名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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ラッセル『結婚論』第十三章 今日の家族 n.5

2018/08/03

『結婚論』第十三章 今日の家族 n.5:権力と差別の発生

 家族(制度)を最高度までに成熟させたものは,初期の牧畜・農業社会の経済
的状況であった。大部分の人たちにとっては,奴隷労働は手に入らなかった
(利用することができなかった)。それゆえ,労働者(働き手)を手に入れる
最も容易な方法は,労働者(となる子ども)を生むことであった(産めよ増や
せよ)。彼ら(子供たち)が父親のために必ず働くようにするには,宗教と道
徳のすべての重みをかけて(重み付けをして),家族制度を神聖化する必要が
あった。長子相続(primogeniture)は,しだいに家族の結合を傍系親族(分
家筋)にまで広げ,家長の権力を強めていった。王や貴族の身分(王政や貴族
制)は,本質的に,この思想の秩序の上に成り立っており,また,神でさえ,
そうである。なぜなら,(ギリシア神話の)ゼウスは,神々と人間の父であっ
たからである。

Chapter XIII: Family at present day, n.5

It was the economic conditions of early pastoral and agricultural 
communities that brought the family to its fullest fruition. Slave 
labour was, for most people, unavailable, and therefore the easiest 
way to acquire labourers was to breed them. In order to make sure that
 they should work for their father, it was necessary that the 
institution of the family should be sanctified by the whole weight of
 religion and morals. Gradually primogeniture extended family unity to
collateral branches, and enhanced the power of the head of the family.
 Kingship and aristocracy depend essentially upon this order of ideas,
 and even divinity, since Zeus was the father of gods and men.
 出典: Marriage and Morals, 1929.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/MM13-050.HTM

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創刊日:2014-12-19  
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