名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
読者と一緒に育てていきたいと思っています.


全て表示する >

「テーブルのおバカさん」と物のせいにする大人(特に母親)

2017/04/02

 もう一つ別の望ましくない形のごまかし(誤魔化し)は,無生物(生命のない
もの)をあたかも生きているかのように扱うことである。子供が椅子やテーブ
ルにぶつかって怪我をしたような場合,保母はときどき,子供に,その腹ただし
いものをぴしゃりとたたき,「椅子のおバカさん」とか「テーブルのおバカさ
ん」とか言うように教えることがある。これでは,せっかくの最も有益な自然
なしつけの源(機会)をとりのぞいてしまう(ことになる)。(子供にかまわ
ずに)子供をそのままにしておけば,生命のないものは技術によって操作する
ほかないもので,怒ったりおだてたりしてもどうしようもないと,すぐに理解す
る。これは,技術を身につけるための刺激となり,個人の力の限界を自覚する上
で助けとなる。

Another undesirable form of humbug is to treat inanimate objects as if
 they were alive. Nurses sometimes teach children, when they have hurt
 themselves by bumping into a chair or table, to smack the offending 
object and say, "naughty chair ", or' " naughty table ". This removes
a most useful source of natural discipline. Left to himself, the child
soon realizes that inanimate objects can only be manipulated by skill,
 not by anger or cajolery. This is a stimulus to the acquisition of 
skill, and a help in realizing the limits of personal power.
 出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2:
      Education of character, chap. 8:  Truthfulness
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE08-060.HTM

 <寸言>
 他人のせいではなく、物のせいにすることはあまり害を及ぼさないとかんが
えやすいが、子どもが現実を理解する、あるいは、立ち向かう心性や態度を育
てる障害となることから、好ましくない。

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。