名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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ラッセル『結婚論』第十六章 離婚 n.5

2018/09/25

 第十六章 離婚 n.5:「内密の関係」を見て見ぬふりするだけでは解決に
                        ならない

 第二の選択肢,即ち,子供を作らずに人目を忍ぶ関係を持つことは,いま考
察しているような状況においては実際に最も普通に行われているものである。
これにもまた重大な異議(反対意見)がある。こそこそしたこと(隠れてやる
こと)はすべて望ましくないし,まじめな性関係は子供や共同生活(a common 
life)がなければ,最上の可能性を発達させることはできない。その上,男性
や女性が若くて精力的であるなら,「君たちはもう子供を生んではいけない」
と言うのは,公共の利益にならない。まして,法律が実際に言っていること,
即ち,「君たちは,子供の一方の親に精神異常者を選ばないかぎり,もう子供
を生んではいけない」と言うのは,なおさら(still less)公共の利益にならな
い。(注:少し解りにくいが,結婚相手が精神異常になっても法的に離婚を認
めず,子供をさらに生むことを禁じず,内密の性関係では子供をつくることを
許さなければ、精神が正常な親の方が子供を持ちたいと思えば、精神異常となっ
た連れ合いとの間に子供をもうけるしかなくなる,ということになり,現行の
法律はそれを実質上主張している、ということか?)

Chapter 16: Divorce, n.5

The second alternative, namely that of having surreptitious childless
 relations, is the one most commonly adopted in practice, in such a 
situation as we are considering. To this, also, there are grave 
objections. Everything surreptitious is undesirable, and sex relations
 which are serious cannot develop their best possibilities without 
children and a common life. Moreover, if a man or woman is young and
 vigorous, it is not in the public interest to say: "You shall have no
 more children." Still less is it to the public interest to say what 
the law does in fact say, namely: "You shall have no more children 
unless you choose a lunatic for their other parent."
 出典: Marriage and Morals, 1929.
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/MM16-040.HTM

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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