名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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ルーズベルト大統領夫人は共産主義による支配よりも人類の滅亡を望んだ

2018/01/12

 我々は怠惰な懐疑主義に陥るべきだ,と私は言おうとしているのではない。
我々は信念を保持すべきであり,堅持すべきである。いかなる偉大なことも
,情熱なしにはなし遂げられないが,情熱の下には,我々の情熱が駆り立てる
行動に制限を置く幅広い非個人的な探求が常にあるべきである。あなたが共産
主義あるいは資本主義を悪く思うならば,事情に応じて,二度と共産主義者あ
るいは資本家が存在しないように,人類を絶滅させるべきであろうか? よく
考えた上で,それが賢明だろうと断言する人はほとんどいないだろうが,それ
にもかかわらず,それは,歴史に興味を持たない(歴史的な見方をしない)政
治家の一部が,その方向に人類を導こうとしているように思われる一つの到達
点なのである。これは極端な例であるが,別の例をいくらでも考えることは,
決して難しいことではない。

I do not mean to maintain that we should lapse into a lazy skepticism
 (scepticism). We should hold our beliefs, and hold them strongly. 
Nothing great is achieved without passion, but underneath the passion
 there should always be that large impersonal survey which sets limits
to actions that our passions inspire. If you think ill of Communism or
 Capitalism, should you exterminate the human race in order that there
 may be no more Communists or Capitalists as the case may be? Few 
people would deliberately assert that this would be wise, and yet it 
is a consummation toward which some politicians who are not 
historically minded seem to be leading mankind. This is an extreme 
example, but it is by no means difficult to think of innumerable 
others. 
 出典:History as an art  (1954)
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/1057_HasA-090.HTM

 <寸言>
 歴史の新しい米国人なら言いそうなことか? どのような考えをもとうと自
由だが、ルーズベルト大統領夫人の信条のために、たとえ共産主義下であって
も人類の存続を望む人々の権利を奪うことは許されない。
 また、一般人がどのような思想を持とうと影響がないので制限は必要ないが
、人類の存続よりも自分の信条のほうが大事だと思う者に権力を持たせてはな
らない。

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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