語学・言語学

文章力が身に付くメモ

文章が簡単に上手くなるちょっとしたTips集

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文章力が身に付くメモ_第21回

2012/10/20

■修飾語句には置く順番がある

例文:貴重な江戸時代の神保町で見つけた地図
改善案:神保町で見つけた江戸時代の貴重な地図

例文では「地図」という名詞に、「貴重な」「江戸時代の」「神保町で見つけた」という三つの語句がかかっています。
神保町は古本屋が多く並ぶ街として有名です。古本屋巡りをしていて江戸時代の貴重な地図を見つけた、そんな状況を思い浮かべてください。しかし、例文では「江戸時代の神保町で見つけた」と読まれかねません。「見つけた」のは今なのに、それが江戸時代になってしまうのです。
どうしてそうなるのかと言えば、「神保町で見つけた」が【名詞(神保町)+ 助詞(で)+ 動詞(見つけた)】からなる「句」だからです。
そして、句の直前にある「江戸時代」が「神保町」にかかってしまうのです。
複数の語句を並べるとき、知っておくと便利な法則があります。
長い修飾語句はかかる言葉の遠くに、短いものは近くに
というルールです。
例文のように、単語と句が交ざっているときには、「句を遠くに語を近くに」という順番になります。
これは、動詞に副詞などの複数の語句がかかる場合にも使えます。

例文:文字は、きちんと読みやすいように楷書で書こう。
改善案:文字は、読みやすいように楷書できちんと書こう。

例文では「きちんと」が動詞の「書こう」にかからず、「読みやすいように」にかかってしまいます。

情景描写や物事の説明にレベルの違うものを並べるときには、<大状況から小状況へ>が原則です。私たちは手紙で都道府県→市区町村→番地の順番に書きます。この考え方です。
「ゆき秋の大和の国の薬師寺の塔の上なるひらの雲」という和歌があります。佐佐木信綱という人物が詠んだ歌ですが、この和歌が典型です。「ゆく秋」「大和の国」「薬師寺」「塔の上」「ひらの雲」という五つの要素を<大→小>という原則通りに並べています。
普通、「の」を使いすぎると語句同士の関係がわかりにくくなりますが、並べ方一つでそんな問題も防いでいます。
美しい情景の描写と、語句の並びからして、上記の和歌が「秀歌」と評されるのも納得がいきます。


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創刊日:2012-09-19  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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