健康・家庭の医学

健康長寿の知恵袋 〜健康で長生きのための実践栄養学〜

今の日本は平均寿命と健康寿命には約10年位の開きがあり、人生の最後の10年間は介護期間です。
そこで、健康寿命延伸対策に必要な骨粗鬆症、生活習慣病、ガン予防のための食事・栄養療法について今まで大学や一般向けのセミナーで話してきた内容について書いていきます

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【週刊】健康長寿の知恵袋 骨粗鬆症の診断【通巻8号】

2013/04/08

骨粗鬆症の症状は徐々に起こっていくので、自覚症状があまりない場合が多いです。
そのため、気が付いたときには症状が進行している場合があります。

骨粗鬆症になった骨は体の重みで潰れやすくなり、背中が丸くなったり、
身長が低くなる圧迫骨折を起こしてしまう場合があります。
そうなる前に日ごろからの自己チェックを行い、進行しないように
予防していくことが重要です。

自己チェックとしては、25歳の時の身長から4cm以上低くなっていたり、
背中が少し丸くなって来たり、背中や腰に痛みが出てきたりなどがあり、
こういった症状が出ているときは骨粗鬆症の疑いがあります。

しかし、この自己チェックも気が付いた段階では、もうすでに骨粗鬆症に
なっている場合が多いので、やはり症状が出る前に検査を受けて、
自分の今の骨密度がどれくらいなのかを知っておくことが重要だと思います。
骨粗鬆症のように徐々に進行する病気ほど、いったんその病気を罹って
しまうとなかなか治りにくいものです。

そこで骨粗鬆症の診断にはいくつかの検査方法があり、いずれかの方法で
骨粗鬆症になる前の段階から定期的に検査をしてもらうことをお勧めします。

2種類のエネルギーのX線を測定部位にあてるDXA(デキサ)法や、
かかとなどの骨に超音波をあてて測定する超音波法や、手の骨の
レントゲン濃度で測定するMD(エムディ)法や、血液検査や、
尿検査などがあります。

この中で、超音波方式で測定する骨密度測定器は、最近多くの
ドラッグストで徐々に取り入れられてきています。現に、私が立ち上げた
健康フェアではこのタイプの機器を使用しています。

以前にも書いたと思いますが、こういったドラッグストアでの無料の
サービスを利用し、自分の骨密度を定期的にチェックしておくことを
お勧めします。

超音波法やMD法はDXA法に比べると精密性は劣りますが、自己チェックの
目的なら十分だと思います。

 そこで、病院でこれらの検査機器を使ってどのように骨粗鬆症の診断が
行われるかについて書いておきます。骨粗鬆症は、骨折の有無と
骨密度の値によって診断します。

整形外科などで受診した際に骨粗鬆症と診断されるのは、次の2つの
いずれかに該当する場合です。1つ目は、脆弱(ぜいじゃく)性骨折
(骨密度が「低骨量」(YAMの80%未満あるいは脊椎のX線検査で骨が
すかすかになっていること)が原因で、転倒などの軽い衝撃で起こった骨折)
がある場合。

2つ目は、脆弱性骨折はないが、骨密度がYAMの70%未満、または
脊椎エックス線検査で骨粗鬆化が認められる場合です。ここで出てくる
YAMという数値は、若い人の平均値と比べて骨密度がどれくらい減っているかを
%で表したもので、「YAM80%」は「骨密度が若い人の平均の80%」という意味です。

 先ほど紹介したドラッグストアの健康フェアなどでよく使われている
超音波式の骨密度測定器では、かかとに超音波を流して測定するので、
妊婦でも誰でも測定でき、この機器でYAMを測定することができます。

YAMの数値が70%未満にならないように、ドラッグストアで定期的に測定し、
骨粗鬆症にならないための食事、栄養、生活習慣の対策を立てていくことが、
転倒・骨折による寝たきりを予防するうえで大きな助けになっていくと思います。

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創刊日:2013-02-15  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
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