名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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由らしむべし知らしむべからず − 従順な国民づくり

2017/02/02

 しかし,たとえば,ある特定の地域に住む人間やある金額を越える収入を稼
ぐ人間は特別な長所を持っているといったような,政府当局が基本としている
信念の大半は,これと同じはずである。正しく推論を行う方法を(生徒や学生
に)教えると,これらの信念の基礎を掘り崩す恐れがあるため,民衆(国民)
に正しく推論する方法を教えることは(為政者である政治家にとって)好ましく
ないのであろう。この種の信念が色褪せれば,人類の災厄は回避されるが,政
治家は災厄を逃れることはできない。それゆえ,(政治家・統治者は)いかな
る代償を払っても,我々(被統治者・被選挙民)を愚鈍な状態にしておかなけ
ればならないのである。

But so are most of the beliefs upon which governments are based, such
 as the peculiar merit of persons living in a certain area, or of 
persons whose income exceeds a certain sum. It would not do to teach 
people to reason correctly, since the result would be to undermine 
these beliefs. If these beliefs were to fade, mankind might escape 
disaster, but politicians could not. At all costs, therefore, we must
 be kept stupid.
 出典:Bertrand Russell: On astrologers,Oct. 2, 1933.  In: Mortals 
and Others, v.1 (1975)
 詳細情報:http://russell-j.com/ASTROLOG.HTM

 <寸言>
 由らしむべし知らしむべからず。

 国民は愚かで従順なほうが統治し易いので、自分たちに都合の悪い情報はで
きるだけ広まらないように務める。どうしても広まりそうであれば、それを打
ち消す、あるいは緩和するための情報を,御用学者や御用マスコミを使ってば
らまこうとする。そのための方法は,協力者に対する「助成金」や「賄賂」だ
けでなくポスト(官職の地位)や各種審議会や委員会の委員への指名、いろい
ろな権限の付与、叙位叙勲者の恣意的な選択、愛人の手配、その他、いろいろ
な手がある。

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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