語学・言語学

文章力が身に付くメモ

文章が簡単に上手くなるちょっとしたTips集

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文章力が身に付くメモ_第17回

2012/10/12

例文:この事件の問題点は、賞味期限切れと知りながらその材料を使っていたことはもちろん、そのことで社会的責任を追及されたくないという誤った判断のため、社内で問題が発覚したとき、公表しなかったことである。
改善案:この事件の問題点は、賞味期限切れと知りながらその材料を使っていたことだ。さらに、そのことで社会的責任を追求されたくないという誤った判断もあった。そのため、社内で問題が発覚したとき、公表しなかった。それも問題である。

1文中にたくさんの内容を詰めすぎると、読むほうがうんざりしてします。それだけではありません。詰め込んで1文が長くなると読んでいる途中で最初のほうに何が書かれてあったのか忘れることがあります。そんな場合、書き手自身も前半の内容を忘れて書き続けたと考えられます。
そうなると、前半と後半で内容が矛盾したり、主語と述語が対応しない「ねじれ文」を起こしたりします。誤読もされやすくなります。

例文は読みにくく、内容が理解しにくいです。文の中身は、賞味期限切れの材料を使っていた食品メーカーの事件の問題点を指摘しています。
その内容とは、
1.賞味期限切れと知りながらその材料を使っていた
2.そのことについて社会的責任を追及されたくないという誤った判断があった
3.社内で問題が発覚したとき、公表しなかった
という三つの要素に分かれます。
それらを「〜はもちろん」「〜のため」という"接着剤"で強引につないで1文に仕立てています。

改善案は、「一文一意」を原則に、三つの要素をそれぞれ独立文にしています。
そこにつなぎの言葉を入れ、お互いの論理的関係を明らかにしています。
2.は3.の理由なので、「そのため」を補います。それと、例文では「問題点は1.〜3.である」というように、「問題点」が3.までかかっています。三つの要素を独立させると「問題点」が1.だけを指すようになるので、例文では最後に「それも問題である」を補いました。

文を分解するといっても、ただ短くするわけではありません。
日本語文には「単文」「重文」「複文」があり、それぞれを使いこなすことで複雑なことも表現できます。それをみんな、単文にしてしまったらどうでしょう。なんとも薄っぺらな文章になるはずです。
重文も複文も使いましょう。ただし、内容が複雑になりそうだった場合は、基本の単文に還元すればよいのです。




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創刊日:2012-09-19  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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