名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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ラッセル『結婚論』第十三章 今日の家族 n.10

2018/08/10

『結婚論』第十三章 今日の家族 n.10:

 現代世界においては,大部分の父親は忙しすぎて,あまりわが子と顔を合わ
せることがない。朝は,仕事に出かけるのに忙しくて,(子供と)会話をする
暇がない。夜は,帰宅すると,子供たちは寝ている(あるいは,寝ていなくて
はならない)。父親のことを「週末にやってくるおじさん」としてのみ知って
いる子供たちの話を,(時々)耳にする。子供の世話をするという大事な仕事
に,父親はめったに参加できない。実際,この義務は,母親と教育関係者とが
分担している。
 子供と過ごせる時間が少ないにもかかわらず,父親が子供に強い愛情を抱い
ていることはよくあることは事実である。日曜日ごとに,ロンドンの貧しい地
域のどこでも,幼い子供たちを連れた,多数の父親たち(の姿)を見かけること
ができるであろう。父親たちは,明らかに,子供をよく知るための短い機会を
楽しんでいるのである。しかし,父親の目から見てどうであろうと,子供の目
から見ればこれは遊びの関係であり,非常に重要なものではない(のである)。

Chapter XIII: Family at present day, n.10

In the modern world, the great majority of fathers are too hard-worked
 to see much of their own children. In the morning they are too busy
 getting off to work to have time for conversation ; in the evening, 
when they get home, the children are (or ought to be) in bed. One 
hears stories of children who only know of their father as "that man 
who comes for the week-end". In the serious business of caring for the
 child, fathers can seldom participate; in fact this duty is shared 
between mothers and education authorities. It is true that the father
 often has a strong affection for his children in spite of the small
 amount of time that he can spend with them. On any sunday, in any of
 the poorer quarters of London, large numbers of fathers may be seen
 with their young children, evidently rejoicing in the brief 
opportunity of getting to know them. But whatever may be the case 
from the father's point of view, from that of the child this is a play
 relation, without serious importance.
 出典: Marriage and Morals, 1929.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/MM13-100.HTM

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