名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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子供に,良い習慣を,強制によらずに,身につけさせる工夫

2017/04/26

 幼児心理学に関する近代の著者たちは,皆,幼い子供に無理に食事させたり
寝かしつけたりしないことが重要だ,と強調する。即ち,これらのことは,子
どもをおだてたり,強制したりした結果ではなく,子供が自発的にするべきこ
とである。
 私自身の経験も,この教えを完全に支持している。最初,私たちは新しい教
育法を知らなかったので,古い方法を試みた。これは,大変な失敗であったの
に,近代的な方法は完全に成功した。
 しかし,近代的な(考えの)親は子供が食べたり寝たりすることについては
何もしない,と考えてはいけない。反対に,良い習慣の形成を促進するために
,可能なことは全てなされているのである。子どもは決まった時間に食事をし
,食事時間中は,食べても食べなくても,遊んだりしないでじっと座っていな
ければならない。寝る時間も決まっており,子供はベッドに横たわらなければ
ならない。動物の玩具を抱いて寝てもよいが,キーキー声(音)を出したり,
走ったり,興奮させるような動物の玩具はダメである。その動物の玩具がお気
に入りの場合は,その動物は疲れているので,子供が寝かしつけてやらなけれ
ばならないというゲームをしてもよい。そのあと,子供を独りにしておけば,
普通,速やかに眠りが訪れるであろう。
 しかし,あなたが寝たり食べたりしてもらいたがっている,というふうに子
供に思わせてはいけない。そんなことをすれば,子供はただちに,あなたは頼
みごとをしているのだ,と思いこむ。すると,子供は,自分には力があるとい
う気持ちになり,ますますおだてたり,罰を与えたりしなければならなくなる。
子供が食べたり眠ったりするのは,自分がそうしたいからであるべきであり ,
あなた(親)を喜ばせるためであってはならないのである。

Modern writers on infant psychology all emphasize the importance of 
not urging a young child to eat or sleep : these things ought to be 
done spontaneously by the child, not as a result of coaxing or forcing
. My own experience entirely bears out this teaching. At first we did
 not know the newer teaching, and tried the older methods. They were 
very unsuccessful, whereas the modern methods succeeded perfectly. 
It must not be supposed, however, that the modern parent does nothing
 about eating and sleeping ; on the contrary, everything possible is 
done to promote the formation of good habits. Meals come at regular 
times, and the child must sit through them without games, whether he 
eats or not. Bed comes at regular times, and the child must lie down 
in bed. He may have a toy animal to hug, but not one that squeaks or 
runs or does anything exciting. If the animal is a favourite, one may
 play the game that the animal is tired and the child must put it to 
sleep. Then leave the child alone, and sleep will usually come very 
quickly. But never let the child think you are anxious he should sleep
 or eat. That at once makes him think you are asking a favour ; this
 gives him a sense of power which leads him to demand more and more 
coaxing or punishment. He should eat and sleep because he wants to, 
not to please you.
 出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2:
          Education of character, chap. 14:  General principlesl
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE14-110.HTM

 <寸言>
 子供に,良い習慣を,強制によらずに,身につけさせる工夫をいろいろする
ことが重要。それは,子供の世話をする人は,頭のなかで考えているだけでは
わからないので,いろいろ実践して体得する必要がある。

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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