健康・家庭の医学

健康長寿の知恵袋 〜健康で長生きのための実践栄養学〜

今の日本は平均寿命と健康寿命には約10年位の開きがあり、人生の最後の10年間は介護期間です。
そこで、健康寿命延伸対策に必要な骨粗鬆症、生活習慣病、ガン予防のための食事・栄養療法について今まで大学や一般向けのセミナーで話してきた内容について書いていきます

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【週刊】健康長寿の知恵袋 【通巻19号】 脂質代謝異常の診断

2013/08/21

脂質代謝異常症を予防していくうえで、健康診断などで気を付けていきたい脂質は、
LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセリド(中性脂肪)です。
これらの脂質には日本動脈硬化学会により診断基準境界域が設定されています。

この学会の動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012の
脂質異常症「スクリーニングのための診断基準値」によると、LDLコレステロールは140mg/dl以上で高LDLコレステロール血症、HDLコレステロールは40mg/dl未満で
低HDLコレステロール血症、トリグリセリドは150mg/dl以上で高トリグリセリド血症
と診断されます。

病院で脂質代謝異常の診断がされると、年齢、性別、LDLコレステロール
(またはトリグリセリド)、血圧、喫煙の有無などによって
LDLコレステロールに関しては人によって管理目標値が変わってきます。
特に糖尿病、脳血管障害、末梢動脈疾患(PAD)、ステージIII以上の
慢性腎臓病(CKD)などがある人ほど、LDLコレステロールの管理目標値は
厳しくなっていきます。

近年、ごく一部の薬局やドラッグストアでは、自己採血という条件で
血糖値やコレステロールや中性脂肪を測れるサービスを導入している所が
少しずつ増えてきています。もちろん薬局やドラッグストアでは注射を
使用しての採血は認められていないのですが、お客様の
完全自己採血で行うという条件であれば可能です。

お客様自身できちっと指先を消毒して、使い捨ての細い採血針をセットした
器具をお客様自身がボタンを押すと、パチッと音がして細い針が一瞬指先を刺し、
指先から出た米粒程度の血液をセンサーに付けて検査します。血糖値なら20秒程度、
総コレステロールや中性脂肪なら約3分位でその場で結果が出ます。

LDLコレステロールは多すぎると、動脈の壁にくっついて動脈硬化の原因になります。
中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の原因にはなりませんが、これが多いと、
HDLコレステロールが減ってLDLコレステロールが増えやすくなるので、
間接的に動脈硬化の原因となります。

生活習慣病を予防するための血液検査を薬局やドラッグストアで日常的に
受けられる日は、近い将来実現していくような気がします。

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創刊日:2013-02-15  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
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