名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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自信過剰で自分の誤りをほとんど認めようとしない人々

2017/02/26

 ある種の幸運な人々は,大きな事柄であろうと小さな事柄であろうと,自分が
間違っているという感覚をまったく持たない(経験しない)。私はかつてある
著名な淑女に向かって,あなたは恥ずかしさを感じたことがあるか尋ねた時の
ことを覚えている。彼女はその時次のように答えた。

「いいえ,私が少しでもそのように感じるときには,私は自分にこう言います。
『あなたは,世界中で最も聡明な国民の中の,最も聡明な階級に属する,最も聡
明な家系の中の,最も聡明な一員ではないですか。そのあなたがどうして恥ず
かしく感じることがありましょう』」
(訳注:これを言ったのはベアトリス・ウェッブであるが,この逸話は,『ラッ
セル自伝』の第4章「婚約時代」の一節に再度引用されている。)
 この返事を聞いて,私は畏敬と羨望を感じた。(注:もちろん,半分皮肉で
す。) 

Some fortunate people never experience the sense of being in the wrong,
either in great matters or in small. I remember once asking an eminent
lady whether she had ever felt shy. She replied: 'No. Whenever I have
felt any tendency that way, I have said to myself  "You are the 
cleverest member of one of the cleverest families of the cleverest 
class of the cleverest nation in the world - why should you feel shy?"
I heard this answer with awe and envy. 
 出典:Bertrand Russell: On Feeling Ashamed, Nov. 23, 1932.  
     In: Mortals and Others, v.1 (1975)
 詳細情報:http://russell-j.com/ASHAMED.HTM

 <寸言> 
 トランプや安倍総理を始め,自信過剰で自分の誤りをほとんど認めようとし
ない政治家が再び増えてきました。もちろん,それは自信過剰な国民が増えた
ことの反映であるかも知れません。そういった時代には自国の意志を(自国よ
り軍事力がおとる)他国に押し付けることが少なくなく、弱い国としても
(愛国心から)反発せざるを得ず、戦争や大きな武力衝突が起こりがちです。

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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