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(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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ラッセル『結婚論』第七章 女性の解放, n.7

2018/05/02

 第七章 女性の解放 n.7; 婚前の性交

 以上の事情を考えると,多くの男性が経済的な理由で早い時期に結婚するこ
とは不可能と考えている一方で多くの女性がまったく結婚できないでいる以上
,男女平等のためには,女性の美徳(ここでは性的美徳/貞操)の伝統的な基
準の緩和が要請される,ということが明らかになる(注:第一次世界大戦によ
り多くの男性が戦死。そのため長期間にわたって結婚できない女性が存在して
いたことに注意)。(男女平等の立場に立つのであれば)もしも,男性に婚前
の性交(prenuptial intercource)が許されるのであれば(事実そのとおりで
あるが),女性にもまたそれが許されなければならない。また,女性のほうが
男性よりも多いすべての国において,算術的必然から(数があわないために)
未婚のままでいなければならない女性たちがまったく性体験を禁じられている
のは,明らかに不公平である。疑いもなく,婦人運動の先駆者たちは,こうい
う結果を視野(考慮)に入れていなかった。しかし,現代の後継者たちは,そ
のことをはっきりと認識している。そうして,誰であれこの結論に反対する者
は女性に対する正義(公正さ)を支持していないという事実を直視しなければ
ならないのである。


Chapter VII: The Liberation of women, n.7

In view of the above circumstances, it is evident that so long as many
 men for economic reasons find early marriage impossible, while many 
women cannot marry at all, equality as between men and women demands a
 relaxation in the traditional standards of feminine virtue. If men 
are allowed prenuptial intercourse (as in fact they are), women must 
be allowed it also. And in all countries where there is an excess of 
women it is an obvious injustice that those women who by arithmetical
 necessity must remain unmarried should be wholly debarred from sexual
experience. Doubtless the pioneers of the women's movement had no such
 consequences in view, but their modern followers perceive them 
clearly, and whoever opposes these deductions must face the fact 
that he or she is not in favour of justice to the female sex. 
 出典: Marriage and Morals, 1929.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/MM07-080.HTM          

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
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