名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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ラッセル『結婚論』第十三章 今日の家族 n.2

2018/07/31

『結婚論』第十三章 今日の家族 n.2:残酷な仕うちをする口実

 神学的な根拠から性的自由に反対する人々の間では,子供の利益に反すると
いうことで離婚に反対であるという議論をするのが通常である。けれども,こ
の議論は,,神学に熱心な人々がする場合は,本物のもの(genuine 純粋なも
の/誠実なもの)ではない。そのことは,そういう人々は,一方の親が梅毒に
罹っており,子供も梅毒に罹る恐れがあるときでさえ,離婚も避妊具の使用も
許そうとしない事実からもわかるであろう。この種の事例は,いよいよとなる
と,幼い子供のためだと言って涙声で訴えるのは,残酷な仕うちをする口実に
すぎないことを示している。結婚と子供の利益の関係という問題全体を考察す
るにあたっては,偏見をいだかず,また,答えは最初から自明なわけではない
という認識(理解)のもとに検討する必要がある。
 ここで,要約のことばを少し述べておくことが望ましい(だろう)。

Chapter XIII: Family at present day, n.2

Among those who are opposed to sexual freedom on theological grounds,
 it is customary to argue against divorce as being contrary to the 
interests of the children. This argument, however, when used by the 
theologically minded, is not a genuine one, as may be seen from the 
fact that such persons will not tolerate either divorce or 
contraceptives, even when one parent is syphilitic and the children 
are likely to be so also. Cases of this sort show that the appeal with
a sob in the voice to the interests of little children, when pushed to
 an extreme, is only an excuse for cruelty. The whole question of the
 connection of marriage with the interests of children needs to be 
considered without prejudice, and with the realization that the answer
 is not obvious from the start. At this point, a few words of 
recapitulation are desirable.
 出典: Marriage and Morals, 1929.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/MM13-020.HTM

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
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