名言

(日刊)ラッセルの言葉366_カレンダー版

英国の哲学者バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872- 1970)の名言・警句を毎朝お届けするメルマガです。
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金から得たいものは他人に対する優越感ではなく「安心して楽しめる余暇」

2017/01/20

 私はと言えば,私が金から得たいと思うものは,「安心して楽しめる余暇」で
ある。ところが,典型的な現代人が金で手に入れたがっているものは,もっと金
をもうけることであり,なんのためかといえば,人に見せびらかし,豪勢さほこ
り,これまで対等であった人たちを追い越すことである。アメリカの社会的階
級(階層)は,段階が不明確で,絶えず変動している。その結果,社会的な序列
が固定化しているところよりも俗物根性がおさまらない(血が騒ぐ)ことにな
る。

For my part, the thing that I would wish to obtain from money would be
 leisure with security. But what the typical modern man desires to get
 with it is more money, with a view to ostentation, splendour, and the
 outshining of those who have hitherto been his equals. The social 
scale in America is indefinite and continually fluctuating. 
Consequently all the snobbish emotions become more restless than they
 are where the social order is fixed, ...
 出典:ラッセル『幸福論』第3章「競争」
 http://russell-j.com/beginner/HA13-030.HTM
 
 <寸言>
 ラッセルは,続けて次のように書いています。

 金はそれ自体では人間を '立派' にするに十分でないが,金なしに'立派'に
なることはむずかしい。その上,もうけた金の額が一般に,頭のよさの尺度とさ
れている。金をたくさんもうける人間は'賢く',もうけない人間は賢くない,と
される。だれだって愚かだとは思われたくない。そこで,株式市場が不安定な
状態になると,人は試験中の子供のような気むずかしい気持ちになる。

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創刊日:2014-12-19  
最終発行日:  
発行周期:日刊  
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