名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
読者と一緒に育てていきたいと思っています.


全て表示する >

ヘイトスピーチをヘイトスピーチだと思わない人々

2017/03/03

 我々の時代には、我々が野蛮な過去から引継いだ非合理な要素を讃美する傾
向がある。しかし、我々はこの種の要素を科学技術と結びつけることができな
い。本気で非合理的要素を称賛する人々は、産業主義を放棄し、国民の90%を
餓死させ、弓矢の昔にもどるべきである。このような代替案に直面したくなけ
れば、自然力の支配(面)における文明化だけでなく、自らの感情(面)にお
いても文明化しなければならない。

There is in our time a tendency to exalt the elements of unreason 
which we have inherited from our barbarous past; but we cannot combine
 these elements with scientific technique. Those who praise them 
should give up industrialism, let ninetenths of our population die of
 hunger, and revert to bows and arrows. If they will not face this 
alternative, they must become civilised in their passions, not only in
 their command over natural forces
 出典:Bertrand Russell: Is progress assured?,  
      In: Mortals and Others, v.1 (1975)
 詳細情報:http://russell-j.com/PROGRESS.HTM

 <寸言> 
 文化的な愛国心であれば実害はほとんどないが,政治的な愛国心は非常に危
険。

 文化的愛国心は,自国の文化がすぐれていて親しみやすいものであれば,若
者に「吹き込む」必要はない。国家が吹き込みたいのは、文化的愛国心よりも
、国家(支配層・保守層・既得権益者)のために,自らを犠牲にして尽くす人
間をたくさん生み出すこと。

 第二次世界大戦での日本人の死者は310万人とし、為政者は「尊い犠牲を無
駄にしてはいけない」と繰り返し言うが、それでは,中国人1,000万人の犠牲者
の大部分は中国国内での内戦で死んだとでも言うのであろうか? 日本人は第
二次世界大戦で外国人をどれだけ殺したであろうか? 310万以上であることは
疑えないであろう。もしそうでないとしたら、どこの国の人間が殺した(ある
いはみんな自殺した)というのであろうか?
 南京事件はなかったとか,日本軍が殺した南京市民は数万人にすぎない(あ
るいは南京事件そのものがでっちあげで存在していない)とか、南京事件を世
界記憶遺産に承認したUNESCOには拠出金を出すのをやめるべきだとか・・・。

 中国や韓国であろうと、ソ連であろうと、どこの国であろうと,UNESCOを政
治的に利用すべきではない。また,UNESCOへの拠出金と結びつけるべきではな
いだろう。

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。