名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
読者と一緒に育てていきたいと思っています.


全て表示する >

ラッセル『結婚論』第六章 ロマンティックな恋愛 n.6

2018/04/13

 第六章 ロマンティックな恋愛 n.6:騎士道のロマンス

 この時代は,はなはだ粗野な時代であったが,『薔薇物語』によって擁護さ
れた種類の恋愛は,司祭の言う意味では道徳的ではないけれども,洗練され,
雄々しく,優しいものである。もちろん,そうした観念は,貴族階級のみのた
めの(にとってふさわしい)ものであった。それは,余暇(があること)ばかり
ではなく,教会の圧政からある程度解放されていることを前提条件(事前に前
提とされるもの)としていた。恋愛の動機が顕著である(トーナメント形式)馬
上槍試合大会は,教会によって嫌悪されていたけれども,教会には馬上槍試合
大会を禁止する(押さえつける)力はなかった。同様に,教会は,騎士的恋愛
の制度を禁止すること(押さえつけること)はできなかった。現在の民主主義
の時代においては,我々は,様々な(多くの)時代において世界が貴族階級に
どれほど恩義を負っているか,ともすれば忘れがちである。この,恋愛の復活
という事柄において,騎士道のロマンスによって前もって道が切り開かれてい
なかったなら,ルネッサンスもあれほどの成功を収めることはできなかった
(にちがいない)
(注:if が省略され,倒置されていることに注意。「had the way not been
 prepared by chivalry」→「if the way had not been prepared by 
chivalry」)。

The age was one of extraordinary coarseness, but the kind of love 
advocated by the Romaunt of the Rose, while not virtuous in the 
priestly sense, is refined, gallant, and gentle. Such ideas were, of
 course, only for the aristocracy; they presupposed not only leisure,
 but a certain emancipation from ecclesiastical tyranny. Tournaments,
 in which motives of love were prominent, were abhorred by the Church,
 which however was powerless to suppress them; in like manner it could
 not suppress the system of knightly love. In our democratic age we 
are apt to forget what the world has owed at various times to 
aristocracies. Certainly in this matter of the revival of love the
 Renaissance could not have been so successful had the way not been 
prepared by chivalry.
 出典: Marriage and Morals, 1929.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/MM06-070.HTM

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。