名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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礼儀正しく接するのは同じ階層の相手に対してだけ?

2017/02/27

 しかし,この18世紀の洗練された社交界の表面下をほんの少しでも見通して
みると,別の光景が現れてくる。同じ階級内の交際に関しては洗練され,礼儀正
しいこれらの人々も,他の階級に対しては,民主主義の今日では考えられないほ
ど冷酷であった。

But when one penetrates ever so little below the surface of the 
polished societies of the eighteenth century, another side of the 
picture presents itself. These men, so urbane, so polite, so civilised
 in their dealings within their own class, were toward other classes
 ruthless to a degree which democracy has now rendered impossible. 
 出典:Bertrand Russell: On economic security, July 1, 1932.  
          In: Mortals and Others, v.1 (1975)
 詳細情報:http://russell-j.com/ESECRITY.HTM

 <寸言> 
 「民主主義の今日では考えられないほど冷酷であった」と「過去形」になっ
ているが、それは現在ではなくなっているということではない。
 過去においては、身分の高い者が身分の低いものを見下す態度をとっても
「公的に」非難されることはほとんどなかったが、現在ではそのようなことを
すれば、へたをすれば公的な地位を失ういことになりかねない。だから、表向
きは(言葉の上では)丁寧な言葉を使っている者がほとんどであるが、私的な
場面になると本音がでて、貧しいものや地位の低いものを見下すような言葉を
吐いている者がけっこういる。
 そういった人間も、言葉の上だけでは、「国民のために」,「国民の命を守
るために」,「国益のために」,「可及的すみやかに」,「真摯にうけとめ」等
々、お守り言葉を連発する。そういった言葉に騙されて、見識も品性も劣る人
間を選挙でいっぱい選んでいる国民も少なくないのであるから、自業自得とい
う面もあるが・・・?

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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