名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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ラッセル『結婚論』第十六章 離婚 n.10

2018/10/02

 第十六章 離婚 n.10:姦通と私生児の誕生

 私がこう言うとき,もちろん,姦通(不義密通)による性交は,子供を生むこ
とにいたるものではないと想定している。私生児が生まれた場合は(come in 
私生児が介在する場合は),問題はずっと複雑になってくる。子供が妻のもの
(妻が夫以外の男性との間に産んだ子供)である場合は,特にそうである。なぜ
なら,その場合,もしも結婚生活を続けるとしたら,夫は他の男の子供を自分
の子供といっしょに育てなければならないし,また(スキャンダルを避けたけ
れば),自分の子とさえしなければならないからである。これは,結婚の生物
学的な基礎に反するばかりかほとんど耐えがたい本能的な緊張を伴うだろう。
 この理由で,避妊法(出現)以前の時代に,姦通はおそらく(過去に)付与
された重要視に値していたであろうが,避妊法は,性交そのものと,生殖のた
めの協力としての結婚とを区別することを,以前よりもずっと(容易に)でき
るようにした(のである)。この理由で,現在では,姦通を,因習的な道徳律
のもとで見たときよりも,はるかに重要視しなくてよいようにしている(ので
ある)。

Chapter XVI: Divorce, n.10

In saying this I am, of course, assuming that the adulterous 
intercourse will not be such as to lead to children. Where 
illegitimate children come in, the issue is much more complicated.
 This is especially the case if the children are those of the wife,
 for in that case, if the marriage persists, the husband is faced with
 the necessity of having another man's child brought up with his own,
 and (if scandal is to be avoided) even as his own. This goes against
 the biological basis of marriage, and will also involve an almost 
intolerable instinctive strain. On this ground, in the days before 
contraceptives, adultery perhaps deserved the importance which was
 attached to it, but contraceptives have made it far more possible 
than it formerly was to distinguish sexual intercourse as such from
 marriage as a procreative partnership. On this ground it is now 
possible to attach much less importance to adultery than is attached 
to it in the conventional code.
 出典: Marriage and Morals, 1929.
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/MM16-100.HTM

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