名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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何を「みだら」と感じるかは時代によって変わっていく

2017/10/11

 私は,ミルが今(現代に生きていて)本を書いているとすれば,警察が最近前
面に持ちだした2つの問題をさらなる実例として選ぶであろうと考える。その
一つは「猥褒」文学である。この問題に関する法律はひどく漠然としている。
実際,もしそれに関する法律が存在すべきであるならば,まったく漠然となら
ざるをえないだろう。実際,(審理にあたる)治安判事(警察裁判所判事)に
たまたまショックを与えるいかなるものも猥襲であり,治安判事にショックを
与えないものだとしても,最近『デカメロン』訴訟で起きたように,無知な警
官でショックを受ける者がいれば,告発の対象となるかもしれない(参考:
1954年7月31日付のメルボルン発行の新聞 The Argus に掲載された,ラッセル
のコメント記事:http://trove.nla.gov.au/ndp/del/article/23416151)
このような法律の害悪のひとつは,当該判事が少年の時に,もしそのような知
識は有益ではないと考えられたとすれば,有用な知識を広めるのを妨げること
である。我々の大部分の者は,この点に関しては,事態は改善されつつあると
考えていたが,最近の経験(事件)は我々に疑いをもたせた。ある成人が馴れ
ていない事物に触れるとき経験する驚きの感情が,犯罪の告発に十分な基礎と
なるとは,私は考えることはできない。

I think if Mill were writing now he would choose in further 
illustration two matters which the police have recently brought to the
 fore. The first of these is "obscene" literature. The law on this 
subject is exceedingly vague; indeed, if there is to be any law about 
it, it cannot well help being vague. In practice, anything is obscene 
which happens to shock a magistrate; and even things which do not 
shock a magistrate may become the subject of prosecution if they 
happen to shock some ignorant policeman, as happened recently in the
 case of the Decameron. One of the evils of any law of this sort is 
that it prevents the diffusion of useful knowledge if such knowledge
 was not thought useful when the magistrate in question was a boy. 
Most of us had thought that matters were improving in this respect, 
but recent experience has made us doubtful. I cannot think that the 
feeling of shock which an elderly man experiences on being brought in
 contact with something to which he is not accustomed is a sufficient
 basis for an accusation of crime. 
 出典: John Stuart Mill,1955.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/1097_JSM-200.HTM

 <寸言>
 昔は、「若い」女性の太ももが見えるような服装は「猥褻」であった。今は
、多くの週刊誌のグラビアには・・・。

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創刊日:2014-12-19  
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