国際情勢

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル

航空自衛隊出身の軍事ジャーナリストが内外の軍事情勢を多角的に分析する。メルマ!ガ オブ ザイヤー2011受賞

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軍事ジャーナル【9月17日号】韓国核武装の恐怖

2017/09/17

 北朝鮮の一昨日のミサイル発射についてチャンネル桜で解説した。
https://www.youtube.com/watch?v=52oXIW7sDyM&t=621s
 番組でも触れたが、今後最も懸念される事態は米国の対北攻撃ではなく、韓国の核武装である。米国は現在、北朝鮮を攻撃するか、北朝鮮の核保有を容認するかの岐路に立たされている。国連の制裁決議など中国が面従腹背で北を密かに支援している以上、実効性は望めず精々気休めでしかないのである。

 米国が北朝鮮を軍事攻撃するためには、日本と韓国の全面協力は欠かせない。だが日本は憲法上の制約から、また韓国は文在寅政権の親北体質から、いずれの協力も得られないと言う事になれば攻撃は不可能であり、残された選択肢は北の核の容認しかない。
 北の核を容認すると言う事は、いま日韓に差し伸べられている米国の核の傘を引くことであり、日韓は新たな核の傘を必要とすることになる。当然、日韓の核武装論が米国で議題となろう。だが日本の世論には核アレルギーと軍事アレルギーがあるが、韓国にはない。
 つまり日本が核武装に進むより、韓国の方がはるかに容易なのである。韓国が核武装した場合、日本はみずから核武装をしない以上、韓国の核の傘に入る他ない。相合傘などと言えば聞こえはいいが、事実上韓国の保護下に置かれる訳である。

 日本は日露戦争の後、安全保障上の理由から韓国を日本の保護下に置き、最終的に日韓併合に至った。その道筋でいえば21世紀の現在、韓日併合もあり得るわけだ。韓国の現政権は核武装に反対だが、こうした道筋が見えてきたとき核武装に反対する韓国人は何人いるだろうか?
 無論、以上は一つのシミュレーションであって、必然のシナリオではない。日本にとっても選択肢があるのはお気付きの通りである。時あたかも防衛計画の大綱の見直しを命じた安倍総理が解散総選挙を決断した。国民に選択を迫ったのである、日本国家の運命の選択を。

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創刊日:2011-06-24  
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  • 鍛冶2017/09/20

    文在寅政権の親北体質を前提として、シミュレーションしているのです。核シェアリングは米国の核の傘が前提であり、私は米国が核の傘を引く場合について考えています。

  • 名無しさん2017/09/19

    一つのシュミレーションとしての韓国の核武装を指摘するのはいいのですが、ほとんど現実性がありません。核不拡散条約からの脱退、アメリカの承認、日本の強い抗議等々。そもそも文在寅政権が核トマホークの配備すら断ったではないですか。

    それはともかく日本は防衛力強化に極めて消極的な安倍政権ですが、国民の日本を守ろうという強い意志を示すことによってアメリカとの核シェアリングを実現する以外に生き残る道はありませんね。もちろん敵基地攻撃のためのトマホークも300発前後アメリカから早急に購入する必要がありますが。

  • 名無しさん2017/09/19

    韓国は一応日本に届く弾道弾や巡航ミサイルを持っています。

    一方日本はどういうわけか500kmの短距離弾道弾すら持っていません。

    憲法9条の影響もあってか現在の日本は周辺国にとって都合のいい兵器しかもっていないように見えます。

    他国の核の傘で守られるかという幻想が次第に色あせて見えるこの頃、

    日本をどう守るかは日本国民がリアリティを持ってこの選挙で意思表示するしか

    なさそうですね。

  • 名無しさん2017/09/18

    米朝が手打ちをしたら半島は

    ・韓国が核武装をして絶対分裂をする

    ・韓国が来たと妥協して一国二制度にする⇒なし崩しに、または強引に北が韓国を支配下に置く

    このどちらになるかは不明

    アメリカの核の傘はないも同然なリップサービスでしたが、今も始まっているように既に駐留米軍はハワイとグアムに引くのでしょう

  • 名無しさん2017/09/17

    安倍総理は衆院解散を選択する!さすが、鍛治先生ですね!わたしも、衆院解散くるとみています!そして、やがて、公明党とは縁をきるときがくるでしょうね。