名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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学校に行かないほうがよい少数の少年少女の存在

2017/04/07

 これまでいろいろ論じてきたけれども,私は,世の中には学校へ行かないほ
うがよい少年少女が一定の数存在し,その中には非常に重要な人物も存在する
ことを認めるにやぶさかではない。もし,ある少年が,ある方面で並みはずれ
た知的能力に恵まれているが,身体が貧弱で,とても神経質であるならば,多
数の正常な(知的能力が普通の)少年たちの中にうまく溶けこむことはまった
くできないかもしれないし,気が狂うまでいじめられるかもしれない。
 異常な才能が不安定な精神(精神の不安定)と結びついていることは,めずら
しいことではない。そういう場合は,正常な(普通の)少年にとってはよくな
い方法をとることが望ましい。異常な感受性に何かはっきりした原因があるの
かどうか,見きわめるように配慮しなければならないし,また,それを治すた
めに忍耐強い努力がなされなければならない。しかし,そういう努力も,決し
て,恐ろしい苦しみ−−たとえば,異常な少年が野蛮な仲間からとかく耐えな
ければならないような苦しみ−−を伴うものであってはならない。
 そういう感受性は,通例,幼年期の間違った(子どもの)取り扱いに原因が
あり,それが子供の消化作用や神経を台無しにしてしまったのではないかと,
私は考える。幼児を扱う際に賢明であれば,すべての幼児は正常な少年少女に
成長し,ほかの少年少女との付きあいを十分楽しめるようになる,と私は考え
ている。
 それでも,いくらか例外が生じるであろうし,また,何らかの天与の才能の
持ち主の間に容易に生じるかもしれない。こういう稀な場合には,学校は望ま
しくなく,青少年時代の(学校以外の)より保護された環境(を確保してあげ
ること)が望ましい。

In spite of all the above arguments, I am prepared to admit that there
 are a certain number of boys and girls who ought not to go to school,
 and that some of them are very important individuals. If a boy has 
abnormal mental powers in some direction, combined with poor physique
 and great nervousness, he may be quite incapable of fitting into a 
crowd of normal boys, and may be so persecuted as to be driven mad. 
Exceptional capacities are not infrequently associated with mental 
instability, and in such cases it is desirable to adopt methods which
 would be bad for the normal boy. Care should be taken to find out if
 abnormal sensitiveness has some definite cause, and patient efforts 
should be made to cure it. But these efforts should never involve 
terrible suffering, such as an abnormal boy may easily have to endure
 from brutal companions. I think such sensitiveness generally has its
 source in mistakes during infancy, which have upset the child's 
digestion or its nerves. Given wisdom in handling infants, I think 
almost all of them would grow into boys and girls suffciently normal
 to enjoy the company of other boys and girls. Nevertheless, some 
exceptions will occur, and they may easily occur among those who have
 some form of genius. In these rare cases, school is undesirable, and
 a more sheltered youth is to be preferred.
 出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2:
  Education of character, chap. 10:  Importance of Other Children
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE10-070.HTM

 <寸言>
  見極めが難しいが、例外的に扱ったほうが良い子供がごく少数だがいるで
あろう。

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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