名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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文章作法 − 出来る限り少い言葉で,明瞭に表現する

2017/08/23

 私は,文章をどのように書くべきかについて,あるいは,また,賢明な批評
家が私の文章を直そうとして,どのような助言をするかについて,知っている
ふりをすることなどできない。私のできることは,せいぜい,自分自身でやっ
てみたことについて語ることである。
 21歳(注:英国での成人)になるまで,私は多少なりともジョン・スチュア
ート・ミル(John Stuart Mill, 1806-1873)の文体で(文体を真似て)書き
たいと思っていた。私は,彼の文の組み立て(構文)及び主題の限界の仕方を
好んだ。しかし,私は(その時には)既に(文章に関する)別の理想 −それは
おそらく数学に由来するもの− をもっていた。(即ち)私は,いかなるものも,
出来る限り少い言葉で,明瞭に表現したい(言いたい)と思った。おそらく,
他のどんな文章上の模範よりも,べデカー(注:Baedeker 著名な旅行案内書)
を真似るぺきだろう,と考えたのである。曖昧さなしであること表現する(言
う)一番短い方法(書き方)をみつけようとして,よく何時間も時間を費やし
,また,この目的のためには美的な卓越性のためのすぺての試みを,喜んで犠
牲にしようとした(のである)。

I cannot pretend to know how writing ought to be done, or what a wise
 critic would advise me to do with a view to improving my own writing.
The most that I can do is to relate some things about my own attempts.

Until I was twenty-one, I wished to write more or less in the style of
 John Stuart Mill. I liked the structure of his sentences and his 
manner of developing a subject. I had, however, already a different i
deal, derived, I suppose, from mathematics. I wished to say everything
 in the smallest number of words in which it could be said clearly. 
Perhaps, I thought, one should imitate Baedeker rather than any more 
literary model. I would spend hours trying to find the shortest way of
 saying something without ambiguity, and to this aim I was willing to 
sacrifice all attempts at aesthetic excellence.
 出典: How I write, 1951.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/0951_HIW-010.HTM

 <寸言>
 ラッセルは名文家として知られている。しかし、たまにラッセルは文章は余
りうまくないと言う人がいたりする。そういった人は、ラッセルの文章を原文
(英文)であまり読んだことがない人か、あるいは、名文とは美文調の文章だ
と考えている人であろう。

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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