名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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子ども(人間)の「性格形成」は6歳までに完成させるべきである

2017/04/22

 これまで私たちのテーマであった性格の形成は,主に,幼年期にかかわる問
題であるべきである。性格形成は,正しく行なわれたならば,6歳までにはほ
ぼ完成していなければならない。6歳以後は性格が損なわれることはない,と
私は言っているのではない。(即ち)あらゆる年齢において,不運な境遇や環境
のために性格が害されることはあるからである。私が言っているのは,6歳以
後は,幼年期に正しい訓練を受けた少年少女は,ある程度(子供たちをとりま
く)環境に気をつけてあげれば,正しい方向へ向かう習慣と欲求を持っている
はずである,ということである。
 生後6年間正しく育てられた少年少女から成っている学校は,学校当局に良
識が少しでもあれば,よい環境を形作るだろう。(そのような学校においては)
道徳問題に多くの時間と思考を費やす必要はないはずである。なぜなら,それ
以上に必要な徳目は,当然,純粋に知的な訓練から自然と出てくるはずだから
である。私は,このことを学者ぶって絶対的な規則として主張しているのでは
なく,学校当局が重視すべき事柄について指針となる一つの原則として主張し
ているのである。もし子供たちが6歳まで適切に扱われているならば,学校当
局は純粋に知的な進歩に力点を置き,それを足がかりにして,なお望まれる性
格のさらなる発達を図るようにするのが一番よい,と私は固く信じている。

The building up of character, which has been our theme hitherto, 
should be, mainly a matter for the earlier years. If rightly 
conducted, it ought to be nearly complete by the age of six. I do not
 mean that a character cannot be spoilt after that age ; there is no 
age at which untoward circumstances or environment will not do harm. 
What I mean is that, after the age of six, a boy or girl who has been
 given the right early training ought to have habits and desires which
 will lead in the right direction if a certain care is taken with the
 environment. A school composed of boys and girls rightly brought up
during their first six years will constitute a good environment, given
 a modicum of good sense in the authorities ; it ought not to be 
necessary to give much time or thought to moral questions, since such
 further virtues as are required ought to result naturally from purely
 intellectual training. I do not mean to assert this pedantically as 
an absolute rule, but as a principle guiding school authorities as 
regards the matters upon which they ought to lay emphasis. I am 
convinced that, if children up to the age of six have been properly
 handled, it is best that the school authorities should lay stress 
upon purely intellectual progress, and should rely upon this to 
produce the further development of character which is still 
desirable.
 出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2:
          Education of character, chap. 14:  General principlesl
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE14-010.HTM

 <寸言>
 逆に言えば、6歳までの性格形成がうまくいかなければ、その後、いろ
いろ支障がでてくる可能性がある、ということ。

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
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