は愕然とした。まだ昨日は元気で、私に鉱石ラジオの作り
方を教えてあげると言われ、それを楽しみにしていたのに……。

死因は心臓麻痺である。昨日私と勇はプールへ行ったが、兄の方は池に行った。そして
池に着くや、すぐに池に飛び込み、心臓麻痺を起こしたと聞かされた。やはり母から聞
かされていた、危険な池だということは本当だった。

私は兄の遺体を見た。あのイケメンの兄の顔が、さらに綺麗に見えた。まるで人形のよ
うだった。勇の姉は泣いた。そして勇も泣いた。私もそれにつられて泣いた。

考えてみれば、勇がプールで助けられ、命拾いをしたその時、兄は池で心臓麻痺を起こ
し、助けられる手だてもなく、命をおとした。もしかしたら、二人は同じ頃の時間であ
ったため、兄が身代わりになったのかも知れない。そんな気持ちがした。

それからかなりの日にちが過ぎ、勇は過去の元気を取り戻した。そしてある日こんなこ
とを口にした。

「学校の校舎の北側に、戦争中、どぶ川を防空壕に直した所があるんだ。僕も時々そこ
へ入って避難したことがあるけど、行ってみないか。そう言われ、日曜日に勇と私、そ
れに仲良しだった二人も加わって、4人が入ってみることにした。

どぶ水は別の水路に移し、上を塞いであるため、上からは殆ど分からないようになって
いた。入口は巾が50センチ程で、高さは子供がそのまま立って入れる程だった。

私たちは、入口から入り込む明りがだんだん薄らいでくる中で、まるで洞窟を探検して
いる気分になり、はしゃぎながら奥に進んだ。やがて明りもなくなり、手探りの状態に
なった。でも疲れることなく、誰もがスムーズに奥に入っていける。

それにしても、以前はどぶ川で、防空壕として利用するために、水路を変えているもの
の、大雨でも降ろう場合は、水が流れ、下には多少水が溜まっているはずだが、そんな
様子は全くなかった。

その時勇が「あッ!」と言って、足を滑らせ、滑ったところへ私も滑べりだした。そして
後ろの二人もすべり、それぞれが前の者に乗りかかるような状態になってしまった。も
うこれじゃ出られない。勇が泣き出した。


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創刊日:2015-07-21  
最終発行日:  
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