健康・家庭の医学

健康長寿の知恵袋 〜健康で長生きのための実践栄養学〜

今の日本は平均寿命と健康寿命には約10年位の開きがあり、人生の最後の10年間は介護期間です。
そこで、健康寿命延伸対策に必要な骨粗鬆症、生活習慣病、ガン予防のための食事・栄養療法について今まで大学や一般向けのセミナーで話してきた内容について書いていきます

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【週刊】健康長寿の知恵袋 【通巻20号】

2013/12/19


コレステロールって言われると皆さんはどういったイメージをお持ちでしょうか?
血液をドロドロにする何となく悪い物質のイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。実は、コレステロールは食品に含まれる以外に体内で合成される物質であり、
同時に私達が生きていく上で必要不可欠な物質でもあります。

そこで、体内でのコレステロールの役割を見直してみましょう。

脂質であるコレステロールは水に溶けないため、血液中ではタンパク質と複合体を形成し、リポタンパクとして存在し、血液中をスムーズに移動しています。リポタンパクは
その比重によって様々に分類され、代表的なものには低比重リポタンパク(LDLコレステロール)や高比重リポタンパク(HDLコレステロール)などがあります。この2つは血液検査で良く目にする検査値なので皆さんも良くご存知ではないのでしょうか。

LDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを全身に届ける働きがあり、
HDLコレステロールは使用済みのコレステロールを組織から回収して肝臓に運ぶという役目を果たしています。

世間ではLDLコレステロールは悪玉コレステロール、HDLコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれていますが、どちらも体には必要不可欠で、コレステロールは細胞膜、性ホルモンや副腎皮質ホルモン、胆汁、ビタミンDなどの原料として使われています。

ですからほんの少しLDLコレステロールが高めだからといって、安易に薬物療法を始めて
コレステロールを下げるのは体の恒常性のバランスを崩すことにもなりかねません。
確かにLDLコレステロールが高すぎると心疾患や脳血管疾患が増える傾向にありますが、逆にコレステロールが低すぎるとがんが発生しやすくなり、免疫力が落ちて風邪などにもかかりやすくなるという報告もあります。

前にも書きましたが、糖尿病、脳血管障害、末梢動脈疾患(PAD)、ステージIII以上の慢性腎臓病(CKD)などがある人に関しては厳密な管理目標値が設定されていますが、そうでない方は自分に合った管理目標数値を医師と話し合って決めた後は、高過ぎず低過ぎずでコレステロール値をコントロールされるのが良いでしょう。

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創刊日:2013-02-15  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
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