国際情勢

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル

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軍事ジャーナル【8月25日号】田母神と北朝鮮

2017/08/25

 田母神選対で事務局長を務めた島本順光は公職選挙法違反で起訴され7月24日に東京地裁で懲役2年、執行猶予5年、追徴金200万円の有罪判決を下されたが、結局控訴を見送り、有罪が確定した。
 当の田母神俊雄・元航空幕僚長は控訴して争う構えだが、島本の判決文では島本が主謀、田母神が共謀という認定がなされており、会計係の鈴木についても、従属犯という判決が確定している。田母神の関与は島本、鈴木の証言により裏付けられている以上、田母神の冤罪の主張が認められる公算は極めて低くなったと言えよう。
 
 田母神事件については7月26日号「田母神俊雄の闇」で詳述したが、
http://melma.com/backnumber_190875_6561346/
田母神に期待する声はいまだにあるらしい。つまり国防の危機が痛感されている現在、田母神こそ必要な人材だと言うが如き主張である。
 だがこの期待は空しいものと言わなくてはならない。というのも田母神は現在進行中の北朝鮮危機に対して極めて鈍感で、防衛の要職にあったとは思われないような発言を繰り返しているのである。

 例えば、北朝鮮が中距離弾道弾を発射した4月29日にツイッターで
「北朝鮮がミサイルを今朝5時半ごろ発射したことで東京の地下鉄など電車が一部止まったそうだ。騒ぎ過ぎである。北朝鮮が日本に向けて突然ミサイルを撃つことはないし、アメリカが北に対する先制攻撃をすることもない。3カ月もすれば私の言っていることが正しいことが証明される。」
 ところがまさに3か月後の7月28日に北朝鮮は日本の排他的経済水域にICBMを撃ち込んだのである。彼の言っていることが間違っていたことが証明されたようなものだ。だが彼に反省の姿勢は伺えない。翌日のツイッターで
「北朝鮮がミサイルを撃ったとかで総理などが夜中に官邸に駆け付けたようであるが、それほど緊迫した事態ではないと思う。せいぜい自衛隊に任せておけば十分である。これも日報隠ぺい問題と同じで、どうでもいいようなことで大騒ぎしているだけである。」
 8月5日に国連安保理であらたな対北制裁が決議されたことからも明らかな様に、国際社会にとっても大問題なのであって、彼の発言はまったく的外れとしか言いようがない。
 どうして彼が北朝鮮に対して、こんなに甘いのか、チャンネル桜で解説した。
https://www.youtube.com/watch?v=zwRc6HOtJNw

 今朝の産経新聞6面に拙稿「北朝鮮ICBM、技術流出の「黒幕」は中国だった?」が掲載されている。産経のオピニオンサイトiRONNAに掲載された拙稿を3分の2に縮めて転載したものだが、
http://ironna.jp/article/7432
うまくまとめてある。産経をお取りの方は、是非ご一読を。

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