名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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束縛すること(されること)を愛情(表現)だと勘違いしないほうがよい

2017/04/18

 (子どもに)性愛(性的な愛情)について教える時に,もう一つ,必須であ
るものがある。(即ち)嫉妬は,権利として正当に主張してもよいものとみな
されるべきではなく,嫉妬を感じる人にとっては不幸であり,嫉妬を向けられ
る人にとっては悪しきものとみなされるべきである。
 愛情の中に所有の要素が侵入してくる場合は,その愛情は生き生きとした力
を失い,人格をむしばむ。(一方,)そういう要素がない場合は,愛情は人格
を完成させ,より強い生命力をもたらす。
 昔,親たちは,愛情は義務であると説いたために,子供との関係を台無しに
してしまった。夫と妻も,いまでも同様の誤りによって,お互いの関係をあま
りにもしばしば,台無しにしている。
 愛情は義務ではありえない。なぜなら,愛情は意志の支配下にはない(意志
によって左右されない)からである。愛情は,天からの贈り物であり,天の与
える最上のものである。愛情を檻(おり)に閉じこめてしまう人は,愛情が自
由で自発的であるときにのみ発揮される美と喜びを殺してしまう。ここでも,
また,恐怖は敵である。人生の幸せを与えるものを失いはせぬかと恐れる者は
,既に幸せを失ってしまっている。他の事柄と同様に,愛情においても,恐れ
を持たないことが知恵の本質(精髄)である。

One other thing is essential in teaching about sex love. Jealousy must
 not be regarded as a justifiable insistence upon rights, but as a 
misfortune to the one who feels it and a wrong towards its object. 
Where possessive elements intrude upon love, it loses its vivifying 
power and eats up personality; where they are absent, it fulfils 
personality and brings a greater intensity of life. In former days 
parents ruined their relations with their children by preaching love
 as a duty; husbands and wives still too often ruin their relations to
 each other by the same mistake. Love cannot be a duty, because it is
 not subject to the will. It is a gift from heaven, the best that 
heaven has to bestow. Those who shut it up in a cage destroy the 
beauty and joy which it can only display while it is free and 
spontaneous. Here, again, fear is the enemy. He who fears to lose what
 makes the happiness of his life has already lost it. In this, as in 
other things, fearlessness is the essence of wisdom.
 出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2:
     Education of character, chap. 12:  Sex Education
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE12-120.HTM

 <寸言>
 嫉妬を焼くこと、嫉妬を焼かれれることが愛情の証拠だと勘違いする人が少
なくない。
 最初のうちは嫉妬心は心地よいかもしれないが、しだいにお互いにとって重
荷になってくるはず。
 お互い縛らない、自由な愛情こそ大事にすべきものであろう。

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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